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特集・コラム 2023-12-15

生活支援員の仕事をきついと感じる理由とは? 悩みを抱えた時の7つの対策を紹介

障害者施設を中心に、利用者の日常生活や身体・生活能力の向上を目指し支援する生活支援員。大きなやりがいを感じる一方、業務に対して「きつい」と感じることも少なくないようです。

今回は、生活支援員の仕事に対して「きつい」と感じる理由を解説します。もし、きついと感じても上手に対処できるよう、対処法もあわせて目を通しておきましょう。

なぜ? 生活支援員の仕事をきついと感じる理由とは

生活支援員の仕事をきついと感じるときは、どんな理由があるのでしょうか。あくまで事業所や施設による内容ではありますが、生活支援員の仕事をきついと感じる理由をいくつかご紹介します。

1. 体力を使う仕事が多め

生活支援員の仕事内容は入所者の生活全般をサポートするもので、さまざまなシーンで体を使います。また、仕事中は基本的に動き回っていることが多いため、体力がない人はどうしても疲労がたまりやすくなることもあるようです。

これらの身体的負担をきついと感じるのが、この職種ならではの大きな理由のひとつといえます。

2. 職場の人間関係がうまくいかない

生活支援員の仕事に限ったことではありませんが、職場の人間関係につらさを感じることがあります。同僚も同じように、身体的・精神的負担を感じていることも多いため、自分のつらさをうまく消化しきれず、人間関係の悪化につながってしまうこともあるようです。

3. 精神的な疲れを感じてしまうことも

あくまで事業所や施設によりますが、生活支援員の仕事内容による精神的負担でつらさを感じることもあるようです。生活支援員は人を相手にする仕事なので、きめこまやかな気遣いが求められる仕事です。

また、入浴・排泄・食事などの介助を通して人の命を預かる仕事でもある生活支援員は、その責任感からつねに気を張りつづけていなければならないこともあります。そのような責任感から、精神的な疲れやつらさを感じてしまうことも珍しくないといわれています。

4. 夜勤で生活リズムが崩れてしまう

あくまで事業所や施設によるものの、生活支援員が活躍する場はおもに入所施設のため、勤務シフトの関係でどうしても夜勤が組み込まれることも少なくありません。夜通しの仕事になることに加え、絶えず入所者の安全を見守るという任務があるため、休憩時間でもなかなか心が休まらないというスタッフもいるでしょう。

もちろん夜勤だけでなく日勤とも組み合わされたシフトになるのが一般的なので、生活リズムは乱れがちです。こうした点は生活支援員だからというより、夜勤のシフトがあることに起因するつらさといえます。

5. やりがいのある仕事だけど給料が安め

あくまで事業所や施設によりますが、生活支援員の仕事について仕事の内容と給与面のバランスがとれていないと感じるスタッフがいるのも事実でしょう。

これまで述べてきたように、生活支援員という職種にやりがいを感じる反面、もう少し給料を上げて、身体的・精神的負担に見合った額をもらいたいと考えている人もいるようです。

6. スキルアップに不安がある

生活支援員の仕事は、基本的にルーチンワーク。同じ毎日を繰り返していると、ある日突然、「自分は生活支援員として成長できているのだろうか」と漠然とした不安を感じることがあります。

ルーチンワークによって将来の自分が成長できているのかイメージが湧きにくいことから、もやもやしたり現状に対してきついと感じたりする人もいるようです。

7. 汚い状態に対応する必要がある

利用者の日常生活を支えるうえでやむを得ない事情ではありますが、よだれや鼻水、排泄物の対処をしたときにきつさを感じる人も。

とくに高齢者や障がい者だと衛生面に意識が向きにくく、不潔なもの・状況に対する認識力が弱い傾向にあります。症状によってはトイレを認識できず失禁の頻度が高い利用者もいることから、潔癖症の方にとってはきついと感じやすい仕事と言えるでしょう。

悩みを抱えた時の7つの対策を紹介

生活支援員の仕事に携わるなかで、「つらい」「きつい」という気持ちや自分では解決しづらい悩みを抱えたときは、できるだけ早めに対処しましょう。ここでは、そんなときに試してほしい7つの対策を紹介します。

1. 上司や同僚に相談する|業務の支援や見直し

はじめに考えたいのは、上司や同僚などに悩みを打ち明け相談することです。これはどの業種・職種でも同じことがいえますが、同じ仕事をする仲間と話をするだけでモヤモヤが晴れることもあります。

また、上司は一般的に部下より豊富な経験があるため、対処法を知っているはずです。相談を受ける生活支援員の勤務状況や業務内容も把握しているので、場合によっては業務内容の見直しやサポートを依頼することもできるでしょう。

2. 相談機関に話をする

職場に相談できない悩みの場合、また職場で相談しても悩みが解消できない場合は、専門の相談機関を利用するのもひとつの方法です。

東京都の場合、都の社会福祉協議会に「福祉の仕事なんでも相談」の窓口を設け、福祉の仕事に就いている人を対象に相談を受け付けています。ほかの道府県社会協議会にも同じような相談窓口があるので、悩みが大きくなる前の利用も考えておきましょう。

3. やりがいや仕事の楽しさに目を向ける

生活支援員としてのやりがいや仕事のなかで感じられる楽しさに目を向けてみましょう。たとえば、利用者から「ありがとう」と言われたときや、自分に心を開いてくれたときは、大きなやりがいを感じるのではないでしょうか。

仕事に慣れ、自分に自信がついてくると、嫌なことにばかり目がいってしまいがち。ですが、仕事や現状に対して悩みを抱えるときは、初心にかえって生活支援員ならではの「やりがい」や「仕事に対して感じる楽しさ」を自己分析しましょう。

4. セミナーや研修に参加してスキルアップを目指す

生活支援員が抱えがちな悩みの解決には、セミナーや研修会の参加も効果的です。福祉関係の職場では、都道府県社会福祉協議会などが主催する研修会が数多く開催されています。

ほかにもさまざまな団体が実施する各種セミナーもあり、これらの受講を通じてスキルアップを目指すことで、悩みや困りごとを解決できるでしょう。

もし、生活支援員の仕事に対して不安や悩みがあるときは、「サポーターズカレッジ」というものもあります。サポーターズカレッジは、障がい福祉サービス施設で働く支援員のためのオンライン研修サービスで、障がい福祉に特化した講義を受けることでスキルアップを目指すことができます。

利用料やWeb講義の詳細については下記ページをご確認ください。
サポーターズカレッジ

5. 資格を取得してキャリアアップを目指す

生活支援員からのキャリアアップ方法として、社会福祉士や精神保健福祉士、介護福祉士などの資格を取得するのもおすすめです。ここではそれぞれの概要を紹介します。

社会福祉士

社会福祉士は、障害者の福祉に限らずあらゆる福祉の現場で役立つ資格です。国家試験に合格することで社会福祉士の資格を取得することができますが、複数のルートいずれかを経て、はじめて受験資格が取得できます。

そのひとつに、相談援助業務4年の経験を経て養成施設で学ぶという方法がありますが、相談援助業務の経験には、生活支援員の仕事が含まれているのです。

定められた学歴を満たす場合、実務経験を要する年数が少なくなったり、養成施設を経由する必要がなくなったりするため、受験がさらに有利になるでしょう。

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社会福祉士とはどんな仕事?活躍できる職場や国家資格の取り方を紹介

精神保健福祉士

精神保健福祉士はおもに精神障害をもつ人の社会復帰や日常生活をサポートする仕事ですが、この資格を取得する際も生活支援員の経験を活かせるでしょう。

精神保健福祉士の資格を取得するには、社会福祉士と同様国家試験に合格する必要がありますが、受験資格を取得するためのルートのひとつに相談援助の実務経験があります。

この経験年数については、入所施設など障害福祉サービス事業における生活支援員としての経験年数をカウントすることが可能です。こちらも社会福祉士と同じく、学歴によってはより少ない実務経験で受験資格を取得できる場合があるでしょう。

関連記事
精神保健福祉士の仕事内容と資格についてご紹介!実務経験は受験資格の対象になる?

介護福祉士

介護福祉士は介護系業種のなかでも唯一の国家資格で、生活支援員と兼務することの多い業種です。業務内容は高齢者の身体介護や生活援助が中心で、主な勤務先は訪問介護施設・特別養護老人ホーム・障がい者支援施設です。

ほかにも、経験や知識を活かしてチームマネジメントを行ったり、レクリエーションの企画、利用者やその家族からの相談に対して適切なケアを取り入れながら、解決に導いたりすることもあります。

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介護福祉士は国家資格? 受験に必要な要件は?|取得するメリットや合格するためのポイントも紹介

サービス管理責任者

サービス管理責任者は、ヘルパーやケアマネージャー、施設を利用する利用者への連絡・調整を行うのが主な業務です。

とくに多いのが、利用者からの申込の調整や、訪問介護計画書・サービス提供手順書の作成があり、利用者やその家族の要望を適切にヒアリングして対応する姿勢が求められます。

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サービス提供責任者の仕事内容とは?|サービス提供責任者の資格要件を紹介 | MORE REJOB

6. 条件のよい施設や事業所に転職する|経験を活かして働く

生活支援員の仕事に限界を感じたときは、これまでの経験を活かして転職するのも方法のひとつです。ここからは入所施設以外で経験を活かせる施設を紹介します。

放課後等デイサービス|障害のある子ども達を支援する

放課後等デイサービスは、学校に通う障害のある子どもを支援する障害福祉サービスです。学校が終業した放課後や休校日などの時間に、生活上の訓練や社会参加をサポートするもので、配置基準では指導員をおくことが定められています。

障がい者福祉サービス事業所の勤務経験者も、一定の経験年数を満たすことで指導員の基準を満たしますが、そのなかにはもちろん、生活支援員の業務も含まれているのです。

引用元
厚生労働省:放課後等デイサービスガイドライン

就労継続支援施設|就職を希望する方々を支援する

就労継続支援事業所には、雇用契約を結ぶA型と雇用契約をともなわないB型があります。いずれも通常の事業所で就労することが困難な障がい者に対し、就労の機会を提供したり、就労能力向上を支援したりするというサービス内容です。

入所施設同様に生活支援員を配置する必要があるため、施設での勤務経験は就労支援事業所の就職でも有利でしょう。

引用元
厚生労働省:障害者福祉施設における就労支援の概要

グループホーム|生活サポートを行う

グループホームは、「認知症対応型老人共同生活援助事業」とも呼ばれ、軽度の認知症患者を対象とした介護施設を指します。少人数(5~9人)での暮らしを中心とした共同住居の形でケアを提供します。です。

家庭的な雰囲気のなかで食事の支度・掃除・洗濯といった日常生活を、利用者やスタッフが共同でおこないます。このような環境のなかで心身の状態が穏やかになり、本人の望む生活を実現する効果を期待した仕組みです。

関連記事
介護施設を知る!『グループホーム』
引用元
公益社団法人日本認知症グループホーム協会:グループホームとは?

有料老人ホーム|高齢者の介助・介護を行う

有料老人ホームは、高齢者が心身の健康を維持しながら生活することを目的とした施設で、介護付き・住宅型・健康型の3種類にわかれています。

介護付きは一般的な老人ホームを、住宅型は個別で過ごすようなアパートに近い施設を、健康型は生活に不安を抱えつつも介護までは必要としていない高齢者が利用する施設のことを指します。

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有料老人ホームの仕事内容とは?1日のスケジュールや働くメリット、働くうえで大変なことを紹介
引用元
厚生労働省:有料老人ホームの類型

障がい者支援施設|障がい者の介助や支援を行う

障がい者支援施設は、夜間を中心に、入浴・排せつおよび食事などの介護や、生活などに関する相談・助言・その他必要な日常生活上の支援(障害福祉サービス)を行う施設です。

なお、障害福祉サービスでは、障害者総合支援法で定められているサービスを提供します。具体的な支援には、生活介護・自立訓練・就労移行支援があります。

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障害者支援施設とはなに?仕事内容・給料・役に立つ資格をご紹介
引用元
厚生労働省障害保健福祉部 障害福祉課:障害福祉分野の最近の動向

社会福祉協議会|地域の福祉向上を行う

社会福祉協議会(社協)は、日本全国の市町村および政令指定都市の区・都道府県・全国の段階的に組織されている機関です。

介護・生活支援サービスをはじめ、相談支援・権利擁護・地域福祉活動・地域づくりの推進など、福祉向上を中心に行っています。

引用元
社会福祉法人全国社会福祉協議会:社会福祉協議会とは
厚生労働省 地域福祉部:社会福祉協議会の組織・事業・活動について

自分に合った解決方法を選んで、できることからはじめてみよう!

職種に関係なく感じるつらさはもちろんのこと、生活支援員ならではのつらさなど、負担を感じるさまざまな理由があることがわかりました。ここで紹介した問題への対処法も頭のなかに入れておき、いざというときはためらわず対処することで、ストレスやつらさを最小限におさえることも可能です。

仕事がつらすぎて病気になってしまうことがないように、できることからはじめて問題解決を目指していきましょう。

引用元
厚生労働省:・厚生労働大臣が定めるサービス提供責任者(◆平成24年03月13日厚生労働省告示第118号)
厚生労働省:介護福祉士の概要について
公益社団法人社会福祉振興・試験センター:資格制度の概要 – 介護福祉士国家試験

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