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特集・コラム 2023-04-25

子ども関係の仕事にはどんなものがあるの? おすすめの仕事と資格を紹介

「子どもと関わる仕事にはどんなものがあるんだろう」「子ども関係の仕事で必要な資格ってなんだろう」と考えている方もいるのではないでしょうか?

子ども関係の仕事と言っても、子どもと直接的に関わる保育士や教員、児童指導員だけでなく、看護師や栄養士、調理師など、子どもの生活を陰から見守る仕事もあります。

本記事では、子どもと関わりたい方におすすめの仕事と資格について紹介します。資格がなくても働ける仕事についても解説するので、将来は子ども関連の仕事に携わりたいと考えている方は、内容を参考にしてみてください。

子どもと関わりたい方におすすめの仕事と資格を紹介


子ども関連の仕事とはいっても、直接的に子どもを指導する立場の仕事から、子どもたちの健康や生活をサポートする役割の仕事まで様々です。ここでは、子どもと関われるおすすめの仕事を8つ紹介していきます。興味・関心のある仕事を見つけてみましょう。

1. 保育士

保育士は、0歳〜6歳までの未就学児に対する保育を行う仕事です。子どもたちの生活をサポートするのが仕事で、食事やトイレ、着替え、遊びのサポートなど、子どもたちの成長度合いに合った、保育サービスを提供することが求められます。

保育士の仕事内容や資格取得条件については、下記の記事も参考にしてみてください。

保育士とは? 仕事内容となるための方法を紹介|保育士の需要と将来性を解説

保育士になるには?

保育士として働くためには、国家資格である保育士免許が必要です。保育士免許を取得する方法には、以下の2種類が挙げられます。

・厚生労働大臣指定の大学や短大、保育士養成施設を卒業する(2年〜4年)
・保育資格試験を受験し、合格する

厚生労働大臣指定の大学(4年間)や短大(2年)、専門学校(2年〜3年)を卒業することで、国家試験を受験することなく保育士免許を取得できます。

または、保育系以外の高等教育機関(大学や短大、専門学校など)を卒業する、もしくは児童福祉施設で2年以上の実務経験を積んでから試験を受験するルートもあります。

保育士の試験内容や受験資格などについては、以下の記事も参考にしてみてください。

保育士になるには?資格が必要?|資格取得方法や受験資格について紹介

2. 幼稚園教員

幼稚園教員は、満3〜6歳までの未就学児に対して保育サポートを行う仕事です。義務教育で必要となる基礎的な能力を培う保育・指導を行います。保育指導は「健康」・「人間関係」・「環境」・「言葉」・「表現」の領域に区分されているのが特徴です。

幼稚園教員になるには?

幼稚園教員として働くためには、幼稚園教諭の免許が必要です。免許には1種・2種・専修免許状の3種類あり、それぞれ専門課程のある大学・専門学校・大学院の修士課程を卒業することで取得できます。そして、就職するための試験を受ける必要があります。

公立幼稚園では各都道府県の教育委員会主催の試験、私立幼稚園では各幼稚園独自の採用試験を受験し、それに合格することで晴れて幼稚園教員として働けるという仕組みです。

3. 小学校教員

小学校教員は、子どもたちが大人になるにあたって必要な基礎体力・学力、人格形成に関する教育や指導を行う仕事です。クラスの担任として国語・算数・社会・理科・生活・音楽・図画工作・家庭科・体育・道徳・特別活動などの科目を担当します。

子どもたちの成長に合った年間計画・時間ごとに具体的な教育指針を作成し、教材や教具などの準備を事前にしておくことも仕事内容に含まれます。

小学校教員になるには?

小学校教員として働くためには、大学などで特定の単位を取得することで、免許を取得する必要があります。単位取得のためには、小学校で教育実習を受けなければなりません。

その後は、教員採用試験を受けて、それに合格することで小学校教員として働けます。

4. 放課後児童支援員

放課後児童支援員は、子どもの保護者が就労で子どもの面倒を見れない放課後や土日、長期休みなどに、遊びや生活の場を提供し、支援を行う仕事です。子どもたちが施設で主体的に行動し、生活習慣を獲得、自分の意見を主張できるようにサポートしていきます。

放課後児童支援員になるには?

放課後児童支援員になるための資格は必要ありませんが、特定の業務に従事する場合は、放課後児童支援員の資格取得が求められます。

放課後児童支援員の試験は、保育士や社会福祉士、教員免許の取得者、大学等で所定の単位を履修した方、または2年、もしくは5年以上の実務経験をもつ方が受験可能です。

16科目24時間の研修を受講・修了すれば、資格取得が認められたことになります。各都道府県によって研修内容は異なるので、各自治体のホームページを確認しましょう。

なお、以前は各事業所に2名以上という配置基準が定められていましたが、2020年以降は配置基準が各自治体に委任されています。

5. ベビーシッター

ベビーシッターは、個人宅を訪れて子どもの預かり保育を行う仕事です。子どもの安全に留意した保育を行い、利用者から信頼を獲得することが求められます。子どもの世話以外にも、炊事や洗濯、掃除などを行うケースもあります。

ベビーシッターになるには?

ベビーシッターとして働くために、資格を取得する義務はありません。ただし、保育士資格を取得して入職したり、子育て経験のある方や、過去に保育園・幼稚園での勤務経験のある方が務めたりするケースが多いです。

また、公益社団法人 全国保育サービス協会が認定している認定ベビーシッターの資格を保有していることで、専門知識やスキル、実務経験をアピールできます。

6. スクールカウンセラー

スクールカウンセラーは、臨床心理に基づいたスクールカウンセリングを子どもや教員に行い、悩み事に関する相談・支援活動を行う仕事です。心のケアを行い、事件・事故の発生を予防するための対策を講じることも業務内容に含まれます。

スクールカウンセラーになるには?

スクールカウンセラーとして働くためには、臨床心理士・公認心理士の資格取得が求められるのが一般的です。臨床心理士の資格を取得するためには、所定の大学院を修了するか、臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了し、試験を受ける必要があります。

また、外国で同等のカリキュラムを履修した方や、医師免許保有者で2年以上の心理臨床業務に従事した経験がある方にも受験資格が付与されます。

7. 栄養士・調理師

栄養士・調理師は、学校や病院、社会福祉施設などで栄養管理・調理を行う仕事です。栄養士は食事や健康に関するアドバイスを行い、幼稚園や学校給食の献立を作成します。調理師は、調理業務を行います。

栄養士や調理師になるには?

栄養士には、栄養管理士養成施設を卒業して免許の交付を受けることでなれます。養成施設には、大学(4年制)や短大(2年制)、専門学校(2〜3年制)があります。

栄養士になるための具体的なルートについては、以下の記事を参考にしてみてください。

栄養士ってどんな仕事?資格の取得方法とは?|仕事内容や資格の取得方法を解説

調理師になるためには、調理師免許を取得する必要があります。調理師養成施設で技術考査を受けて合格すれば、試験を受けずにそのまま免許が付与されます。

調理師になるための具体的なルートについては、以下の記事を参考にしてみてください。

調理師とは? 調理師になるにはどうすればいいの?|おすすめの調理師養成施設を紹介!

8. 看護師

看護師は、診療の補助と患者の医療的サポートを通じて、怪我人や病人など、心身に障害のある方々を支える仕事です。医師や薬剤師、栄養士などと協力してチームで医療サポートを行っていく点が特徴だといえます。

小児科などでの診療や医療ケアを通じて、子どもと関わっていくケースが多いでしょう。

看護師になるには?

看護師になるためには、看護師養成施設(大学や短大、専門学校)や中高一貫の看護師養成専門学校を卒業してから、看護師国家試験に合格する必要があります。

看護師になるための具体的なルートに関しては、以下の記事を参考にしてみてください。

看護師になるには資格が必要! 受験資格を解説|看護師を目指せる学校を紹介

資格がなくても働ける! おすすめの仕事を紹介


子どもと関わる仕事の中には、特に資格を所有していなくても問題なく働ける仕事もあります。ここでは、資格取得の必要がないおすすめの仕事について見ていきましょう。

1. 子供向けショップのスタッフ

子ども向け商品を取り扱うショップ店員であれば、資格取得の必要はありません。また、商品の幅が広いので、職が見つかりやすいところもポイントです。アパレル関連の仕事に興味がある方は、子ども服ショップの店員を目指すのもおすすめだといえます。

2. 写真館のスタッフ

写真館のスタッフは、家族や子どもの写真撮影をする仕事です。子どもたちのストレスを和らげるための工夫を考えたり、身近でコミュニケーションをとったりする機会も多いので、子どもと関わる仕事をしたいと考えている方におすすめの仕事だといえるでしょう。

自分に合った仕事を選んで子どもたちと関わろう


子どもと関わる仕事は、保育士や幼稚園教員、小学校教員といったような直接的に子どもたちを指導し、専門的な知識が求められる職種ばかりではなく、栄養士や調理師、看護師など、子どもたちの健康や生活習慣の維持・促進サポートをするものまでさまざまです。

自分が仕事に求める条件をもとに、仕事をしてみたいと感じる職業を選んで、子どもたちと関わってみてはいかがでしょうか?

引用元
厚生労働省:保育士になるには
厚生労働省:幼稚園教諭
厚生労働省:小学校教員
厚生労働省:学童保育指導員
厚生労働省:ベビーシッター
公益社団法人 全国保育サービス協会:ベビーシッター資格認定試験のご案内
厚生労働省:スクールカウンセラー
公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
厚生労働省:栄養士
厚生労働省:看護師

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