まつ毛が抜ける原因は?今日からできるまつ毛を生やすための対策を紹介
まつ毛は髪と同じように、一定のサイクルで生え替わっていきます。しかし、アイメイクなどで日々刺激を受け続けると気づかないうちにダメージが蓄積し、まつ毛が短く、あるいは細くなることも。ときには抜け落ちてしまうことさえあります。
健康的なまつ毛を保ちたい人のために、今回はまつ毛が抜ける原因、正しいまつ毛ケア方法や、まつ毛を生やすための対策などをご紹介します
まつ毛が抜ける原因とは?
まつ毛が抜ける原因のひとつが生え変わりのサイクルです。一度にたくさん抜けることはないため、抜けてもほとんど気づかないでしょう。しかし、明らかに少なくなったと感じたら、ほかに原因があるかもしれません。ここでは、まつ毛が抜けやすくなる原因をご紹介します。
まつ毛パーマ・まつ毛エクステ
まつ毛パーマは、熱を加えてカールを形成する施術、まつ毛エクステは接着剤で人工まつ毛をつけていく施術です。これらの施術は、少なからずまつ毛にダメージを与えます。
まつ毛パーマの熱やパーマ液の影響でまつ毛の組織が壊れたり、人工まつ毛の重みでまつ毛とまぶたに負担がかかったりすることも。あまり頻繁に施術を受けるとまつ毛が弱ってしまい、抜けてしまう原因になります。
アイメイク
アイメイクも目元に負担をかけるため、まつ毛にダメージを与えてしまいます。なかでも負担が大きいのが、まつ毛をはさんでカールをつける「ビューラー」。カールをつける際にまつ毛を強く引っ張ってしまうことも多く、その力でまつ毛が抜けやすくなります。
ペンシルアイライナーも要注意です。リキッドタイプよりも力が伝わりやすく、繰り返しこすりつけてしまうとまつ毛にダメージが加わって抜けてしまうことがあります。
クレンジング
濃いめにマスカラやアイライナーをしていたり、ウォータープルーフの化粧品を使っていたりすると、アイメイクはかんたんに落ちません。このようなアイメイクを落とすときのクレンジングが、まつ毛が抜ける原因になることも。
クレンジングをするときにゴシゴシと目元をこすったり、固まったマスカラを無理に引っ張ったりしてしまうと、まつ毛が一緒に抜けることがあります。
偏った食生活
無理なダイエットや、栄養のバランスが悪い偏った食生活なども、まつ毛が抜けやすくなる原因です。
栄養が不足した状態に陥ると、摂取した栄養を生命の維持に必要な臓器や血液へ優先的に送るようになります。このときまつ毛は後回しにされてしまい、充分な栄養が届かなくなることも。必要な栄養が不足するとまつ毛が細くなる、あるいは抜けやすくなってしまいます。
生活習慣
まつ毛を生えやすくするためは、生活習慣を整えることも重要です。睡眠不足や不規則な生活が続くと体のサイクルが乱れてしまい、肌や体毛の発生や成長をうながす成長ホルモンの分泌が減ってしまうことがあるからです。
成長ホルモンが減るとまつ毛のターンオーバーも遅くなってしまうため、新しいまつ毛が生えづらくなります。
ストレス
ストレスも、まつ毛が抜けてしまう原因のひとつです。ストレスを抱えると体はつねに緊張した状態になり、血液の流れが悪くなります。そのため、充分な栄養を摂取していても、まつ毛に必要な栄養素が行き届かなくなりがちです。
また、ストレスによっても成長ホルモンの分泌が減ることがあります。まつ毛を健康に保つためには、ストレスを溜めないことも大切です。
まつ毛をしっかり生やすためにできること
スカスカに見えてしまうほどまつ毛が抜けてしまっても、二度と生えてこないわけではありません。思い当たる原因があるならケアや対策をしっかり行なえば状態を改善することも可能です。ここでは、まつ毛をしっかり生やすためにできることを5つ紹介します。
まつ毛美容液を使う
今あるまつ毛を抜けにくくする方法のひとつが、まつ毛美容液を使うこと。栄養不足でまつ毛が細くなると抜けやすくなってしまうため、美容液でまつ毛の発育に必要な栄養素を摂り入れる方法です。
まつ毛美容液には乾燥しているまつ毛にうるおいを補給する役割もあるため、まつ毛の健康を保ちやすくなります。元気のないまつ毛を、太くてしっかりとしたまつ毛に導けるでしょう。
アイメイクのやり方を変える
アイメイク方法を見直してみると、まつ毛にかかる負担を減らせます。たとえば、マスカラをしたあとはゴムのビューラーを使わずにホットビューラーを使うのがおすすめ。また、ビューラーのゴム交換をこまめに行なうと、安全かつ清潔に使えるのでまつ毛への負担を減らせます。
何度もこすらずに描けるリキッドタイプのアイライナーに変えたり、毎日のダメージを減らすためにまつ毛パーマをしたりするのもひとつの手です。また、つけまつ毛は取り外すときに地まつ毛へ負担がかかりやすいので、特別なときだけ使うなど、使用頻度を減らしてみましょう。
クレンジング方法を見直す
クレンジングをするときは、目元に負担がかからないように、専用リムーバーを使って優しくアイメイクを落としましょう。ゴシゴシこすったり、引っ張ったりすると、まつ毛だけでなく目元の粘膜や皮膚にもダメージを与えてしまうからです。
お湯で落とせるマスカラやアイライナーに変えると、余計な力を入れずにメイクオフできるようになり、さらにまつ毛への負担を減らせます。
栄養をしっかりと摂る
元気がなくなってしまったまつ毛をケアするだけでなく、健康なまつ毛が生えるように食生活を見直すことも重要です。体中の細部にまで栄養が行きわたるように、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
毎日の食事には、肉・魚・大豆・卵・乳製品・野菜・海藻類など、幅広い食材を摂り入れることをおすすめします。
ストレス発散
忙しい生活を送っていると、知らぬ間にストレスは蓄積されていくものです。ストレスはまつ毛だけでなく、心と身体にも悪影響を与えるため、定期的にストレスを発散しましょう。
ストレスの発散方法には、ウォーキングやヨガなど適度な運動を行なう、新しい趣味を見つけて楽しい時間を過ごす、自然が豊かな場所へ行ってリラックスするなどが挙げられます。
抜けてしまったまつ毛はまた生えてくる?
まつ毛にも頭髪と同じく毛周期があり、抜けても自然に新しいまつ毛が生えてきます。日本人のまつ毛の本数はだいたい片目で100~120本生えていて、1日平均5~10本抜けているといわれています。
では、抜けたあとにいつごろ次のまつ毛が生えてくるのでしょうか。まつ毛の毛周期について説明します。
まつ毛の生え変わりのサイクル(毛周期)を知っておこう
まつ毛の毛周期は、成長期・退行期・休止期にわかれ、この3つの期間を1サイクルととらえます。1サイクルを終えたまつ毛は抜け、次のまつ毛が成長期に入って生えてくるという仕組みです。
1サイクルにかかる時間は、5~12カ月ほど。成長期が1~2カ月ほど、退行期が15日ほど、休止期が4~9カ月ほどと言われています。そのため、成長期に入ったまつ毛が多いと、まだ表面に出てこなかったり、生えても細かったりするので、まつ毛が減ったように見えるでしょう。
お手入れや生活習慣に気を付けてもまつ毛が生えてこない場合の原因は?
まつ毛のお手入れ方法や生活習慣を見直しても、まつ毛の抜け毛が改善しない、あるいは思うようにまつ毛が生えてこない場合もあります。その場合は、病気など別に理由があるのかもしれません。ここでは、ほかに考えられる3つの理由を解説します。
毛根の細胞が何らかの理由で損傷を受けている(まつ毛貧毛症)
まつ毛を生やす毛母細胞がダメージを受けて、新しいまつ毛を生成できなくなっている可能性があります。まつ毛が少ない、短い、細いなどの状態が続く場合は、「まつ毛貧毛症」かもしれません。
たとえば、間違ったビューラーの使い方やクレンジング方法を長年にわたって続けたり、アレルギーや目の病気で目をこすったりすると、まつ毛や毛根にダメージが蓄積し、まつ毛貧毛症になることがあります。
正しいアイケアを行なっていても改善しない場合は、一度医療機関へ相談してみましょう。
老化
まつ毛も頭髪と同じく、加齢とともに細くなったり、抜けやすくなったりしていきます。毛周期が変化して、まつ毛が成長する成長期が短くなるうえに、休止期が伸びるためです。そのため、まつ毛が減っていくように見えてしまうでしょう。
病気ではなく自然現象ですから、食生活や生活習慣を見直しで改善できる場合もあります。
抗がん剤や薬の影響
抗がん剤を投与すると頭髪が抜けることはよく知られていますが、まつ毛や眉毛も例外ではありません。服用したら必ず抜け毛になるというわけではありませんが、抗がん剤は全身の毛母細胞に少なからず影響を与えるからです。
ほかにも、抗真菌剤・糖尿病治療薬・抗うつ剤・消炎鎮痛剤・食欲抑制剤などを服用すると、まつ毛が抜ける原因になることがあります。
生えてこないまつ毛には治療薬がある
まつ毛貧毛症、老化、抗がん剤、薬の副作用などが原因の場合、医師の診察を受けてまつ毛貧毛症と診断されると、発毛剤などの治療薬を処方してもらえることがあります。処方してもらえる治療薬はクリニックによってさまざまです
ただし、まつ毛貧毛症の治療は自由診療となり、保険は適用されません。治療にかかる費用は全額自己負担となる点に注意が必要です。
まつ毛が抜ける原因を知って健康なまつ毛が生えやすい環境を整えよう!
まつ毛の健康を取り戻すためには、まずは原因を明らかにすることが大切です。まつ毛のケア方法や食生活を見直し、日ごろからストレス解消を心がけるだけでも、まつ毛の状態が改善される可能性があります。
まつ毛が生えやすい環境を整えて、ハリコシのある美しいまつ毛を目指しましょう。
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