転職のきっかけは結婚。大手企業で安定した入客数と経験値を獲得「髪屋こころ」酒井さん

和テイストの落ち着いた空間でマンツーマンで施術を行うサロン「髪屋こころ」。埼玉県内に2店舗展開しており、浦和美園店でスタイリストとして働いているのが酒井正広さんです。

前編では酒井さんが「髪屋こころ」へ入社するまでにどのような経験を積んできたのかを伺います。新卒で入社したのは東京都内の個人美容室。アシスタントとして技術を磨くことに励んでいましたが半年で退職することになってしまい、すぐに転職活動をスタートさせたそうです。

その後入社した都内の個人店にて、美容師歴7年目でようやくスタイリストデビューを果たしました。アシスタント期間が長かった分、デビュー後は悩むことが少なかったと酒井さんは振り返ります。

今回、お話を伺ったのは…

「髪屋こころ」スタイリスト

酒井正広さん

国際理容美容専門学校を卒業後、都内の個人店に入社。半年間働いたのちに転職した2社目の個人店でスタイリストデビュー。結婚をきっかけに埼玉県内の大手美容室へ入社。幹部などの経験を経て、学生時代の同期が開業した「髪屋こころ」へ入社。毛髪理論を活かした縮毛矯正や髪質改善を得意としている。

Sakai’S PROFILE

お名前

酒井正広

出身地

東京都

出身校

国際理容美容専門学校

プライベートの過ごし方

休日は家族で過ごすことが多いです。仕事の日に子どもたちとの時間をとれない分、できる限り一緒に遊ぶようにしています。

趣味・ハマっていること

料理。ほとんど毎日取り組んでいます!

仕事道具へのこだわり

道具についてはとくにこだわりはありません。ただ選ぶ際には、手にしたときにしっくりくることを大切にしています。

ワインディング練習づくしで苦手を克服した学生時代

取り組み時間が最下位になったことをきっかけにワインディング練習に力を入れるようになったそう

――美容師になろうと思ったきっかけは何ですか。

人をきれいにすることに興味があったので、はじめは亡くなった方にメイクをするエンバーミングの仕事に就きたいと思っていました。でも、母にメイクもカットもできる美容師を提案されたことで興味が移ったんです。決め手となったのは『Beautiful Life』(木村拓哉が主人公の美容師役を演じた大ヒットドラマ)で、観たときに美容師の仕事のかっこよさに惹かれて、中学2年生から目指すようになりました。

――ドラマの影響が大きかったのですか。

はい。実際、美容師になってみるとドラマとのギャップは感じました。でも、いいギャップです。ドラマではお客様より美容師の立場のほうが上で、対応がフランクという印象でしたが、現実はお客様をとても大切にします。そこで美容師をもっとかっこいいと思うようになりました。

――専門学生時代はどんな学生でしたか?

ワインディングのコンテストに積極的に参加していました。1年生のとき、ワインディングのタイムを競う授業があったのですが、そこで最下位になってしまって。悔しさのあまりワインディングの技術を磨くようになったんです。コンテストには2年間で5回参加したのですが、うち3回は受賞しました。

――苦手を克服したんですね!ちなみに練習はどれくらい?

少なくても1日3回、夏休みなど時間がある日は10回以上繰り返し練習していました。1回あたりのタイムをノートに記録するようにしていたので、成長を実感しやすく常にモチベーションを持って臨めていたんです。

――最初に就職したのはどのようなサロンでしたか。

私の場合、少し複雑で内定を得たところとは違うサロンに入社しているんです。内定をいただいたのは都内に10店舗ほど展開しているサロンで、内定後からバイトとして働いていました。そこで、お世話になっていた店長が独立することになったため、ついていくことになり、その店長がオーナーを務める都内の個人店に新卒入社したんです。

――なるほど。半年ほどで転職していますがその経緯は?

辞めさせられてしまったんです。落ち込んでいる暇もなく、すぐに切り替えてサロン探しを始めましたね。母親がもらってきた求人雑誌のなかからサロンを探して、気になったところは見学に行きました。そのなかでもとくに自分の働く様子が想像できたサロンに再就職したんです。

デビューまでの長い道のりで磨いた基礎技術でクレーム0

基礎を長い時間学んだため、デビューして以来、大きなクレームがないという酒井さん

――2社目でスタイリストデビューをされたのですね。

はい。固定のカリキュラムや試験がないサロンで、任せてもらえる仕事など多くのことが店長の独断で決まる仕組みでした。そのためデビューまでに時間がかかってしまい、入社から7年目でデビューしたんです。

――時間がかかった分、よかったこともあるのでは?

ありますね。時間をかけて基礎技術や接客を学んでいたので自信がつき、最初の施術からあまり緊張しませんでした。デビュー後から現在まで、お客様から大きなクレームをもらったことがないのもアシスタント期間を十分に過ごしたからだと思っています。

――デビュー後に悩んだりすることもありませんでしたか。

技術面はそれほどなかったのですが、集客には悩みました。新規のお客様が多く訪れるようなお店ではないうえに、ほかのスタイリストに振り分けられてしまうことが多かったので、はじめは入客すらなかなかできなかったんです。少しでも顧客を増やすためにモデルハントしたり、知人を紹介してもらったりしていました。

結婚をきっかけに経験も収入も得やすい環境へ転職

3社目では経験値を得るために幹部へキャリアアップしたという酒井さん

――美容師人生のターニングポイントとなったのはいつですか。

結婚です。家族ができたことで将来をよく考えるようになって、もっと経験も収入も得られる環境に身を置きたいと思い、転職を決めました。

――結婚がきっかけで3社目に転職したのですね。

はい。入客数が多ければ多いほど経験値も積めるし、収入も増やせると思ったので安定した入客ができるであろう、埼玉県内に10店舗以上展開する大手企業に入社しました。

――実際に入社してみていかがでしたか?

予約サイトのページトップによく表示されるくらい集客にかなり力を入れているサロンだったので、入客数は一気に増えました。その分忙しくはなりましたが、充実していて楽しいという気持ちが強かったです。

――3社目では幹部までキャリアアップもされたそうですね。

はい。せっかく大きな企業にいるのなら、プレーヤーとしてだけでなく会社の内部仕事にも挑戦したほうが成長できると思い、役職についたんです。現場スタッフに認められたり、リスペクトされたりするような人間でなければ、なかなか人を動かすのは難しいと考えていたので、キャリアアップ前には入客数を増やすなど人一倍仕事に励みました。


後編では、酒井さんが「髪屋こころ」入社した経緯や入社後について伺います。30歳で3社目に入り、幹部として仕事をしていた酒井さんは仕事量の多さに将来が心配になったそうです。40代に突入しても身体的にも精神的にも落ち着いた環境に身を置きたいと考えていたところ、学生時代の同期からの誘いがあり「髪屋こころ」に転職しています。後編もぜひチェックしてみてくださいね!


Check it

髪屋こころ 浦和美園店
住所:埼玉県さいたま市岩槻区美園東1-8-1 浦和美園ルメート104
TEL:048-797-2550

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