ディプロマを活かせる場所に身を置くことが大事 みの島みかさん♯2

美容師からセラピストに転向し、現在はヨガインストラクター×アーユルヴェーダ講師の3つの仕事を掛け持ちするみの島みかさん。前編では、お客様に癒しを提供するというコンセプトの下、学びを深めるうちに3つの仕事をするようになった経緯について詳しくお伺いしました。

この後編では、3つの仕事をする上での相乗効果や、取得したディプロマを仕事に繋げるためのコツを教えていただきました。取得したディプロマを確実に仕事に繋げてきたみの島さんは、そのコツをとにかく行動し続けることだと言います。

お話を伺ったのは
Salon SANATIO
代表 みの島みかさん

美容師からセラピストに転向し、お客様の悩みに応えたくてさまざまなジャンルを学ぶうちに、セラピスト×ヨガインストラクター×アーユルヴェーダ講師の三足の草鞋を履くようになる。現在、平塚市内でプライベートサロンSalon SANATIOを運営しながらヨガインストラクター、アーユルヴェーダ講師としても活動中。Herbal Ayurveda認定 アーユルケアリスト®︎、日本統合医学協会 メディカルアロマセラピスト認定講師、全米ヨガアライアンスRYT200修了、ベビトレヨガ インストラクターなど多数のディプロマを取得。

インスタグラム@sanatio_minomika

理想は、ひとりのお客様にアロマ×ヨガ×アーユルヴェーダをトータルで伝えること

みの島さんは、アロマを使ったクラフトもお得意。

――サロンは決して駅近という場所ではないと思いますが、お客様は地元の方が多いんですか?

地元の方も来てくれますが、ヨガやアーユルヴェーダで知り合った方が来てくれることも多いです。

――美容師を8年されたことで、接客術は身についていますよね。

基本的には。でも美容師時代とセラピストになってからでは、接客方法はだいぶ変わりました。美容室ではお客様の待ち時間が多いですし、当時は自分がアシスタントだったので盛り上げなくちゃという気持ちもあって会話をすごく大事にしていました。都内で働いていたので流行に敏感な方とお話できるように、最新スポットには必ず足を運んでいました。スカイツリーができれば実際に足を運んで、お客様に「行きましたか?」なんて聞いてみたり。

セラピストになってからは、どちらかというとゆっくりしたいお客様が多いので、お身体の話はしますが、世間話はあまりしなくなりました。年齢もあるかもしれませんが、流行はあまり追わなくなって、こっちの方が楽ですね。

――セラピスト×ヨガインストラクター×アーユルヴェーダ講師、3つのお仕事を掛け持ちすることでの相乗効果はありますか?

アロマセラピーを受けてくださったお客様がヨガもやってみたいとか、「アーユルヴェーダについても知りたいです」と言ってくださる方に個人的に講座を開催したこともあります。わたしは、お客様に癒しを提供したくて、アロマ×ヨガ×アーユルヴェーダをトータルでお伝えしているので、ひとりの方にそのすべてをお伝えできればいいなと思っています。決して押しつけるのではなく、お客様が興味を持ってくれたタイミングでお伝えすることで、お客様の満足度も上がるのではないかと考えています。

アーユルヴェーダ講師はオンラインが中心。対面でもオンラインでもコミュニケーションを大事にしているというみの島さん。

――いまは、何かに特化した○○専門店が売れる時代とも言われますが?

周りにも「どれかひとつに絞ったら?」と言われるんですが、美容師を目指したときから「癒し」が柱になっているので、ひとつに絞ることができないんです。自分の生活の中にアロマがあり、体を整えるためのヨガがあり、アーユルベディックな考え方がある。それが仕事にも繋がっているという感じです。最近は、癒しの柱が整ってきたので吹っ切れてきましたが。

――癒しの柱が整ってきたと言いますと?

元々のコンセプトである「癒し」が結構ざっくりだったので、温活とか温めるという方向に切り替えているところなんです。私自身すごく冷え性で、それで不調になった部分もあったので、温めるということにフォーカスしながら、ヨガやアーユルヴェーダをお伝えしていこうと思っています。みなさんにたっぷり温まってもらって、癒しを感じてもらい、さらにその癒しがまわりの人にも伝わって、平和になっていくのが目標です。

――温活は、具体的にはどんな施術なんですか?

アロマセラピーや整体に、冷えの根本改善が期待できるオムニてあてセラピーを取り入れています。足元を中心にただただ触れるだけのシンプルな施術なんですが、細胞が活性化されて、ふだんのセラピーでは寝たことがないのに、ぐっすり眠ってしまう方も多いんですよ。

――オムニてあてセラピーの先生とコラボするという投稿がありましたね。

そうなんです。オムニてあてセラピーで温めた後、さらに私のアロマハンドトリートメントをプラスして、手の冷えを根本的なところからケアするコラボセラピーです。一時的に温めるのではなく、お家に帰ってからもずっとポカポカが続きます。

――コラボはどんなきっかけで実現したんですか?

先生に声をかけていただきました。オムニてあてセラピーは、ベーシック、アドバンス、プロコースの3コースがあって、いまもプロコースで学んでいる最中なんです。

先生にこまめに質問すると、仕事をもらえることも

みの島さんの笑顔には、まわりを明るくするパワーが。

――ディプロマを取って終わってしまう人も多いと思うんですが、みの島さんはどれも確実に仕事に繋げていますよね。そのコツって何なのでしょうか?

あまり考えたことなかったですね…。でも、行動し続けることが大事なんだと思います。わたしも、オーストラリアでオイルマッサージのディプロマを取得しましたが、帰国後すぐには独立できなかったので、ほぐし屋さんで修行しました。資格を活かせる場所に身を置くことはすごく大切だと思います。

それから、こんなことができる、こんなことをしている、またはしたいことを人に言う。口に出して伝えると、興味を持ってくれて、協力してくれる人が現れるんですよね。興味を持ってくれて、協力してくれる人はすごく大切なので、人脈も大事にするようにしています。

――人脈を大事にするために、具体的にはどんなことをされていますか?

例えば、一緒にヨガを学んだ同期に「最近どうしてる?」と連絡をとってみたり、先生にこまめに質問をするようにしています。いまセラピストとアーユルヴェーダの講師業をしていて思うんですが、質問してくれるとその生徒さんの進捗状況が分かるので、もし私が仕事を手伝ってほしいときに声をかけやすいんですよね。そういう面からも、自分が考えていることや疑問に思っていることを人に言うことは有意義だと思います。

――先生はすぐに答えてくれるものなんですか?

はい。インスタやラインなど先生と連絡のとりやすい方法でメッセージを送ると、空き時間に返していただけることが多いです。先日は、便秘にも種類があるんですが、アーユルヴェーダのどのエネルギーが崩れると、どんな便秘になるのか、先生と私の考えが違っていたので先生に質問したら、より深く教えていただくことができました。

どの業界もそうかもしれませんが、美容業界はとくに求人情報に載らない求人もあったりするんですよね。いまアーユルヴェーダ講師をさせていただいているのも、先生とのこまめなコミュニケーションの賜物かもしれません。

ディプロマを確実に仕事に繋げるためのコツは

1.行動し続けること。
2.ディプロマを活かせる場所に身を置くこと。
3.できることと、やりたいことを人に伝える。
4.人脈を大切にする。
5.先生に質問して、自分を印象づける。

セラピスト×ヨガインストラクター×アーユルヴェーダ講師、トリプルワークを遂行中のみの島みかさん。美容業界で働く人の中には、ディプロマをとったものの仕事に活かせていないという人も少なくないと思います。いま一歩踏み出せなくて悩んでいる人は、みの島さんが実行している上記5つのコツを試してみては?

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Salon Data

Salon SANATIO
住所:神奈川県平塚市内
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