運動嫌いのはずが、フィットネスYouTubeの登録者数4万人へ!フィットネストレーナー ちゃんちーさん
現在、東京・青山の𝐁𝐈𝐄𝐍𝐄𝐒𝐓𝐀𝐑 𝐆𝐘𝐌 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎で勤務するフィットネストレーナーのちゃんちーさん。
前編では、登録者数が4万人を超えるYouTubeの運用方法について伺いました。8ヶ月前までは登録者数4000人ほどでしたが、とある動画をきっかけに増加。自身の身長が低いことをチャンネル名に入れたところ、同じような体型の方から支持を得られたのだとか。また、登録者数が近い筋トレ系YouTubeチャンネルのサムネイルやタイトルを参考にして、動画の企画を考えているんだそうです。
今回、お話を伺ったのは…
ちゃんちーさん
YouTube登録者数4万人超えの人気フィットネストレーナー。現在は、東京・青山の𝐁𝐈𝐄𝐍𝐄𝐒𝐓𝐀𝐑 𝐆𝐘𝐌 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎にて勤務中。運動嫌いだったにもかかわらず、独学で学んだ筋トレにハマり、PR会社勤務からプロのフィットネストレーナーになった異色の経歴を持つ。トレーニング方法やモチベーション維持の方法などを発信するSNS投稿が人気を博している。
最初の動画は自己流で発信
――ちゃんちーさんといえば、2020年に始めたYouTubeの登録者数が4万人超えと大人気です。YouTubeをはじめたきっかけを教えてください。
実は、トレーニングにハマる前から、「YouTubeを始めたい」と思っていたんです。元々アパレルやPR会社で働いていたこともあり、SNSでの情報発信が好きで、「なにかネタはないかなぁ」と探す日々をすごしていました。
そんなとき、とあるきっかけで筋トレにドはまり。自己流でトレーニングを始めたところ2~3ヶ月で腹筋が割れ、ノウハウを発信してみたいと思いチャンネルを開設しました。
――では、最初からフィットネス系の企画をアップしていたんですね!
初めての動画は「自宅でお尻トレーニングをしよう!」という企画でした。スマホのインカメで撮影したもので、クオリティも低く恥ずかしいので今は削除してしまいましたが…。しかもそのときは完全に独学でトレーニングしていたので、方法が理にかなったものなのかどうかわからなかったんです。
チャンネル開設から2022年の6~7月ごろまでは、登録者数も4000~5000人と伸び悩みが続いている状態でした。
自分の身長を打ち出したチャンネル名で、女性視聴者を獲得!
――ちゃんちーさんがYouTubeの運用に手応えを感じたのはどのタイミングでしたか?
2022年8月にアップした「HIIT」というトレーニングについて取り上げた動画の再生回数が伸びたタイミングですね。今現在は80万回ほど見ていただいているのですが、これがあってはじめて胸を張って「YouTubeをやっています!」と言えるようになりました。
このころから青山の「𝐁𝐈𝐄𝐍𝐄𝐒𝐓𝐀𝐑 𝐆𝐘𝐌 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎」でパーソナルトレーナーとしての活動を開始し、より理論的な身体の鍛え方を視聴者さんに伝えられるようになっていきました。
――フィットネス系のYouTubeチャンネルがたくさんありますが、差別化をするためにちゃんちーさんがしたことがあれば教えてください。
今YouTubeを見渡すと、トレーニングをがんばる「筋トレ女子」のチャンネルがとても多いんですよね。そんななかで自分が人と違う点はどこだろうと考えてみたときに、「低身長」という特徴があることに気づいたんです。身長150cmの私と同じような身長・体型の方に見てほしいと思い、看板になるチャンネル名を変えることにしました。
当初「ちゃんちーFit」というチャンネル名だったのですが、「150cm ちゃんちーFit」と言う感じで、自分の身長を入れてみたんです。これによって女性の登録者数が増えて、「私も低身長なので、すごく参考になります!」といったコメントもいただくようになりました。
私と同じような体型の視聴者の方に親近感を持って見ていただけるようになり、チャンネル名を変えた効果があったなぁと思っています。
サムネイルとタイトルの研究で「流行」が見えてくる
――YouTubeの企画はどんなふうに考えられているのですか?
自身の動画のなかで再生回数が多い動画から考える方法と、他のトレーニング系チャンネルを参考にする方法の2パターンがありますね。
私のチャンネルの視聴者さんは、比較的ジム初心者の方が多い傾向にあります。そこで「もし自分が初心者だったら、どんなことが知りたいかな」と、昔の自分を思い出しながら動画を考えています。私もつい数年前まではまったくトレーニングをしていなかったので、初心者の方の気持ちがわかるんですよね…。
そうして作ったのが『【筋トレメニュー】週1ジムの人に超効率的なジムメニュー!』、『【ダイエット企画】過食・リバウンドを経て…継続できる無理ない食事と筋トレを実践した結果!』などです。こちらは再生回数も多く、視点を変えて企画を考える重要さを痛感しました。
――トレーニング系チャンネルを参考にして考える方法についても教えてください。
他の発信者の方ののチャンネルを参考にするときは、主にサムネイルとタイトルを研究しています。ただ、自分の軸は絶対にブレないよう心がけているので、動画の内容まではあまり見ないようにしていますね。再生回数が伸び、流行している動画のサムネイルやタイトルを見ていると、共通点が見えてくるんですよ! 基本的に「体脂肪」というワードが多く含まれている動画は視聴者を惹きつけやすいので、それを参考にして、私も「体脂肪」というワードを入れて動画を作りました。
参考にするチャンネル選びにもコツがあります。強力な固定ファンがついているトップYouTuberではなく、自分と近い登録者数を有するチャンネルを研究したほうがいいということに気づきました。私は今10万人ほどの登録者数を抱えているチャンネルを研究するようにしています。
ちゃんちーさんが人気YouTubeチャンネルを作るために行った3つの行動
1.他の筋トレ系チャンネルとの差別化を図るために、チャンネル名に「150cm」と身長を追加した
2.視聴者のメイン層である「ジム初心者」がどんな動画を欲しているか考え、企画づくりに生かした
3.YouTubeのトレーニング系チャンネルのサムネイルとタイトルを研究し、人気動画に頻出するワードから企画を考えた
後編では、ちゃんちーさんがどのように集客を行っているかを聞きました。一時は、SNSの動画が人気になり新規顧客が増えたものの、リピート率が上がらない悩みを抱えたこともあったそう。理想のターゲット層に来店してもらうための工夫や、SNSから来店につなげるまでのコツについても伺っています。後編もお楽しみに!