ヒーラーとセラピストはどう違う?ヒーリングにかかわる仕事やヒーラーの資格について紹介
「ヒーラー」という職業について聞いたことがある方でも、実際にどのような仕事なのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか?とくに「ヒーラーとセラピストは同じような職業」というイメージをもっている方も多いでしょう。
この記事では、ヒーラーとセラピストとの違い、ヒーリングに関わる仕事やヒーラーになるための資格・知識について解説します。
ヒーラーの仕事やセラピストとの違いについて知りたい方は、参考にしてみてください。
ヒーラーとは?
ヒーラーとは、治癒を意味する英単語である「ヒーリング」から派生した言葉で、宇宙のエネルギー・生命のエネルギーを活用しながら、お客様をいやす職業のことです。
宇宙のエネルギーとは、自然の中を散歩している時などに感じるスピリチュアルなエネルギーのことで、お客様にこのスピリチュアルなエネルギーを伝えていきます。
生命エネルギーとは、人間や自然がもつ固有のエネルギーのことで、体内の器官を循環させるエネルギーをさすことが多いです。
ヒーラーは、これらのエネルギーを活用しながらお客様に安心感を与え、リラックスさせるのが主な仕事になります。
ヒーラーとセラピストの違い
「ヒーラー」と「セラピスト」の間に、明確な定義の違いはありません。
ヒーラーと聞くと、宇宙エネルギーや生命エネルギーなどのスピリチュアルなパワーを用いて、お客様をリラックスさせるイメージが強いでしょう。そしてその一方で、セラピストはマッサージを用いて、心身をリラックスさせるといったイメージがあるのではないでしょうか?
厳密に言うと、両者に意味の違いはないので、店舗で提供するサービスやイメージに応じて、これらの職業名を使い分けるのがおすすめです。
ヒーリングサロンではどんな施術をしている?
ヒーリングサロンでは、リンパマッサージや全身のアロマトリートメントを中心に行われています。
サロンによっては小顔ヘッドスパやフェイシャルトリートメントのように、体の一部に対して施術することもあるようです。
このようにヒーラーの仕事は、心身のリラックスを提供するのが主な仕事。そのことから、美しい風景や温かな気温を活かしてリゾート地で営業するサロンや、一目を気にすることなく深いリラクゼーション効果が得られるよう、完全個室制で営業するサロンも多いです。
ヒーリングにかかわる仕事
ヒーリングに関わる仕事は幅広いですが、ここでは代表的な仕事を6つ紹介します。身体的・精神的なヒーリングに関する、いくつかのヒーラーの仕事について知って、就職・転職をする際の参考にしてみてくださいね。
心理セラピスト
心理セラピストは、心理カウンセラーとも呼ばれ、カウンセリングなどの心理療法を用いながら、お客様の悩みや不安を解消することを目指す職業です。
お客様の置かれている状況を適切に把握し、心理的なカウンセリングを実施していく必要があるので、心理学やカウンセリングに関する専門知識が求められます。
未成年・成年に関わらず、日本人のメンタルヘルスの問題が取り沙汰されることも多いなか、今後もニーズが増えていくと予想される注目の職業です。
リンパセラピスト
リンパセラピストは、体内に流れるリンパ液の流れをマッサージで促し、老廃物を除去する施術を行う職業です。老廃物をろ過する役割をもつリンパ節にリンパ液を流す施術を行うことで、体内に蓄積している老廃物を排出します。
また、体内に蓄積した血液や傷口から出る滲出液(しんしゅつえき)などを体外に排出するドレナージ・ドレナージュなどを行うこともあります。
アロマセラピスト
アロマセラピストは、植物から抽出した植物精油の専門知識をもち、ブレンドした精油を用いて施術を行う職業です。アロマの香りと特性を用いて、お客様の心身をリラックスさせて、日々の疲れをいやす手助けをするのが主な業務になります。
また、施術に使う空間をお客様が落ち着ける状態に保つことや、気分をリラックスさせる努力をすることも、アロマセラピストにとって大切な業務です。
リフレクソロジスト
リフレクソロジストとは、手の指を用いながらお客様の足裏や手、耳をマッサージし、健康促進・疲労回復をサポートする職業です。
このリフレクソロジーは、欧米諸国でとくに活発に取り入れられている健康法。手足を刺激することで、人の内臓や骨格の疲労回復を促すといわれています。
日本では美容室や整体院・介護施設・フィットネスクラブなどで利用されています。
アニマルセラピスト
アニマルセラピストとは、動物とのふれあいを通してお客様の精神的なストレスをいやし、日々の生活を忘れさせる職業です。
動物をなでたり膝の上に動物を乗せたりといった動物とのコミュニケーションによって、お客様が抱える心理的なストレスを改善させる効果に期待できます。
高齢者向けの福祉施設や病院など、心理的な不安や悩みが大きくなりがちな環境において、よく利用されています。
音楽療法士
音楽療法士は、音楽を用いて人の生理的・心理的・社会的・認知的な領域を刺激し、リハビリやコミュニケーションの発達、精神的な成長を促す職業です。
病院や在宅医療といった医療施設や高齢者施設、特別支援学校の教育施設など、幅広い分野で利用されています。
ヒーラーになるには?
ヒーラーになるために必須となる資格はとくにありません。ただし、スピリチュアル系のヒーラーの民間資格・講座を中心として、人気が高まりつつあります。
この章では、ヒーラーとして働くために習得を視野に入れたい3つの民間資格を紹介します。ヒーラーの資格が気になる方は参考にしてください。
ヒーラー検定|IAOH
ヒーラー検定は、特定非営利活動法人「IAON」が実施しているヒーラー向けの民間資格です。ドイツのIAON教会の理念に従い、資格の審査・認定を行っています。
ヒーラー検定を受けられるのは、治療に関する国家・民間資格保有者、その他の国家資格・国際ライセンス保有者のほか、アーティストやシェフ、ミュージシャンなど。治療の見識がある方や、芸術に造詣が深い方が受験できる試験です。
サイキックヒーラー認定試験|日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)
サイキックヒーラー認定試験は、日本メディカルセラピー教会が実施しているサイキックを用いたセラピー技術と知識を証明する試験です。アートセラピーやエネルギーヒーリングなどを理解しているかどうかをはかれます。
魂のつながりやオーラを浄化する大切さを理解していることを証明できる資格です。
引用元
日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP):サイキックヒーラー認定試験
IHA検定|一般社団法人インターナショナルヒーリングアロマ協会
IHA検定は、一般社団法人 インターナショナルヒーリングアロマ協会が実施しているアロマヒーリングやマインドセットなどについての講座・講習を受けることで取得できます。
アロマセラピーの基本的な考え方や、活用方法を学びたい方におすすめの資格です。
引用元
一般社団法人 インターナショナルヒーリングアロマ協会:検定・資格
ヒーラーになるために必要な知識とは
ヒーラーに必要とされる知識やスキルは、一般的に「スピリチュアル的」として科学的な根拠が薄いものとして考える方もおり、アロマセラピーやリンパセラピー、アニマルセラピーなど、特定の領域に特化して専門性を磨くことが推奨されます。
また、ヒーラーやセラピストとしての資格を取得することで、お客様に知識やスキルをアピールし、信頼を獲得していく努力も必要です。
ヒーラーにも役立つセラピストの資格
ヒーラーとセラピストに明確な定義がないことから、心身ともにリラックスできる施術を学んでおくのがおすすめです。この章では、この点を踏まえたうえでヒーラーにも役立つセラピストの資格を紹介します。
リフレクソロジー・プロライセンス実技士資格|日本ヒーリングリラクセーション協会(JHRS)
ヒーラーとして活躍することを目指す方におすすめな資格として、日本ヒーリングリラクセーション協会によるリフレクソロジー・プロライセンス実技士資格があります。
同協会ではヒーリングとリラクゼーション技術が21世紀の医療現場に役立つようさまざまな活動を行っており、リフレクソロジー・プロライセンス実技士資格は同協会の資格試験代行機関として認定された公認校で所定の講座を修了後、試験に合格した人に発行される資格です。
資格取得によって、信頼できる施術が受けられるサロンだとお客様に評価されやすくなるでしょう。
引用元
日本ヒーリングリラクセーション協会:研究・調査ヒーリング,リラクセーション,資格,リフレクソロジー
日本ヒーリングリラクセーション協会:資格認定
アロマセラピスト|公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)によるアロマセラピストもおすすめの資格のひとつです。
同協会は内閣府に公益認定されたアロマテラピー関連で唯一の公益法人で、アロマテラピーを通じてお客様の心身の健康に貢献することを目的に、アロマテラピーの普及や調査・研究といったさまざまな活動を行っています。
アロマセラピストは、精油の知識や解剖生理学・皮膚科学にまつわる知識やトリートメント技術を習得し、お客様にアロマテラピーを用いたトリートメントやコンサルテーションを実践できる能力を認定する資格です。
引用元
(公社) 日本アロマ環境協会:| AEAJについて
日本アロマ環境協会(AEAJ): 検定・資格
RYT200|全米ヨガアライアンス
全米ヨガアライアンスのRYT200もおすすめです。全米ヨガアライアンスとは、90年代のアメリカで設立された、認定ヨガ指導者などの登録を行う非営利団体のこと。
RYT200は登録ヨガティーチャーの意味を持つ「Registerd Yoga Teacher」の頭文字と、実技・座学の合計受講時間を指す数字を組み合わせて命名された資格で、ヨガの基礎・知識の受講によって全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクターを取得できます。
引用元
AYA BODY ARCHITECTURE:全米ヨガアライアンスとは?
RYT200について|ヨガインストラクター・ヨガアライアンス資格・養成スクール
リンパケアセラピスト|日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)
日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)のリンパケアセラピストは、心身に効果的なリンパケアの施術方法やリンパの流れをよくする食材といったさまざまな知識を身につけた人に与えられる資格です。
同協会は心のケアを中心とした技術の各スキルの水準が一定以上であることを認定するため、そしてスキルを利用するサロンやお客様に求められる基本的な技術を理解したうえで、適切な技術を有効活用できる人材の育成を目的としています。
リンパケアセラピストの取得によって、優れた知識と技術を持つヒーラーによる施術が受けられるとお客様から高い評価を得られるでしょう。
引用元
日本メディカル心理セラピー協会【JAAMP】:協会について|
日本メディカル心理セラピー協会【JAAMP】:リンパケアセラピスト資格認定試験
ヒーラーに向いている人の特徴
お客様に高い技術と豊富な知識を用いて、心身のリフレッシュを提供するヒーラー。では、どのような人に向いているのでしょうか。ここでは向いている人の特徴を見ていきましょう。
ポジティブな人
ヒーラーに向いている人の特徴として第一にポジティブな人が挙げられます。お客様のなかには体のリフレッシュに限らず、心のリフレッシュを求める方も少なくありません。そのため、明るくポジティブな性格の人は心のリフレッシュを提供できることから、ヒーラーに向いています。
ほかにも、他人に対してネガティブな感情が強い人は、お客様を含む周囲にも悪影響を与えかねません。そのことから、どんなときでも他人に感謝する気持ちを持てる人も向いている人の特徴に当てはまるでしょう。
心身ともに健康な人
心身のリフレッシュを求めるお客様が多いことから、ヒーラーも心身ともに健康でなくてはなりません。自分の健康状態すら管理できない人から施術を受けても、いやされるとは思えませんよね。
そういったことから、心身の健康を保てる人、気を配れる人はヒーラーに向いていると考えられます。
自然との触れ合いが多い人
スピリチュアルヒーラーの場合、スピリチュアルな力を用いてお客様をいやすのが主な仕事。そのことから、特別な力を溜めるために自然との触れ合いを大事にする人はヒーラーに向いています。
周囲に自然がない場合は、1カ月に1回でも自然に触れるよう心がけることで、スピリチュアルな力を溜めやすくなるでしょう。
温厚で自分自身に余裕がある人
ヒーラーはお客様の悩みや不安を聞き出し、寄り添うことが求められます。そのことから、自分自身に余裕を持っていて、どのような話もできるような温厚な性格の人も向いている特徴です。
さらに、施術中はお客様を第一に考える必要があるため、プライベートでいやなことがあっても、すぐに切り替えられるような人もヒーラーに向いています。
癒やしの知識をバランスよく取り入れてヒーラーを目指そう
ヒーラーの概要とセラピストとの違い、ヒーリングに関わる仕事、ヒーラーとしてアピールできる民間資格、必要な知識について解説しました。
ヒーラーとして顧客を獲得し、ビジネスで成功していくために、資格取得や専門性の特化などによって、お客様からの信頼を獲得していく努力をしていきましょう。
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