不安がつきまとう就活。他人を頼ることで安定したメンタルで臨める「SUN produced by LUCK津田沼」小玉唯依さん
千葉県内の船橋、津田沼、八千代エリアを中心に現在5店舗展開している「L’sグループ」。外国人風スタイルに特化したサロンとして地元のみならず、県外のお客様にも愛されています。そんな企業が手掛ける「SUN produce by LUCK津田沼」でスタイリストを務めているのが小玉唯依さんです。
前編では、就活についてや「L’sグループ」に入社しようと思った理由などを伺いました。スタッフの礼儀やマナーがしっかりしている点と、スタッフ間のコミュニケーションがよく楽しそうな雰囲気でサロンワークを行っていたお店に惹かれて入社したといいます。
後編では、小玉さんが面接試験で意識したことや準備したことなどについてお聞きします。美容学生時代、ヘアショーやコンテストなどの参加に力を入れていたという小玉さん。当時の作品を面接官にみせることで技術力やセンスをアピールしたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「SUN produced by LUCK津田沼」スタイリスト
小玉唯衣さん
千葉県出身。美容師である叔母に髪の悩みを改善したもらったことをきっかけに美容師を目指すようになる。美容学校を卒業後、「L’sグループ」に新卒入社。「SUN produced by LUCK津田沼」に配属となり、わずか1年でスタイリストデビューを果たす。透明感と艶が出るようなカラー、韓国風のスタイリングなどを得意とする注目の若手。
コンテスト作品で技術力をわかりやすくアピール
――面接で印象に残っていることはありますか?
「レクリエーションが多い会社だけど大丈夫?」と聞かれたことです。「L’sグループ」には、さまざまな店舗が集まってバーベキューなどのレクリエーションを行う「交流会」というものがあります。コミュニケーション力が必要になるので、面接の時点で苦手ではないかと確認してくださったのがとても親切に感じて、より一層「入社したい」という気持ちが高まりました。
――素敵な気遣いですね。面接試験で意識していたことは何ですか。
相手の目をしっかりと見て笑顔で話すことですね。基本的なことだと思うかもしれませんが、大切なことですし、緊張したりするとうっかり忘れてしまいがちなことでもあります。私は緊張しやすいタイプなので、面接のときには常に意識していましたね。
――自己アピールのために準備したものはありますか?
専門学生時代の作品写真を準備しました。私は学生時代、校内コンテストやヘアショーでの活動に力を入れていて、とくにデザイン系のスタイルづくりに取り組んでいたんです。そのときの写真とあわせてアピールしたことで、自分のセンスや技術力、がんばってきたことをわかりやすく伝えられたと思います。
他人じゃないと気づけないからこそ友達にヒアリング
――採用が決まったときの心境はどうでしたか?
安心しました。「L’sグループ」に入りたいと考えるようになってからは、他のサロンのリサーチをしていなかったので、ここで落ちたらまた初めからという不安があったんです。学校で合否の結果を確認したのですが、「合格」という文字をみてホッとしました。
――面接に向けて取り組んでいたことはありましたか。
友達と面接練習をしていました。私はしっかりと準備しておかないと不安なタイプなんです。そのためどんな質問が出されるか、どんな回答をすべきかを友達と相談したうえで面接練習に繰り返し取り組んでいたんです。実際、予想していた質問のひとつである「長所は何か?」を聞かれたのですが、入念に準備していたこともありスムーズに答えられました。
――実際は何と答えたんですか?
繰り返しになりますが、「校内コンテストやヘアショーに力を入れてきたこと」と答えました。はじめは自分の長所がどこか分からなかったんです。でも、友人に聞いてみるといくつか出てきて。自分のことでも他人に聞かないと気づけないこともあるんだ、と感じましたね。
不安は1人で抱えない。先生に頼ってメンタルを保つ
――学生時代に取り組んでおけば良かったと思うことは何ですか。
SNSですね。お客様の集客や提供スタイルのアピールなどにつながるため、美容師の仕事にSNSは欠かせないものになっています。私はSNSが苦手で、自分の顔を投稿したりするときに少し躊躇してしまうんです。学生のうちからSNSで発信する習慣をつけていたら、苦手意識を持つことなく今以上に活用できていたんじゃないかと思います。
――SNSですか。就活中に悩んだことはありましたか?
悩みというよりかは不安がありました。とくにサロン探しのときには不安を抱えていて、「自分に合うサロンなんて見つかるのかな」「もっと早く就活を始めておけばよかったかも」と思っていたんです。
――そういった不安とはどのように付き合っていたのですか。
先生に話を聞いてもらうようにしていました。1人で抱えていても不安は大きくなるだけで、時間が経つにつれて苦しくなっていきます。先生は何人もの生徒を導いてきた頼れる存在です。遠慮せずに不安を伝えたり、次は何をするべきか相談したりして、メンタルを保ちつつ就活を進めていました。
――最後に、就活や採用試験を控えている方へアドバイスをお願いします。
美容学校で頑張った経験は、就職後のサロンワークにも活きると思います。とくに校内コンテストやヘアショーなどに何度もチャレンジすると、感性が磨かれてスタイルの提案力につながります。また、そこでの実績は、採用試験でのアピールにも使えます。学生時代のうちから、さまざまな取り組みに挑戦しておくといいかもしれません。
小玉さんが採用試験を突破した3つのポイント
1.学生時代の作品で自分のセンスや技術力をわかりやすくアピールした
2.友人と協力して入念に準備することで面接への不安をなくした
3.先生に相談して不安とうまく付き合いながら就活をした
落ち着いたトーンで終始和やかにお話をしてくださった小玉さん。学生時代に校内コンテストやヘアショーに積極的に取り組み、努力を積んできたことも2年目デビューの目標達成につながっているのではないかと感じました。不安をひとりで抱えずに他人に頼るというマインドは見習いたいと思います。これから就活や採用試験を控えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
Salon Data
住所:千葉県船橋市前原西2-29-12 アフェット津田沼
電話:047-409-8369