美容学生が「就職が決まらない」と焦らないために|やるべきことや就職先の選び方・探し方を押さえよう

「就職が決まらない」と慌てる美容学生は少なくありません。そもそも就職活動はどこから手をつければいいのか、どうやって志望先を見つければいいのかなど、わからないことも多いでしょう。

そこで、就職活動でやるべきことや就職先の選び方、探し方について詳しく解説します。

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美容学生の就職活動は何から始める?考えておくべきこと

美容学生の多くは、卒業後に美容師として働くことを夢見ているはず。しかし、就職活動は何から始めたらいいのでしょうか。就活にあたって考えなければならない項目を挙げます。

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1. 理想の美容師像

美容室によってコンセプトや提供するメニューなどが違うため、自分の理想像に近づけるような就職先を探すことが重要です。そこでまず、自分がどんな美容師を目指したいのかを考えましょう。

ナチュラル系などのこだわりを持った施術をしたい・親しみやすく顧客から愛される美容師になりたい・先端の道具や技術を使ってトレンドのヘアスタイルを提供したい・予約困難店で腕を振るいたいなど、一人ひとりに異なった「なりたい美容師像」があるはずです。

2. キャリアプラン・将来の展望

美容学生の就活では、美容師としての目標や、どのように成長していきたいかを考えることも大切。

少しでも早くスタイリストとしてデビューしたい・じっくり腕を磨きながら時間をかけて一人前になりたい・先輩からマンツーマンの指導を受けたい・外部講習などに参加して技術を高めたいなど、自分の性格などもふまえて熟考しましょう。

また、将来的に独立・開業を視野に入れている場合は、独立支援やフランチャイズ展開を行っているサロンを探すのもおすすめです。

3. どんな職場で働きたいのか|環境・条件など

就職先を探す際には、働くときの環境や条件も重要なチェックポイントです。

・給与体系・ボーナス・手当・昇給など
・勤務時間・残業など
・休日
・福利厚生はどの程度あるか
・勤務する場所 など

このように、確認したい点はたくさんあり、譲れない条件もあるでしょう。具体的な条件を決め、自分の希望に沿って優先順位をつけ、整理することが大事です。妥協できる項目なども明確にしておきましょう。

美容学生が就職先を選ぶときのポイント

前章の内容を考えて就職のイメージが固まってきたら、次は就職先選びです。どんな点に着目して選べばいいのかを押さえましょう。

企業の知名度や規模

美容室は、店によって規模や知名度がまちまちです。大きく分けると、次の3つのようなタイプがあります。

・ブランド力の高い有名店
・システム・福利厚生などが整っているチェーン店
・地域密着型でアットホームな雰囲気の個人店

有名店は、トレンドを押さえやすいですが、高いセンスや技術が求められ、就職希望者も多く狭き門。チェーン店は、比較的働きやすい環境が整っており仲間も多い傾向ですが、異動などがある場合もあり、転勤について確認しておく必要があります。

また、個人店のような小規模のサロンの場合、オーナーやお客様との距離が近い反面、店の方針などによって待遇の差が大きい傾向です。

自分に合った働き方ができるのはどのタイプなのか、よく考えることが大切といえるでしょう。

労働条件・給与・福利厚生など

前述したような労働環境の条件をチェックすることも必要です。プライベートにも大きく影響する部分のため、給料・勤務時間・雇用形態・休日・福利厚生が整っているかどうかなどの点をしっかり確認しましょう。

給料面では、給与体系やボーナスの有無、残業代などもあわせて確認することをおすすめします。福利厚生も、社会保険・産休や育休・家賃補助・スキルアップサポートなど、どんなものが利用できるかチェックしておくとよいでしょう。

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店の雰囲気や得意分野が自分に合うか

サロンのSNSやホームページを見て、どんな美容室なのかという雰囲気を確認することも重要。ナチュラル・シンプル・アットホーム・高級など、店の雰囲気も多種多様です。

実際に足を運び、サロンの客層や、スタッフがどんな風に仕事をしているかなどもチェックするとよいでしょう。

また、ウリや強みはそれぞれのサロンで異なるため、自分の希望や目標にマッチするかも確認しておいてください。やりたいことや身につけたい技術と合わなければ、仕事を長く続けられない恐れがあります。

教育システムが整っているか

美容師という職業は、美容学校で学び、免許を取得して働き始めたあとも、自分で勉強しながらスキルアップしていく必要があります。

そこで、就職を希望する企業に教育カリキュラムなどのシステムや補助制度が整っているかということと、カリキュラムの内容を確認することもポイント。

学びたい知識や技術を身につけられるか、後進の育成に力を入れているか、外部講習などを受けられるのかといった点も確認しましょう。

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美容学生が就職先を探すための方法

ここまでの内容をふまえたうえで、実際に美容学生が就職先を探すにはどうすればいいのか、いくつかの方法を解説します。

就職エージェントを利用する

就職活動をトータルでサポートしてくれるエージェントを利用する方法です。就活のプロであるアドバイザーが、キャリアカウンセリングによってアドバイスをしてくれたり、多くの求人情報のなかから適切なものを見つけて紹介してくれたりします。

履歴書のチェックや面接に向けた対策などのサポートもしてもらえるため、失敗しにくい就職活動を行えるでしょう。

求人サイトで検索する

多数の求人情報が掲載されている求人サイトで仕事探しをする方法もあります。雇用形態・給料・就労エリアなどを絞って検索できるので、自分の希望に合った仕事を見つけやすいでしょう。

ジャンルを絞らず多くの求人が掲載されているサイトもありますが、美容学生には「リジョブ」のような美容専門求人サイトがおすすめです。

気になるサロンの情報収集をする|ホームページ・SNSなど

気になる美容室が見つかったら、情報収集を行うことも大切です。公式SNS(Instagram・Facebookなど)Sやホームページで、サロンの最新情報をチェックするとよいでしょう。

また、サロンに所属している美容師が個人でSNSやブログを運営している場合もあり、人となりやどんなスタイリングをしているかなどを知ることができます。ぜひ先輩美容師の雰囲気や仕事ぶりを覗いてみましょう。

サロン見学をする

インターネット上の情報のみでは、どうしてもリアル感に欠ける場合も。そこで、興味のあるサロンにおもむき、サロンの雰囲気やスタッフの様子などを実際に目で見て確認する方法もあります。

美容室によっては、サイト経由や電話などでサロンの見学を予約できる場合もあるので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

先輩や知人に話を聞く

もし、自分が就職したい美容室で実際に働いている同じ美容学校の先輩や知人などがいれば、リアルな声を聞いたり、紹介してもらったりするのもよいでしょう。

就職活動で気をつけたこと・就職前後のギャップ・そのサロンで働いていて感じたことなど、信頼度の高い情報を得ることができます。

また、話を聞くだけでなく、OB・OG訪問という形で相手が働いている様子を見学させてもらうのもありでしょう。

美容学生の就職活動の流れ|内定までの道のりとは

応募先によって多少変わる可能性はありますが、ここでは美容学生の就職活動のおおよその流れを解説していきます。

業界研究・インターンシップ

まずは、美容業界の研究をする・インターンシップに参加することから始めましょう。美容業界の現状を把握したり、実際の職場の様子を知ったりすることで、どんな職場が自分に向いているかや自分の適性などを理解できます。

就職したい企業にエントリーして企業説明会に出席

つづいて、気になる企業にエントリーし、説明会に出席します。時期としては、卒業する前の年の3月頃にエントリーが解禁されるのが一般的です。数十社にエントリーする人も多く、選択肢の幅を広げてさまざまな企業での選考経験を積むことができます。

応募書類を提出する

応募にあたって、エントリーシートや履歴書といった書類を企業に出します。履歴書の「学歴・職歴」欄には今の学校を卒業する予定の年月を書き「卒業見込み」、「免許・資格」欄には美容師免許を取る予定の年月と「美容師免許取得予定」と記入しましょう。

履歴書の志望動機や自己PR欄は重視されやすいので、しっかり自分の魅力をアピールすることが重要です。

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書類選考・適性検査

提出した書類をもとに選考が行われ、この時点である程度ふるいにかけられます。書類選考通過後に、応募者の能力や性格などをチェックする適性検査が行われる場合も多いです。

面接

つづいては面接です。1回では決まらず、数回行われるケースもあります。また、企業の社員や役員などとの面接だけでなく、グループディスカッションが実施されることもあるようです。しっかり対策を行って本番に備えましょう。

内々定・内定

ここまでの選考過程を経て、結果を待ちます。企業から内定通知書をもらうことを「内々定」といい、内定承諾書にサインすると正式に「内定」です。

承諾すると入社の意思を示したことになるため、内定は労働契約であり、複数社にエントリーしている場合など慎重に検討する必要があります。

美容学生は「就職が決まらない!」と焦らないために早めに準備を進めよう

今回は、「就職が決まらない」と焦る事態にならないように、美容学生の就職活動について解説しました。

全国各地の新卒美容学生たちがあこがれの企業への入社を目指して卒業前年の初めごろから動き始めるので、出遅れないように活動して希望の職場への採用を勝ち取りましょう。

これから美容師免許を取る人も、まずはリジョブで気軽に検索するところから始めてみてはいかがでしょうか。細かいこだわり条件やキーワードなども設定でき、広い選択肢のなかから希望に見合う職場を探せます。

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