就活は自分について知り、足りない面に気付ける貴重な機会「juurii」大和仁菜さん

代官山エリアに2店舗を構える「middle」の姉妹店、「juurii」。大人ショート、ボブ、メンズスタイルで人気を集めるサロンです。2021年4月に「middle daikanyama」に入社し、現在は「juurii」のスタイリストとして活躍しているのが、大和仁菜さん。

前編では大和さんがどのようにサロン選びをしたか、また「middle daikanyama」に応募しようと思ったきっかけなどについて伺いました。

後編では採用試験で大和さんが心がけたことについて伺います。スタイルブックを作るなど、事前準備を入念していたという大和さん。面接ではマイナスなことは言わない、答えを簡潔にするなどを意識して、無事に内定を得ることができたといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「juurii」スタイリスト
大和仁菜さん

栃木県出身。亡き父が美容師だったことから、父のことを知りたいと美容師を志す。東京の美容専門学校卒業後、2021年に「middle daikanyama」に入社。2023年にはスタイリストデビューを果たし、現在は姉妹店である「juurii」で活躍中。主にメンズショートやパーマ、レディースのボブスタイルを得意とする。

履歴書なしで応募可能!

「美容師×新卒採用」で探す

スタイルブック作りや自己分析。事前にできることはすべてやる

就活に向けて、大和さんが準備をしたスタイルブック。学生時代に評価を受けたウィッグ制作の写真も掲載した

――面接や選考に向けて準備をしたことはありますか?

作品撮りのスタイルブックを準備しました。友人にモデルをお願いして、ヘアメイクを私が担当し、自然が豊かな場所で撮影を行ったんです。ポージングは事前に雑誌やSNSで写真を保存して参考にしていました。できあがった写真を無印良品で売っているシンプルなアルバムにまとめて、写真の周りにアレンジを加えて完成させたんです。

ただ、今見返してみると、もう少しこうしておけばと後悔しているポイントがあって、作品に統一感をもたせること、笑顔の写真を入れること、サロンモデルの方に依頼をすることです。そうすればもっと印象強くアピールができたのではないかと思います。

あとは自己分析ですね。長所と短所は面接で聞かれる可能性が高いので、自分で考えたり友人に聞いたりしながら自分の分析をしておきました。

――実際の応募の流れについて教えてください。

書類選考、面接の流れでした。面接は1次のみだと伺っていたのですが、私とほかの応募者で決めかねている部分があるとのことで、結局2次面接まで行われることになりました。

――履歴書にはどんなことを書きましたか?

志望動機の部分は前編でお話ししたような、美容師になろうと思ったきっかけ、「middle daikanyama」に惹かれたポイントを書きました。あとは学生時代にがんばったこととしてウィッグ作りについても書いたことを覚えています。

履歴書でどれだけこのサロンで働きたいかをアピールすることが大事だと思っていたので、何度も考え直しながら書きました

面接ではマイナスになることは言わない、答えは簡潔にまとめる

面接で自分をきちんとアピールできるよう、意識したポイントがいくつかあったという大和さん

――面接はどのような形で行われたのですか?

1次面接は面接官が「middle daikanyama」のアシスタントも含めた5人で、応募者は私も含めた3人でした。聞かれた内容としてはかなりたくさんあって、学校生活でがんばったこと、家族構成と家族の中での自分の役割、クラスの中での自分の役割、自分が求める美容師像、自分の長所と短所、好きな科目、朝は得意か、好きな服のブランド、気持ちを切り替えるときにどうするか、などでした。名古屋のサロンに応募したときは、緊張で失敗してしまいましたが、2回目だったので落ち着いて回答ができたと思います。

最後に自己アピールをできる時間があったので、そこでスタイルブックについて、写真を見ていただきながら工夫したポイントなどについて伝えました。

――面接の際に心がけたことは?

意識したポイントがいくつかあります。ひとつはマイナスになることは言わないこと。短所を聞かれた際にも、最後にはプラスになるように言い換えました。あとはひとつの質問に対する回答はなるべく簡潔にすることです。どうしてもアピールしたい気持ちが強くなりあれもこれもと話しが長くなってしまいがちなのですが、結局何を伝えたかったか分からなくなってしまっては逆効果なので、簡潔さはとても大事だと思います。

次に自分がどのような美容師になりたいか、どのように働きたいかを明確にすることです。これによってサロン側は就職した際の働き方や練習のカリキュラムにどう取り組むかを想像し、合否を決めると思います。私は美容師として名前を残したいことを伝え、技術の習得には積極的であることを伝えました。

――2次面接はどのような形でしたか?

1次面接のときのスタッフの方5人にプラスして、社長が参加され、面接を受けたのは私を含めた3人でした。基本的な質問は1次で行われていたので、主に「middle」はどういうサロンであるかという説明があり、そこで働けるかどうかの意思確認、入社してからどのようなことに力を入れたいか、将来像などについて聞かれました

私は独立したいという思いがあったのでそれを伝えたところ、わりと細かく突っ込まれたんです。当初は栃木で独立したいという思いがあったので、それを伝えたところ、「代官山で働いていたら、せっかくお客様ができても栃木まで通えないんじゃない?」と。

実際その通りだと思って「確かにそうですね」としか答えられず、面接は終わりました。落ちたかもしれないと思ったのですが、1週間ほどで採用の連絡がきて安心したのを覚えています。

足りない自分を知ることが成長のきっかけに

現在の大和さんが所属する「juurii」。昨年スタイリストデビューを果たし、美容師としてもっと成長したいと考えているそう

――就活の体験は、大和さんにとってどんな学びになりましたか?

自分とちゃんと向き合った初めての経験だったと思います。サロンを探すとき、履歴書を書くとき、面接のときなど、その都度自分の考えに気付くことができたんです。

ただ就活に取り組むもっと前から、自分について考える時間があれば良かったとも思います。就職してから、周囲に遠慮せずに自分の意志をきちんと伝えることができないなど、自分に足りない部分を痛感することが多々ありました。足りない部分に気付くことは、自分を成長させることにつながると思うので、もっと早く気付いて向き合っておけば良かったと思います。

――これから美容師になる人へアドバイスをお願いします。

たくさんの情報を得て、行動すること、自分の思いを言葉にして発信したり、作品撮りをしたりすることなど、日々できることがたくさんあると思います。そういったことに積極的に取り組んでいたら、結果も必ずついてくるはずです。

サロン探しで悩んでいる方は、とにかく情報収集をし、サロン見学の際にも積極的に質問をするといいと思います。私が「middle daikanyama」を訪れた際に、ここで働きたいと強く感じたように、自分に合うサロンに出合えたときは何らかのサインを受け取れると思います。


大和さんが採用試験で心がけた、3つのポイント

1.事前にスタイルブックを作成し、自分をアピールできるものを準備する

2.面接ではマイナスのことを言わないようにし、答えは簡潔にまとめる

3.自分のなりたい美容師像を常に明確にしておく

大和さんにお話しを伺っていると就活に対して準備をしたことや心がけたことがたくさんあり、就活と誠心誠意、向き合っていたことがよく分かりました。

就活で苦労もした大和さんですが、尊敬できる先輩がたくさん在籍し、個人の意志を尊重しながら指導をしてもらえる「middle daikanyama」の環境がとても気に入り、入社して本当によかったと思っているとのこと。そんな大和さんの姿を見て、亡くなったお父さんも喜んでいると感じました。

求人数3万件!リジョブで求人を探してみる

Salon Data

juurii
住所:東京都渋谷区恵比寿西1−33−3 光雲閣103
電話:03-3780-6877
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄