ヨガインストラクター100人の売上をアップした店舗運営マネジメントとは? ヨガインストラクタープロデューサー・三浦みいみさん

会社などを離れ、独立するということは、自分の裁量で決められることが増える分、目の前のお客さんに対するサービスに加えて、集客や他との差別化など、マネジメントの面での努力も重要になってきます。そこで今回は、100名ものヨガインストラクターに店舗運営マネジメントを行い、満員にし、売上アップするなどの成果を多く残している、株式会社N2P by mimiyoga代表の三浦みいみさんに、店舗マネジメント成功の秘訣について、お話をうかがいました。前編では、集客や自分の強みを生かすマネジメントといった、他の業種にも通じるマネジメント内容について掘り下げます!

今回、お話を伺ったのは…

三浦みいみさん

「株式会社N2P by mimiyoga」代表

25歳で起業、その後は大手小売店の店舗運営やマネジメントを経て、株式会社N2P by mimiyogaを設立。「おもてなしができる女性38億人のココロとカラダをサポートする」をモットーにヨガインストラクター派遣とプロデュース、ヨガスタジオ運営に携わる。ヨガ歴15年指導歴8年目

instagram:@miura_mi_mi

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がんばる女性の心と体を支える事業 を展開

ヨガインストラクター養成講座の様子

――本日は、よろしくお願い致します。まずは、現在の三浦さんの活動について教えていただけますか。

現在は、N2P by mimiyogaの代表として、ヨガインストラクターの養成講座や、ヨガスタジオ運営、企業向けのサービス展開をしています。メインの事業としては、指導者養成講座で、ここでは基礎からの資格取得や、本格的なマネジメント指導など、受講者のレベルに応じて様々なプランを提供しています。所沢にある提携先のスタジオでは、北海道で採掘した抗酸化作用のある土を練り込んだ陶板を温めてその上でヨガをするもの。こちらも多くの会員さんに人気ですね。最後の企業向けのサービスは、企業さんの福利厚生にヨガを取り入れたプログラムの提供やイベントインストラクターの派遣などを行っております。

――ありがとうございます。どれもとても面白そうな事業内容ですね。様々な事業を展開するなかで大切にしていることがあれば、教えてください。

最近は、大型のスタジオで行うダイエットを目標としたヨガが流行っていますが、個人的には、ヨガにはそういった健康面以外にも、素晴らしい効果がたくさんあると思うんです。たった40分のプログラムかもしれませんが、その間、自分の体や心と丁寧に向き合ったり、インストラクターの言葉に耳を傾けることで、自分の心や身体の状態について気がついたり、先生が語る言葉から気づきを得たり、人生にポジティブな影響を与えるものだと考えているのです。ヨガの指導者の指導に力を入れているのはそういった、人の人生を変えられるような指導者を増やして多くの方の人生を前向きなものにしたいという思いがあるからですね。

売り上げアップのコツは、「自分を知ること」

養成講座のなかでメモを取りながら考える受講者

――素敵な理念ですね。ここからは、メインの指導者の育成について詳しいお話しをうかがっていけたらと思います。皆さんどういった思いや悩みをもってこちらに参加されるのでしょうか?

独立したヨガの先生が抱える悩みには、3つの大きなものがあります。1番は集客、2つ目は自分の方向性が分からない、最後は自分の強みがわからない、です。一見、難しいことのように感じますが、これらの悩みの解決法は至ってシンプル。「自分を知ること」だけなんです。

――では、プログラムとしては、自分を知ることから始まるのですね?

そうです。まずは、とことん自分と向かい合う時間を設け、自分が好きなことや人生において何をしたいのか、といったことを掘り下げていきます。例えば、子供の頃に好きだったことや、これまでの良かったことや嫌だったことを振り返り、自分はどんな人間なのかということを把握するんです。その中で大切にしているは、「なぜ?」を繰り返すこと、プログラムでは5回ほど繰り返した先に、自分らしい答えが見つかるとお伝えしています。

あとは、ヨガについても深掘りして、理解を深めてもらいます。これは、ヨガで人の人生を良い方向に変えられる指導者を増やせればと考えています。「八支則(ヨガの法則)」について理解を深めたり、ポーズの意味を考えたりする工程は、先程申し上げた、自分について考えるところにもつながっていきます。そうすることで、自分の方向性ややる必要のないことが明確になってくのです。

――もしよろしければ、具体的な受講者のお話をうかがえますか?

あるヨガの先生は、プログラムを通して、「78万世帯いて、子育てに疲れているママに対して、自分を愛することができ、ママだからといって諦めない」ということをヨガを通して伝えることを決めました。それによって、自分の方向性もはっきりして、ママ向けの事業をはじめたところ、今やオンラインで全国にヨガインストラクターの在り方を伝える人気講師の一人となっています。

課題は自分が「得意なこと」のなかに隠れている事が多い

ポーズだけではなく、それがもつ意味についても伝えていく講座

――お話を聞いていると、小手先のテクニックではなく、その人のものの考え方を大きく変えてくれるプログラムのような印象を受けました。

そうですね。答えは、既にその先生の中にありますが、それを見つけるお手伝いをするのが養成講座の役割だと考えています。小手先のテクニックや売上目標の決定も大切ですが、自分のやりたいことを見つけるには、自分が抱えている課題と向き合う必要があるのではないかと考えています。

――そういった課題はどうやって見つけたらいいのでしょうか?

周りに配慮できる方ほど、「自分が得意だからこれをやっている」「周りからこれを求められているからやる」といった考えにとらわれることが多いんです。そういったことも大切ですが、自分の人生なので、自分のやりたいことを見つけ、それを社会のなかで生かすことが、自分にとっても、そしてもちろん周りの人にとっても、何よりも大切なのではないかと考えています。今後も、多くの先生たちを自立できるようにサポートしていくつもりです。


三浦さんのヨガインスタラクターのマネジメントが成功する3つの理由

1.小手先のテクニックではなく、それぞれの受講者に自分と向き合ってもらい、各々のゴールを設定するから

2.ヨガを「今を楽しく健康にするもの」と定義づけ、ポーズの裏側にある哲学についても伝えるから

3.受講者が、現状抱えている課題を講座を通して明確化し、解決策を一緒にアプローチするから

三浦さんのお話を聞いていて、これはヨガのインストラクターに限らず、今の働き方や生き方に悩みを抱いている人に共通して有効的なアプローチなのではないかと思いました。普段、忙しく自分としっかり向き合う時間のない方は、意識的に自分と向き合ってみる時間を作ってみるのも良いかもしれませんね。さて、続く後編では、三浦さんの会社の売上や、これまでの経歴についてお話をうかがいました。お楽しみに!

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