1人親だからこそ「人いち倍」愛情をかけて子育て中 Laline 札幌パセオ店 柿崎紗知さん #2
死海のミネラルをたっぷり含んだボディケアコスメ「Laline」。1999年にイスラエルで誕生し、今や世界各国に200店舗以上も展開しています。
このLaline 札幌パセオ店でショップスタッフとして働く柿崎さんは、現在6歳の男の子を育てるシングルマザー。前編では離婚を決意してから念願の美容業界への転職をするまでの経緯や、一緒に暮らすお父様とご子息、そして柿崎さんの、3人のほのぼのとした日常についてご紹介しました。
後編では、シングルマザーが抱えがちな仕事と子育ての両立についてや、家事・子育てで溜まりがちなストレスをどうやって発散しているのかなどについて伺いました。
お話を伺ったのは…
Laline 札幌パセオ店 柿崎紗知さん
以前勤めていたアパレルメーカーでは店長も経験。産休・育休を経て2年ほど勤めた後、Laline 札幌パセオ店への転職を決めました。アパレルメーカーに勤めていた当時は仕事を優先していましたが、出産を機に子どもを優先するように考え方が変化。親子三代で過ごす毎日を大切にしているそうです。
保育園の送り迎えで一緒に歩く30分がじっくり話をする貴重な時間
――働きながら、お子さんとの時間はどう工面していますか?
平日は一緒に過ごせる時間が短いので、保育園からの帰り道に「今日は誰と何をして遊んだのか」など、一日の出来事を聞いています。
あとは一緒にお風呂に入っているときに釣りのおもちゃで遊んだり、眠る前に話をする時間をつくっています。
――ご自身の時間はどのタイミングでつくっていますか?
お風呂に入っているときですね。子どもは途中から一緒に入ってくるのですが、それまでゆっくりお湯に浸かるのが至福のひとときです。
――休日はどんな風に過ごしていますか?
息子は戦隊ものが大好きなのでおもちゃを使って遊んだり、小学校の入学前なので文字や数字のお勉強をしたり。
お天気の良い日は散歩がてら、近所のジェラート屋さんに父を交えて3人で行くこともあるんですよ。
――息子さんとの時間でいちばん大切にしているのはどんな時間ですか?
仕事や家事でバタバタしていると、1日があっという間に過ぎてしまうので、眠る前のひとときを大事にしています。
たとえ子どもを叱った後でも、必ず毎日ぎゅーっと抱きしめてから「おやすみ」と言って眠るようにしています。
子どもを優先して契約社員からアルバイトへ
――この春からお子さんは小学生ですね?
小学校は家から歩いて1分のところなので、すごく便利になりました。ただ保育園に比べると、学童保育では子どもを預かってくれる時間が短くなってしまうんです。
私が小学生のころ、両親は共働きで家に帰っても誰もいませんでした。それがとても寂しかったのを覚えています。子どもにそんな思いをさせたくないので、学童から戻ってきたら家で出迎えられるように、勤務体系をアルバイトにしてもらいました。
子どもが学校生活や学童に慣れて、落ち着いてきたらまた社員に戻りたい…と思っています。
――育児と仕事を両立する難しさは何ですか?
いつも時間に追われていることですね。忙しい分、少しでも子どもと一緒に過ごす時間をつくるように努力しています。
今の仕事が大好きで、やりがいを感じています。美しくなる提案をする仕事ですから、自分自身も美しくないといけません。どんなに忙しくても、キレイなお母さんであり続けるための努力は怠れません。
先日、子どもから「ママ、可愛い!」って言われてすごく嬉しかったんですよ。子どもにとって自慢のママになりたいですね。
――家事や育児で柿崎さんがこだわっていることはありますか?
家事に関しては、「できるときにやる」と決めて、頑張りすぎないようにしています。たいていはお休みの日にまとめて洗濯や買い物を済ませていますね。
育児のこだわりは食事の栄養バランスです。何でも食べさせていたら、最初は見た目で嫌がっていたものも食べられるようになりました。今では好き嫌いなく、何でもたくさん食べてくれます。
――仕事も育児もやることが多いと、ストレスを感じることはありませんか?
出勤前の忙しいときにぐずるなど、時間がないときはカリカリしますね。余裕がないと子どもにも感情的になりがちですが、ひと呼吸おいて話すように意識しています。
どうにも感情が収まらないときは、その場を離れ、1人になって心を落ち着かせます。すごく怒りたい気分になったら、「そんなに怒るほどのこと?」と自分に問いかけると、意外と怒りがスーッと静まります。
子どもに諭さなければいけないときは頭ごなしに怒らず、自分の感情を交えないように気をつけていますが、もし言い過ぎたり、感情を抑えられずに怒ったりしたら、必ず子どもに謝ります。そうすると子どもも素直に謝るんですよ。そのせいか、家の中でゴタゴタが長く続くことはないですね。
――1人親だからこそ、気をつけていることはありますか?
人いち倍、愛情をかけているつもりです。寂しい思いをさせたくないし、彼が望むことをさせたいですね。いつも「大好きだよ」と言葉をかけて愛情表現したり、スキンシップも心がけています。姉の家族から「ちょっと過保護では」と言われることもありますが(笑)。
――お子さんにはどんな大人に成長してほしいですか?
人の気持ちが分かる、やさしい大人になってほしいですね。そして、男の子なので、自分をしっかり持った男らしい人になってくれたら嬉しいです。
柿崎さんが実践している「子育てを優先しながら仕事を続けるポイント」
1. 子どもの帰宅時間に合わせて勤務形態を変える
2. 家事はできるときにやり、頑張りすぎない
3. 「大好き」、「ごめんなさい」などの想いは言葉にして伝える
ご両親が共働きで寂しかったから、子どもには同じ思いをさせたくない…と勤務形態を変えてアルバイトに変更した柿崎さん。「仕事も育児も完璧にこなしたい」と頑張っても、時間と体力には限界があります。柿崎さんのように大切な方を優先して、ご自身の生活パターンを柔軟に変えるのもひとつの方法です。そして頑張りすぎないことも大切。完璧を目指さず、時間のあるときにまとめて済ませれば、ストレスも溜まりません。
1人親だからこそ、人いち倍愛情をかけ、愛情表現を欠かさないとおっしゃっていたのも印象に残りました。どんなに愛していても言葉にしなければ伝わりません。「大好き」はもちろんですが、「ごめんなさい」を伝えることはもっと重要。悪いことをしたら、大人だって謝ることを身をもって教育している柿崎さんは素敵です。
▽前編はこちら▽
シングルマザーだからこそ仕事も子育ても頑張れる! Laline 札幌パセオ店 柿崎紗知さん #1>>