気になるサロンは全員のInstagramアカウントをフォロー！徹底した下調べで志望サロンを決定「SiikaNIKAI」鶴巻樺乃さん
2016年に、青山、原宿、代官山と、都内にある別々のトップサロンで10年以上の経験を積んだ3人が集まり、オープンした「siika」。その2号店「SiikaNIKAI」は、ファッション誌やヘアカタログにもよく掲載され、高い技術とセンスが人気を集めています。同店で活躍中なのが、アシスタントの鶴巻樺乃さんです。
小学生のころから美容師を目指していた鶴巻さんは、都内の美容専門学校に進学。1年生のころからさまざまなサロンに足を運び、たくさんのサロンを知ることを意識していたといいます。2年生になると、就職活動における「軸」を見つけるために、自分の価値観を見つめなおしました。あるとき、「siika」に出合った鶴巻さんは、1社に絞って就職活動を開始したと言います。
今回、お話を伺ったのは…
「SiikaNIKAI」アシスタント
鶴巻樺乃さん
東京都出身。新卒採用でsiikaに入社。真面目で根気強く、周囲から信頼を集めるスタッフのひとり。
「なりたい」ではなく、「なる」。小学生から美容師になることを決意
「子どものころから、髪を触るのが好きでした」と話す鶴巻さん
――鶴巻さんが美容師を目指したきっかけを教えてください。
子どものころから習っていたモダンバレエのレッスンや発表会のときに、母に髪を結ってもらっていたんです。それがとても好きで、自分でも人形の髪をよくアレンジしていました。そんな経験から美容師を目指すようになったんです。小学生のころから「美容師になりたい」ではなく、「美容師になる！」と強い意志を持っていました。
――幼いころから目標が明確だったんですね！専門学校はどのように選びましたか？
選んだポイントはふたつあって、ひとつはオープンキャンパスで開催された、学校公認のクリエイティブチームのヘアショーを見て感化されたこと、ふたつ目がクリエイティブな表現を大切にしている校風に惹かれたことです。また国家試験の合格はあくまで通過点であり、より高いレベルの技術の習得を目指しているという点も魅力的だと感じました。
専門学校の先生たちも現役でコンテストに出場している方たちばかりで、最新のクリエイティブを目の当たりにすることができ、とても刺激的な環境でしたね。
――学生時代はどんな美容師を目指していましたか？
初心を忘れず、「いつまでもワクワクしながら、美容に向かっている美容師でありたいな」と思っていました。これは今も変わらない目標です。情熱を持ち続けられたら、いろいろなことができるようになるだろうと信じています。
――学生時代に力を入れていたことを教えてください。
学内のコンテストやヘアショーへの出場に力を入れていました。とくに思い出深いのは1年生の終わりに開かれる「修了コンテスト」です。
先生から選ばれたメンバーが3人1組になりチームを組むのですが、それぞれが作りたいスタイルがあり、ぶつかり合う経験をしました。お互いに譲れない部分を話し合ったり、譲りあったりして、チームでよいものを作るというプロセスが、とても思い出に残っています。美容師の仕事はときにはチームワークが必要になります。そういった面でもとても勉強になったなと感じていますね。
自分の軸を定めて、志望サロンを決定！
ひとりで考えたり、ときには友人と話をしたりして、自分の「軸」を見つけていったという鶴巻さん
――就活はいつ頃から意識し始めましたか？
1年生のころから、いろいろなサロンを知ろうと努力していました。私自身がいろいろなヘアスタイルを試したいと思っていたので、たくさんのサロンに足を運んで、さまざまな施術を受け、サロンのカラーを知るということを意識していましたね。
またSNSで見た可愛いスタイルは、保存をしておき、どのサロンのどのスタイリストが作っているものなのかを確認するようにしていました。
――早めの時期から就活に意識が向いていたんですね。
比較的、早かったかもしれないですね。2年生になってからは、就職活動で何を大切にしたいのかという軸を考え出すようになりました。私が重視していたのは人間関係。アットホームで、規模感も大きくないサロンが私には合っているかなと思い、条件にあったサロンを探し始めました。サロンの雰囲気やスタイルも注視するようにしていましたね。
――軸を定めて就活をしていたとはすごいですね！
専門学校で、就職活動のガイダンスなどを受けていた影響もあるかもしれません。少し話がそれますが、専門学校で、ヘアスタイルを作るときには「どこを際立たせたいのか」という軸を持たないといけないと教えてもらいました。その考えは間接的に、就活にも通ずるところがあったのかなと思います。
――就職活動のとき、どれくらいの選考を受けましたか？
実は「siika」しか採用試験を受けませんでした！唯一であり、第一志望のサロンに拾っていただけてラッキーでした。
志望サロンのスタッフ全員のInstagramアカウントをフォロー！
「気になったサロンは徹底して下調べし、スタッフ同士の関係性もチェックしていました」と話す鶴巻さん
――「siika」とはどのように出合ったのですか？
Instagramです。可愛いヘアスタイルの投稿を見つけ、「どこのサロンなんだろう？」と確認したときに、初めて「siika」を知りました。
その後、「siika」が経営する2店舗に足を運び、実際に施術をしてもらいました。私はサロンに行く前にすごく下調べをするのですが、そのときからとてもいいイメージを持っていました。実際にサロンで施術をしてもらうと、話しやすくて、明るいスタッフが多く、居心地もよい空間で、志望度が一気に上がりました。
――どのように下調べをしましたか？
お店のInstagramアカウントをフォローするのはもちろんのこと、スタッフ全員の個人アカウントをフォローしてチェックしていました。Instagramには、オフィシャルな投稿はもちろんのこと、個人の趣味やスタッフ同士の関係性が現れるものだと思います。
私はアットホームな雰囲気のサロンを探していたので、スタッフ同士が遊びに行っている姿などもストーリーズなどで確認していました。「siika」のアカウントを見ていたとき、スタッフがダンスをしている動画があり、それがすごく印象に残りましたね。
――「siika」への応募を決めてから準備したことはありましたか？
作品撮りをしてスタイルブックを作りました。「siika」っぽいスタイルを意識しつつ、自分が好きなテイストも加えて作り込むことを意識しましたね。
鶴巻さんが就職活動期に意識した3つのポイント
1．気になるサロンには直接足を運び、たくさんのサロンを知る努力をした
2．どんな軸でサロンを探すべきかを早めに考え出した
3．Instagramでスタッフ全員のアカウントをフォローし、チェックした
後編では、「siika」での採用試験について詳しくお聞きします。
アットホームな雰囲気に惹かれ「siika」を志望し、採用試験に臨んだ鶴巻さん。スタッフ全員に見守られる面接と、2日間にわたるサロンワーク試験を経て、無事合格をつかみました。面接では取り繕わず、等身大の自分で臨むことを意識したそうです。後編もお楽しみに！
