自分の「好き」を最大化するには、未来を見据えたビジョンが大事【美人サロン‐Space‐ 恒吉美花さん】#2

美容業界で働く上で「独立」という目標を持つ人は多いはず。そんな方に向けて、独立して成功した先輩オーナーの経験談をお届けする本企画。

前回に引き続き、今回もエステでメンタルの不調をケアする「美人サロン‐Space‐」オーナーの恒吉美花さんにインタビュー。さまざまな実証実験を経て、メンタルに着目したエステサロンを開業した恒吉さん。後編では、常にアップデートを怠らず、人材育成やSNSを通じて自分の「好き」をどんどん広げていく、恒吉さん流のビジネス手法についてお聞きします。

お話を伺ったのは…

「美人サロン‐Space‐」
オーナー恒吉美花さん

ヘアメイク、五つ星ホテルのエステティシャンとして知識や技術を磨く。独立後、「メンタルスキンケアlab.」を設立。エステサロン「美人サロン‐Space‐」の経営、メンタルスキンケアの研究・開発と並行し、講師として年間約100名の美容のプロを育成している。

少しの違和感からエステの内容を大きくシフト。リピート率が大幅にアップ

「心から愛している」というエステや美容について話す恒吉さん。
その表情はキラキラと輝いています

──サロン経営は順調に軌道に乗ったのですか?

そう上手くはいかなくて。開業して1年経っても結果が出ず、メンタルが不安定なままのお客さまが一定数いることに気づき、このままじゃだめだ…何かを変えなければいけないと、メニューの見直しを行いました。

──どんな見直しをしたのですか?

エステって、やはり目に見えて「変わる」ことが醍醐味だと思うんです。とくにアラフォー以上のお客さまは、年齢を重ねた自分の顔に自信が持てない方が多くいらっしゃいます。そこで、外見がすごく「変わった」と実感していただけるようなメニューを、新たに取り入れることにしました。

──外見がものすごく変わるメニュー、興味深いですね。

まずは、フェイスラインや肌年齢にダイレクトに変化が表れる手技や、手ごたえをすぐに感じられるスキンケアについてあらためて学び直し、セロトニンを出すボディマッサージと組み合わせました。

また、とくに力を入れたのがメイクです。私自身、エステティシャンの前はヘアメイクをしていたので、メイクが外見の印象を大きく左右することは熟知していました。そこで、顔立ちを生かしたメイクアップをメニューに加えたところ、これが大正解。新たな自分の可能性に気づいたり、周りからも褒められたり、メンタルが前向きになっていくお客さまがとても増えたんです

外見の変化だけにできることがある、という事実に気づけたのは、大きな収穫でした。決めたことを一から見直すのは勇気がいります。でも、オーナーとして長くビジネスをしていく上で、とても重要なことなんですよね。

常に最適なものを提供したいから、情報のアップデートや人材育成にも注力

今読んでいる本の数々。
プラベートでもついつい仕事につながる本を選んでしまうそう

──現状に満足せず、よりよいものを追求している姿勢が印象的です。

もともと好奇心が強くてわからないことや疑問に思ったことは、とことん調べないと気が済まない性格で(笑)。あとは、講師の仕事を続けていることも大きいと思います。誰かに教えるには常に情報をアップデートする必要があるし、思いもよらない質問をもらって調べるうちに新しい知識も増えていきます。教えるというのは、一番の勉強なんですよ

美容学校で教えることも多いのですが、「メンタルスキンケアlab.」ではオンラインスクールも行っています。今年の後半は研究やスクールに力を入れたいと考えていて、今年中に新しい講座をオープンするべく準備中。心までケアできるメンタルスキンケアというメソッドを、たくさんのみなさんにお伝えすることで、きれいを目指し、前向きになる方が増えればうれしいですね。

白を基調にしたシンプルな施術ルーム。
花や植物の自然な彩りがさりげないアクセントに

──恒吉さんは情報収集がとても上手ですね。

ありがとうございます。基本的に、本はよく読むようにしています。そして信頼できる専門家の方が発信する情報には、常にアンテナを張ってキャッチアップできるようにしています。今はネットで論文のデータベースを調べることができるので、便利ですよ。仕事というよりもはや趣味ですね(笑)。

他分野の方の話を聞くのも好きです。セミナーに足を運んで、ピンときたものはサロン運営に取り入れることも。面識がない方でも、「会いたい」「知りたい」と思ったら躊躇せずに出向いていく行動力も、私の強みかもしれません

でも、小手先で仕入れた情報はあまり役に立たないことが多いですね。それより、自分が信じたこと、実際に学んだことを続けるほうが大事だと思いますよ。

自分を生かす「美人の教養」をSNSで惜しみなく披露

YouTube「美容の闇チャンネル」では
巷にあふれるさまざまな美容ネタを独自の視点で赤裸々に解説

──YouTubeで発信している美容情報にも注目が集まっています。

自分を生かすテクニックを紹介する「美人の教養」と、NGな美容法を伝える「美容の闇ちゃんねる」、2つのYouTubeを配信しています。

私が美容の仕事をする理由の一つに、「美容でハッピーになってほしい」という思いがあるんです。その背景には、学生時代に間違ったダイエットで体を壊した経験や、顔にコンプレックスを抱いていた過去があって。

だから、YouTubeの動画には、ちゃんと自分が幸せになれる美容方法を選んでほしい、自分を生かす美容の知識を知ってほしい、そんな気持ちも込めているんです。「闇チャンネル」はかなり突っ込んだネタばかりでヒヤヒヤものですが、自分のやりたいことをやる自由な場として楽しんでいます(笑)。この人なら信用できると、YouTubeをきっかけにエステに通ってくれる方もいらっしゃいます。

──SNSからの集客も多いのですか?

割合でいうとクチコミが多いですが、SNSがきっかけという方も少なくありません。最近は、みなさんとのコミュニケーションの場としてLINE公式アカウントを活用し、今後の展開に備えて顧客リストの管理にも応用しています。LINEから美容に関する問い合わせも増えているので、アンサーとして本格的にブログを始める計画も進めています。

──今後の展望を教えてください。

私が美容の仕事に携わる大きなテーマが、「セルフラブ」。ヨガやコーチングの世界でよく耳にする言葉ですが、自分を好きなれるような美容の情報を、より多くの方に紹介していきたいと考えています。その一環として、メンタルスキンケアにいい影響を与えてくれるのでは、と考えているのがアートなんです。この二つのコラボは、いつかぜひ実現したい夢の一つです。

独立を目指すあなたへ

ビジネスをする上で何より大切なことは、信用だと思います。まず信用を買ってもらうことができれば、どんな場所や立地であろうとお客さまは集まってきますし、離れないと思います。私も開業したばかりの時はお客さまが集まらず、不安でいっぱいでした。でも、一度信頼してくれたお客さまが、次々とクチコミでお客さまをつないでくれて、今があります。そして、続けること。すぐに実を結ばなくても、続けていたら後から結果が出ることはよくある話。自分を信じて、続けてみてださい。(美人サロン‐Space‐オーナー恒吉美花さん)

▽後編はこちら▽
過労から病になった経験を、新たなステップへ進む原動力に【美人サロン ‐Space‐ 恒吉美花さん】#1>>

取材・文/池田 泉
撮影/石原麻里絵

Salon Data

美人サロン ‐Space‐

住所:東京都世田谷区上馬(東急田園都市線:駒沢大学駅 徒歩7分)
TEL:080-9525-5617
お問い合わせ:LINE「@bnj4836c」

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