スタッフひとりひとりの自発性を育てるサロン『HAIR&SPACE 7Bridge』
2018年4月から新しいスタッフが3名入り、8名体制で営業している『HAIR&SPACE 7Bridge(ヘアアンドスペースセブンブリッジ)』。後半は、専門学校で講師も勤めている代表の菊地大(まさる)さんに学生のうちから心がけておくべきことやスタッフ教育、サロンの今後のビジョンについて伺いました。
さまざまな経験が美容師のスキルアップに
――4月からアシスタントが3名入社したそうですが、教育はどうしていますか?
「基本的には自主性にまかせています。“自分で決めて、自分で動く”っていうスタンスですね。店で必ず行なっているのは、週二回の勉強会と月一回の撮影会、それと年一回のコンテストの参加だけ。店のコンセプト“一生通える美容室”と“人が幸せになれる空間づくり”のために必要なことであれば、何でも自由にやらせてます。僕からは、スタッフのスキルアップにつながりそうな講習会をすすめたり、アドバイスはしますが、基本的に自分で考えるクセをつけてほしいので、極力口出しはしません」
――“考えるクセ”をつけさせるためにしていることを教えてください。
「なにか失敗したときに『どうしてこうなったの?』『どうしたらいいと思う?』『それはいつからやる?』など、答えじゃなくて質問を与えます。そして答えが出るまで、ひたすら待ちますね。こっちが先にしゃべってしまうと、萎縮して自分の考えをしまいこんでしまうので、なるべく発言させるようにしています。大けがはさせたくないですが、かすり傷はいっぱい作ってほしい。失敗を恐れずに、ある程度攻めた仕事をしていかないと、成長していかないですから」
――菊地さんは専門学校で講師もされているんですね
「はい。『仙台美容ビューティーアート専門学校』で4年教えています。生徒が刺激を受けるクリエイティブな内容の授業を任されていて、作品の撮影方法をメインに教えています。撮影の楽しさだけじゃなく、準備を念入りにすることの大切さも伝えています」
――これからヘアスタイリストをめざす学生にアドバイスは?
「学校で教えていて感じるんですが、自分で考えることができない子が多い。やれと言われたことはみんな器用にできますが、変化球にとても弱いですね。例えば、お客さまにおまかせでって言われたときに、美容師がずっと悩んでるわけにはいかないじゃないですか。それまでの経験から、自分で考えて提案しなくちゃいけない。なので、とにかく外に出ていろんな経験をしてほしい。行ったことのない土地を訪ねたり、さまざまな年代の人と話したり、そこで受けた刺激が必ず自分の考えや感性に影響して、美容師としてのスキルにもつながりますから」
海外を視野に入れたこれからの『HAIR&SPACE 7Bridge』
――今後の目標を教えてください。
「具体的に動き出しているのは、出店ですね。オープンから頑張ってくれているスタッフに店を任せたいんです。アシスタントを3人採用したのは、そのことも考えた上です。あとは、今、海外ウエディングのヘアメイクと撮影の仕事もやっているんですが、それをもっと広げていきたい。スタッフも連れて行って、視野を広げさせたいですね。遠い将来になりますけど、海外に出店してみたいっていう夢もあるんです。事業拡大のための海外進出っていうより、日本以外の国で働きながら、自分の感性や人間力を磨いていきたいっていう思いが強いですね。常に動いて前に進んでいきたいので、スタッフには一人ずつが独立してやっていけるような力を早くつけてほしいです」
Salon Data
HAIR&SPACE 7Bridge
〒980-0811
宮城県仙台市青葉区一番町4-2-4 オイデ一番町ビルB1
022-711-5317
http://www.7bridge-hs.com/
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