30歳でネイリストを目指し、半年で独立!イベント出展での周知活動が集客成功の秘訣 ネイリスト・misachiさん

30歳のときに異業種であるアパレル業界から独立し、いきなりご自身のサロンを立ち上げたネイリストmisachiさん。大阪にあるプライベートサロン「Meixing Nail(メイシンネイル)」は今年で11年目を迎え、多くのお客さまに愛され続けています。

前編ではおひとりの力でどのようにしてサロンを続けてきたのか、ご自身の理想のネイルサロンを追い求めながら奮闘してきた道のりについてお伺いしました。

今回、お話を伺ったのは…

ネイリスト misachiさん

大阪府出身。約10年間アパレル業界で販売、企画、生産管理などに従事。2012年に派遣OLをしながら2年半かけてネイルスクールを卒業。在学しながら約半年後、美容室の一角と自宅の一室でプライベートネイルサロン「Meixing Nail(メイシンネイル)」をオープン。その後ネイルスクール常勤講師勤務や百貨店でのポップアップ出展など積極的にさまざまな仕事を行う。2019年に店舗サロンを構え、2021年には現在の南船場の店舗をオープン。2023年現在はサロンを継続しながらネイルスクールを開講したり、9月には初の韓国でのポップアップに参加するなど活躍の場を広げている。

インスタグラム:@meixing_nail

接客やアパレル業の経験を生かして楽しく働くためにネイリストに転身

高い技術力と丁寧な接客が魅力

――長く働いたアパレル業界から一転、ネイリストとしてのキャリアをスタートされたとのことですが、キャリアチェンジのきっかけを教えてください。

ネイリストになるまでは洋服の販売や生産管理を行なっていました。アパレル業界の会社を何社か転職しているうちに30歳までに独立したいと思うようになったんです。しかし、当時はエコやサステナブルの先駆けの時代で、個人で在庫を抱えることはリスクが高く、独立は難しいように思えました。

好きな接客やおしゃれを楽しみながら、今までの経験を生かせる仕事を検討したときに出会ったのがネイリストという仕事だったんです

――そこからどのようにして独立されたのですか?

ネイリストとして働くことを決めてからは派遣OLをしながらスクールに通いました。それから半年後には美容室の一角に場所を借りてネイルサロンをオープンしました。スクールの同級生はネイルサロンに就職するケースがほとんどだったのですが、私の場合社会人経験が長かったため、担当の先生から「独立して経験を積みながら自分のやりたいネイルサロンを模索してみては?」とアドバイスをいただき、それに従ったんです

――いきなりの独立、苦労することも多かったのでは?

大変なこともありましたが、美容室の一角を借りられたのがラッキーでした。カットするスペースの並びに場所があったため、お客さまは髪の毛を切っている間に私がネイルしている姿をライブで見ることができるんですね。美容がお好きな方も多いため、そこから興味を持ってくださり、予約につながることがほとんどでした

一方でそこの美容室は年配のお客さまが多く、50〜70代の方がほとんど。私は当時シンプルでスタイリッシュなネイルをご提案したいと思っていたのですが、客層とうまくマッチしませんでした。そのためまだ軌道に乗る前に1年弱でやめてしまったんです。

全国のイベントに出展し、サロンの名前を広める

misachiさんの得意とするスタイリッシュでシンプルなデザイン

――その後はご自身の理想のネイルができるようになったのですか?

はい。まったくの新天地で1からスタートしたので、今度は私の得意とする好きなデザインをできるようターゲットを意識して集客を行いました。

次に行った場所は知り合いのウエディングドレスデザイナーとフローリストと3人で場所を借りて、一つのスペースで各自がそれぞれ仕事をしていたんです。みんな駆け出しだったので個人で広い場所を借りることができなくて。早くこの箱を出て1人前になろうという共通の目標を持って仕事に励んでいました。結局3人全員が1年以内に軌道にのり、それぞれの道で独立が叶いました。

――1年弱でどのようにして売上をあげられたのですか?

まずは一緒にスペースを借りていたみんなと一緒に街のマルシェなどのイベントに積極的に参加して認知活動を行いました。そのうちにイベントに来てくださった百貨店の方に声を掛けていただき、全国で行われる百貨店のポップアップに呼ばれるように。拠点の関西はもちろん、福岡や広島まで出向くこともありました。毎回ショップの名刺を持っていき、活動を続けていたら徐々にお客さまが増えていったんです

それからハンドクラフトのイベントにも参加するなど、とにかく必死でさまざまなイベントに出展することで知名度と売上をあげることができたのだと思います。百貨店でのポップアップは2年くらい前までよく参加していました。

――ハンドクラフトのイベントではなにを出展されていたのですか?

「ネイルアーティストが作るiPhoneケース」です。サロンのお客さまに「misachiさんのネイルデザインを施したiPhoneケースがほしい!」と立て続けに言われたことがあり、独学で挑戦しました。クラフトパーツが売っているお店に通い詰めて、店員さんに直接指導していただいたり、インスタグラムで何回かプレゼント企画をして使っていて壊れないかなど耐久性のアンケートを取ったりと改良を重ねて作り上げました。iPhoneケース経由でネイリストの活動を知ってもらうことも多く、とても助けられましたね

ターゲットに合わせた空間づくりで自身の理想のサロンを完成させる

ショップカードや小物にもこだわりサロンの世界観を再現している

――最初に「自分の好きなデザインをしたい」「自分らしいサロンを模索する」とおっしゃっていましたが、現在はmisachiさんの理想のサロンワークができているのでしょうか?

はい。自分が好きなデザインを好んでくれそうな海外旅行が趣味の20代後半のキャリアウーマンをターゲットに空間やデザインづくりを続けてきたので、そのようなお客さまにたくさん来ていただいて、理想のサロンを作れていると思います

ただしサロンのコンセプト自体はお客さまと一緒に年齢を重ねてきたことと時代の変化に合わせてその都度変わっているんです。今のコンセプトは「爪を大切にし、パーソナルにfitするショートネイルのコンセプトサロン」。理想のデザインをつくるのはもちろん、ネイルケアやフットケアに力を入れて、自爪から美しくする施術が「Meixing Nail」の魅力です

――現在はサロンワーク以外にも活動はされているのですか?

今年(2023年)の5月からは「技術をしないネイルスクール」と題して講師業を始めました。ネイリストに技術を教えるのではなく、お客さまに商品やサービスを提供するうえでなにを大切にすべきか、お客さまとの向き合い方やブランディングなどを教えています。ネイリスト以外にもいろんな業種の方にも参加していただけて、とてもありがたいです。さらにサロンの周知のためYouTubeやインスタグラムでの配信にも力を入れています。


misachiさんがゼロから独立に成功した3つのポイント

1.積極的に多くのイベントに参加し、サロンの認知度を上げた

2.ネイル以外の商品も取り入れて自身のデザインをアピールした

3.理想のサロンづくりのためターゲットを決めて空間やデザインをつくった

後編では「技術をしないネイルスクール」の詳細についてお伺いします。ネイルの技術を教えるわけではないので、生徒さんは異業種の方も多いとのこと。いったいどんな内容なのか具体的にお話してくださいました。

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Salon Data

Meixing nail
住所:大阪府大阪市中央区南船場4丁目(プライベートサロンのため非公開)
公式LINE:@vqf2962i
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