その先の楽しい未来も手渡したくて、ペルソナを「繊細さんの」バストアップ＋くびれに限定。ミトレルマーメイド森谷梢さん＃２
美容師・整体師・エステティシャンを経て、バストアップ＋くびれ特化サロンを開業した森谷さん。前編では、それまでのサロンでの経験と自力で4カップアップした経験をもとに、オリジナルのメソッドをつくったお話を伺いました。
この後編では、ペルソナをHSPの方（繊細さん）に絞る理由と、その上で留意されていることについてお聞きしました。森谷さんは、バストアップだけでなく、自分の体を丸ごと愛せるようになることをゴールに、その手段としてバストアップ＋くびれの施術を提供しています。人のためにがんばりすぎてしまうHSPさんと向き合うために、指導・管理を一切しないことも大きな特徴です。
お話を伺ったのは…
ミトレルマーメイド
森谷梢さん
美容師時代、ヘッドスパやマッサージの楽しさに気づき、5年勤務した美容室を退職。学校で整体師の資格を取得後、整体師+整体の学校の講師になる。整体院に勤務しながら、今度は女性をきれいにする仕事をしたいと思うようになり、さらにエステを学び始める。当時、バストにコンプレックスがあったことからバストの研究にのめりこみ、半年で4カップアップとウェストのくびれをつくることに成功。バストアップしたことで、自分に自信が持てるようになり、考え方も前向きになる。現在は、これを多くの女性に広めるため、横浜でバスト＋くびれ特化サロン「ミトレルマーメイド」を運営。インスタフォロワー数1.1万人。
インスタグラム：@mitoreru.mermaid_kozue
ゴールは、バストアップだけでなく、自分の体を丸ごと愛せること
集客はインスタのみ。「ペルソナには深い悩みを抱えている方が多いので、まずは自己開示するために離婚の記事を投稿。フォロワー数は初年度に8000人を超えました」。
――HSPの方のバストアップ＋くびれをペルソナにしているそうですが、それについて詳しく教えていただけますか？
インスタで自身がHSPであることや、離婚の記事を投稿していることもあり、サロンには深い悩みを抱えたお客様が多くいらっしゃいます。例えば、静岡から横浜まで通ってくださっているメチャクチャ美人のお客様は、脂肪吸入でEカップ・ウェスト60cmのナイスバディなのに、もっとバストアップしたいとおっしゃるんですね。その方がなぜ満足できないかというと、豊胸手術をしているインスタグラマーと比べてしまっているからなんです。人と比べて、いまの自分を認めらない。そうではなくて、ありのままの自分の体を愛せることをゴールにしたいと思っています。それを叶える手段が、バストアップ＋くびれなんです。
――HSPの方をペルソナにする上で留意されていることはありますか？
バストサロンには、「〇〇しちゃダメ」、「毎日〇〇を食べなさい」と指導・管理するところが多いんですね。でも、うちのお客様にはがんばりすぎてしまう方が多いので、指導・管理は一切していません。HSPの方は自律神経が通っている背中がガチガチなので、あまり厳しくしてしまうと、心もガチガチになってしまって、バストアップしづらくなってしまうんです。だから、まずは心を開いてもらうことが大事だと思っています。
――森谷さんと話していると元気になりますよね。
嬉しいです。ペルソナさんもそう言ってくれる方が多いですね。いま37才なんですが、わたしも35年間は不自由に生きてきて（笑）、それを乗り越えてきた経験があるので。
以前のわたしは、彼氏からラインの返信がすぐにこないと、そればかり気になっていましたが、今は月に一度会えればいいかなと思うほどに（笑）。相手に寄りかからず、ひとりの時間を楽しめるようになってから、すべてがうまくいくようになったんですよね。
お客様にも、彼氏とケンカするとすべてダメになってしまう方が多いので、自分を大切にすると、恋愛面もうまくいくよということを伝えたいですね。バストを大きくするだけなら、他のサロンでもできるけど、自分を愛せるようになるサロンはまだ少ない。「梢さんのサロンはパワースポット」と言ってもらえるのは、ちゃんとペルソナさんが来てくれているからなんですよね。
「ミトレルマーメイド」をフランチャイズ化していきたい
ベリーダンスを楽しむ森谷さん。「露出度高めなので、自分の体を磨こうという気持ちもアップします」
――お客様の反応はいかがですか？
口コミには、「まな板だった胸がこんなに変わるなんて」とか、「豊胸する前に梢さんのところへ行ってほしい」といううれしいコメントをいただいています。「休日になると、朝から浮気相手と出かけていた主人が、洗い物をして、子どもと出かけてくれるようになりました」という方も。自分を大切にすると、相手からも大切にされるようになるんです。
コース中に離婚される方もいますし、ここに通うようになってご自分のサロンを開いた方が3名もいます。わたしを見て、自分もやれると思ってくださったみたいですね。サロンは、ひと部屋あればできるので、始めやすいんです。どんな形にしても、一歩踏み出す勇気を与えられたことはうれしいですね。
――森谷さん自身、大切にしているのはどんな時間ですか？
起業家仲間とのごはんも、漫画を読んでいる時間も、毎日ビールを飲みながら映画を観る時間もどれも楽しい時間です。3年前にベリーダンスを始めて、緊張はしますが発表会も楽しんでます。意外とわたしって目立ちたがり屋だったんだなとか、表現することが好きなんだということにも気づきました。
――最後に今後の展開を教えてください。
「ミトレルマーメイド」をフランチャイズ化していきたいです。目標は、年内に門下生を20名。過去のわたしのような人を助けたいので、門下生もペルソナであるHSPの方がいいと思っています。自分の置かれた環境で働くことをあきらめていたりする方に、本当の意味で自分を生きることを伝えていきたい。セラピストになって、「あなたにお願いしたい」と言われることは、繊細さんにとってはいちばんの喜びだと思うので。
それから、自分のご機嫌を上げるための下着や、香りを嗅ぐだけで自律神経がゆるむクリームなど商品開発も検討中です。最終的に目指すのは、世界！ 自宅でできるケア方法やおすすめの下着、下着のつけ方などをオンラインで発信して、世界中に自分を愛せる女性を増やしたいです。
HSPの方をペルソナにする上で留意していることは
1.指導・管理を一切しない
2.お客様に、自分を大切にすることを伝え続ける
3.自分自身も、心躍る時間を持つ
大きな声でハキハキお話され、こちらも元気をいただける森谷さん。でも、実は人前でお話することが得意でなかったり、過去には自分自身のあり方に悩んだ時期もあったそう。いま森谷さんが、バストアップ＋くびれを武器に自分を愛せる女性を増やすためのサロンを運営されているのは、そんな自分を「乗り越えた経験」があるからなのだと思いました。
取材・文／永瀬紀子
