エステティシャンを辞めてよかったと思える理由とは?辞めない方が良い理由や円満退職する方法を紹介
エステティシャンとして働くなかで、つらさや悩みを抱えて「辞めたい」と感じる人もいます。しかし、どんな面が大変・つらいと感じるのでしょうか。
エステティシャンが退職したくなる理由としてよく聞かれることや辞めてよかったと感じる理由を知ることで、就職の際にサロン選びの役に立てられるでしょう。
また、エステティシャンを辞めたあとにはどんな仕事をすればいいのか、スキルを活かせるおすすめの転職先も紹介するので、ぜひ仕事探しの参考にしてみてください。
エステティシャンを辞めてよかったと思える主な理由
エステティシャンはお客様の美をお手伝いするやりがいのある仕事ですが、一方で施術の内容によっては体力が必要だったり、サロンによってはノルマが厳しかったりといった側面もあります。
そういったエステティシャンの事情をふまえて、辞めてよかったと思える理由にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。
休みが取れるようになった
仕事帰りや週末の休みを利用して来店するお客様が多く、夜遅くまで、また土日祝日関係なく営業しているサロンが多いです。シフト制であることが多く、また人手不足などの理由も相まって、勤務時間が長いこともよくあります。
また、同様の理由により休みがなかなか取れない場合も。プライベートの時間が少ない、家族と休みを合わせづらいといった悩みを抱える人も多いことは事実です。
そういった環境で働いていたエステティシャンのなかには、家族や友達と休みを合わせて予定を入れられたり、プライベートを充実させたりできるようになったとき、辞めてよかったと感じる人は多いでしょう。
ノルマのプレッシャーがなくなった
厳しいノルマの重圧から解放されたとき、ホッとするという人は少なくありません。
サロンによっては、1日の売上目標や月々の契約金額など、ノルマが課される店もあります。達成できなかったら自腹で化粧品などを買ったり、同僚同士で契約し合ったりして補填させられるケースもあり、ノルマが大きな重圧に。
さらに、ノルマ未達成だと給料に響くこともあり、経済的に厳しいと感じる人も多いです。そもそもノルマを達成できないからとペナルティを与えるような職場は、ブラックであると言わざるを得ません。そういった環境から離れられることで、解放感を感じるのは当然といえるでしょう。
体の疲れが軽くなった
エステティシャンの仕事は施術中立ちっぱなしなので、慢性的な腰痛に悩まされている人が多く、ヘルニアになる場合もあります。ずっと立っていることから脚のむくみも起こりやすいです。
また、もみほぐしに力を使うため、腱鞘炎や肩こりなどを抱えることも。このように、肉体的なつらさを感じて辞めたくなってしまう人もいます。
なかにはエステティシャンの仕事は好きなのに、体の不調で続けられなくなってしまう人も。体が痛いのに無理をして仕事をしなければならないつらさから解放されたとき、やっと療養に専念できるとホッとするでしょう。
金銭的な悩みが減った
上記のような大変さがあるわりに給料が低い、という声も聞かれます。
エステティシャンの月収は、令和4年度のハローワーク求人から見たデータで22.7万円、年収は、令和4年賃金構造基本統計調査から算出されたデータで322.8万円と、決して高い水準ではありません。給与面で不満を持つ人が多いのもうなずける結果です。
さらにノルマがあるサロンでは、店販のコスメなどを買わなければならないケースもあり、少ない給料から強制的に美容費を支払わなければならないということがなくなることも、辞めてよかったと感じる理由になるでしょう。
引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|エステティシャン – 職業詳細
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人間関係やクレーム対応などの悩みが減った
エステ業界で働く人はどうしても女性が多く、職場内での人間関係に悩みを抱える人も少なからずいます。ギスギスしていたり、お客様の取り合いなどによる対立が勃発したりするサロンも。
また、お客様からのクレームや施術によるトラブルなどが起きる可能性もあり、人間関係に疲弊して辞める人も少なくありません。
職場に性格が合わない人がいたり、人間関係のトラブルを抱えていたりすると、毎日ストレスを感じることになってしまいます。そういったストレスがある人にとっては、人間関係や接客のストレスから解放されることが、辞めてよかったと感じる瞬間かもしれません。
エステティシャンのキャリアが役立つ転職先候補
前章のような理由から、やむを得ず転職を考える人もいるかもしれません。そこで、エステティシャンとしてこれまで培ってきた経験やスキルが生かせる、おすすめの転職先を紹介します。
ネイリスト
エステティシャンとネイリストは、施術対象のパーツが違うだけで、お客様を美しくする仕事という点では共通しています。
どちらも接客業であり、お客様の気持ちに寄り添い、カウンセリングで要望を聞き出したり施術によって悩みを解消するお手伝いをしたりといった仕事内容の共通点も。
ネイリストは技術さえあれば資格が必須ではない仕事なので、エステティシャンは続けられない事情があるけれど接客やお客様の美に寄り添う仕事にやりがいを感じている方にとって、おすすめの転職先です。
美容部員
美容部員とはデパートやドラッグストアなどで化粧品を販売する仕事です。メインの仕事内容には、カウンセリングやレタッチ(試供)などが含まれるため、エステティシャンのスキルを活かして働くことができます。
お客様と信頼関係を築く接客や、お客様の肌に直接触れて化粧品を試していただくなど、エステティシャンと共通する部分も多くあるのが特徴です。またエステティシャンは仕事柄、肌や化粧品の知識をすでに持っている方も多いため、即戦力として活躍することもできるでしょう。
ブライダルエステティシャン
ブライダルエステティシャンは、結婚式に向けてプレ花嫁の全身を美しく整えるのが仕事です。そのため通常のサロンのように部位や施術ごとに担当が分けられることはなく、フェイシャル・ボディ・脱毛・痩身などエステの全般的な知識を求められます。
一生に一度の晴れ舞台で花嫁を最大限輝かせるため、決まった日時に向かって仕上げていく技量や、プレ花嫁と密にコミュニケーションをとり要望をあますことなく把握する能力、さらには緊張が高まって落ち着かない気持ちをリラックスさせるなど、幅広い知識とコミュニケーション能力が必要ですが、エステティシャンの仕事が好きな方におすすめです。
美容関連メーカー
化粧品や美容機器などを扱う美容関連メーカーへの転職です。エステティシャンとして実際の現場を見てきた経験が役に立つでしょう。なお、メーカーといっても、製造や営業だけでなく事務やサポートデスクの仕事もあります。
アロマセラピスト
アロマオイルでお客様に癒やしを与える仕事です。エステと似た部分もありつつ、エステのような高額商品を売ることはないので、エステティシャンより向いていると感じる人もいます。似たような業界なので、即戦力としての活躍も期待できるでしょう。
受付・事務職
エステティシャンというと施術をするのがメインと思われがちですが、お客様を迎えたり予約を管理したり会計や売上集計をしたりといった事務仕事もあります。その経験を生かせるので、人によっては受付や事務の仕事が向いていることも。
さらに、事務関係の仕事は、労働時間がきっちりしており残業が少ないことが多いので、エステティシャンよりも肉体的な負担を感じにくいです。
独立開業する道も
「エステサロンに雇用されていたことにより悩みやストレスを抱えていたけど、エステの仕事は好き」という人もいるはず。そこで、自分で店を持つという手もあります。
自分で開業すれば、プライベートの時間も確保しやすいです。自由な働き方をしながら、サロン勤務で得た経験とスキルを存分に発揮してみてはいかがでしょうか。
他業種からエステ業界に転職・独立した方の例
医療事務職からインドエステに転職した柳田きよみさんは、開業した地で町会に加入し、地域の方との交流を深めたことにより成功しています。顧客ゼロの状態からスタートし、わずか2カ月で黒字という実績を作りました。
- 最初は全然独立を視野に入れてはいなかったですね。でも就職したサロンで、私が思った以上に営業ができてしまいまして(笑)。入社3カ月で売り上げ1位になっちゃったので、それからはずっと営業・契約担当になってしまって…。これ以上売る必要がないお客様にチケットを売らなければいけなかったのも辛かったですね。しかも、私がチケットを売ったお客様には別のスタッフが施術を担当するため、自分で最後まで見届けられないんですよ。
『もっとこうした方がお客様のためになるんじゃないか』という気持ちがふつふつと自分の中で大きくなって、それを叶えるには自分でお店をつくるしかないなと思いました。
引用元
エステティシャンの独立 町会に入って地域活動に参加したことが、亀戸の方々に受け入れてもらえたきっかけに Vol.18【柳田式インドエステ Rise 代表 柳田きよみさん】#1
エステの仕事を円満退職するには
いくら仕事で悩みやストレスを抱えていたからといって、職場に迷惑をかけて辞めるのは社会人のマナーとしてNGです。そこで、エステティシャンが円満に仕事を辞めるためにはどうすればいいのかを押さえましょう。
繁忙期を避け、退職希望日の1カ月以上前に上司に伝える
職場を退職する場合、就業規則によって、いつまでに伝えるかという期限が決められています。一般的に、少なくとも1カ月前には、上司や店長といった立場のある人に退職の意思を伝えることが必要です。
エステ業界には繁忙期があるので、なるべく繁忙期に重ならないように配慮しましょう。
不平不満を言わない
辞めるにあたって職場にはさまざまな不満があるかもしれませんが、ネガティブな理由は伝えないようにしましょう。「学んだことを生かしつつさらにキャリアアップしたい」「ほかにやりたい仕事が見つかった」など、個人的かつポジティブな理由を挙げると好印象です。
上司に伝えたあとで他のスタッフやお客様にも伝える
上司に報告して無事に退職が決まったら、お世話になった周りのスタッフや指名してくれるお客様にも伝えなければなりません。感謝の気持ちも忘れずに添えてください。
また、突然辞めてしまっては迷惑がかかるため、自分が担当していた各業務の引き継ぎもしっかりと行うことが大切です。
転職するときの求人の探し方
エステティシャンから転身する場合、転職先を探さなければなりません。求人を探すにはさまざまな方法がありますが、ここでは、エステティシャンのスキルを活かして転職する際におすすめの方法を2つ紹介します。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、職種や給与などの希望条件をもとに求人を紹介してくれるサービスで、キャリアアドバイザーによる書類作成や面接対策などのサポートを受けることも可能です。
自分で転職活動をするのが不安な方におすすめの方法ですが、登録に出向かなければならなかったり自分のペースで動けなかったりするというデメリットも。また新卒が対象のエージェントもあるので、エージェントを利用する際は事前に対象や取り扱っている職種などをチェックすることをおすすめします。
求人情報サイトで検索する
自分のペースで転職活動をすすめたい方には、求人情報サイトがおすすめです。ネット上で求人情報を見ることができ、職種や地域を絞り込んで求人内容を比較することもできます。
なかでも美容系職種に特化した「リジョブ」は、業界最大級の求人掲載数なので、豊富な求人のなかから希望に合った条件の求人を見つけやすいのがメリットです。
求人数が多いと、条件を比較するだけでも大変な作業になってしまうものですが、「リジョブ」には詳細な検索機能があるため、給与や施設形態・福利厚生・勤務体制や休日などの条件を指定して、簡単に絞り込むことができます。
こだわり条件には、ほかにも「未経験歓迎」「ノルマなし」「研修制度あり」などもあり、フリーキーワードを入力して探すことも可能です。
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自分にあった職場で活躍しよう
エステティシャンの仕事で悩みを抱えて辞める人は少なくありません。特に体力的な問題や厳しいノルマに疲弊してしまうケースでは、辞めてよかったと思う人もいるのは事実です。
無理して働き続けるよりも、自分が心から楽しめる仕事に転職したほうがいい場合もあります。ぜひ今回の内容を参考に、円満に退職し、適した転職先を見つけてください。
美容系職種の転職には、求人情報サイトのリジョブを活用するのがおすすめです。詳細な条件検索で理想のサロンを見つけやすく、内定率の高いスカウトを受けることも可能。スマホアプリもあるので、隙間時間に求人情報をチェックすることもできます。
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