資格なしでも美容部員になれる!必要なスキルと就職で有利なおすすめの資格を紹介

美容部員は「化粧品販売員」「ビューティーアドバイザー」などと呼ばれることもある職業で、スキンケア商品やコスメなどを試していただいたり、悩みに対するアドバイスを行なったりして商品を販売する仕事です。

コスメが好きな方や人にメイクをするのが得意な方の中には、いずれ美容部員になりたいと考えている方もいることでしょう。しかし就職にあたって資格が必要なのか、未経験でも採用されるのかといった不安もあります。

そこで、未経験で美容部員になれるのかといったことから、必要なスキルやおすすめの資格について詳しく解説していきますので、参考にしてください。

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美容部員は資格なしで就職できる仕事

美容部員は、デパートやドラッグストアなどで化粧品を販売するのが仕事です。商品の良さを伝えるため、お客様にスキンケアやメイクを施すこともあることから資格が必要だと思われがちですが、無資格・未経験でも就くことができます。

資格がない、未経験などスキルに不安がある場合は、「未経験歓迎」の職場や社内研修制度があるところに応募するのがおすすめです。

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美容部員に必要なスキルとは?

資格や経験がなくても就業できる美容部員ですが、業務上必要なスキルは存在します。ここからは美容部員の仕事で必須のスキルを紹介しましょう。

ただしここで紹介するスキルは、基本的に入社後の研修などでブランド側から教えてもらえることがほとんどなので、現在スキルをもっていなくても就職に影響するとは限りません。

皮膚・スキンケアの知識

スキンケアアイテムがメインのブランドでは、皮膚やスキンケア、化粧品の成分が肌に与える影響などの基礎的な知識を持っておく必要があります。

お客様に商品を提案する際や、肌の悩みを相談されたときなどに的確なアドバイスができるよう、根拠となる知識が必要です。

メイクの基礎知識・技術

美容部員のイメージとして、お客様にメイクを施す仕事(タッチアップ)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。お客様にメイクをするのは、コスメの良さを実感していただいたり、実際にお客様の肌にのせて色味など確認していただくためです。

メイクアップアーティストのようなテクニックが必要なわけではなく、商品の良さを伝えるメイク技術が求められます。

接客のノウハウ

接客はお客様が商品を購入したり、再来店されたりすることにも影響する大切なスキルです。接客態度ひとつで、売上が変わることもあるでしょう。

お客様の要望や悩みを聞き出す力や提案力などの接客のノウハウを持っているかどうかは、ときにメイク技術や知識より重要視されることがあります。

未経験でも大丈夫!就職で不利にならない理由とは

美容部員は未経験で就くことができると聞いても、やはり就職で不利になるのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、もちろんそんなことはありません。

条件によっては未経験が有利になったり、別の部分が評価されたりすることもあります。未経験が就職で不利にならない理由について、詳しく見ていきましょう。

未経験だからこそ有利になることがある

美容部員の求人では、ときに新卒の未経験者の方が経験豊富な元美容部員よりも有利になるケースがあります。ブランドによっては、ブランドコンセプトに合った人材を一から育てたいという思いが強く、接客やメイクのやり方が他社の色に染まっている人材ではなく、まっさらな状態の人材が歓迎されることもあるのが実情です。

スキルよりも純粋な「好き」が評価される

ブランドによっては経験や資格よりも、純粋な仕事への情熱や人に喜んでいただきたいという思い、接客が好きといった気持ちを重視することがあります。

先述したように、いくら知識や技術力が豊富でも、接客態度に問題があれば、売れるものも売れなくなってしまうことも考えられるでしょう。お客様に寄り添うことを重視しているブランドでは、経験や知識よりも人と接するのが好きだという純粋さが高評価になります。

接客スキルなどの経験が重宝される

美容部員の経験はなくても、前職でしっかり接客の教育を受けている場合や、お客様に寄り添う必要がある接客経験が重宝されることもあります。

たとえば、ホテルやデパートなどで接客のノウハウを叩き込まれている人や、エステティシャンなどカウンセリングをもとにアドバイスをしたり施術の提案をしたりといった経験が評価され、採用につながることも。

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美容部員を目指すなら持っておきたい資格

未経験で就職するのが不安という方は、美容部員の仕事に活かせる資格を取得するのもおすすめです。

ここで紹介する資格は、化粧品の成分や効果などの知識を持っていることやタッチアップに必要なスキルを持っていることをアピールするのに役立ちます。

日本化粧品検定

日本化粧品検定は、化粧品業界や美容業界で約90%の認知度があると言われている資格です。文部科学省後援の公的な資格で、検定を昇進や昇給の条件としたり資格取得者への優遇措置があったりする企業もあります。

3級・2級・1級・特級の4段階で、3級のみWeb試験です。Web試験は、いつでも何度でも無料で気軽に受験することが可能で、試験時間は20分。20問中16問正解で合格となります。

1級と2級は併願受験も可能。美容部員として箔をつけたいなら、2級・1級の同時合格を目指しましょう。

日本化粧品検定試験の詳しい内容やそれぞれの合格率、受験対策などは以下の記事も参考にしてください。
日本化粧品検定の難易度はどれくらい?レベル別に出題範囲や合格率を紹介

引用元
日本化粧品検定|一般社団法人日本化粧品検定協会

JMA日本メイクアップ技術検定

JMA日本メイクアップ技術検定は、3級・2級・1級の3段階で、一般社団法人JMAが定める正しいメイクの技術を認定する資格です。

3級はスキンケアとベースメイク・チーク・ハイライト・ローライトまでの基本的な技術の有無と仕上がりが審査対象。2級はスキンケアとフルメイクの技術・仕上がりが審査され、3級合格者が対象ですが、3級・2級を同日受験することもできます。

1級は2級合格者が対象で、モデルの悩みや要望に沿ったイメージメイクの技術を問われる内容なので、美容部員としてスキルアピールをするなら1級を目指すのがおすすめです。

引用元
日本メイクアップ技術検定|一般社団法人JMA

スキルのアピールになるおすすめの資格

次に紹介するのは、しっかりしたメイク技術があることや化粧品の成分に関する知識があることをアピールできる資格です。

シュウウエムラ メイクアップ技術検定

言わずと知れたコスメの有名ブランド「シュウウエムラ」と、先ほど紹介した「JMA(日本メイクアップ技術検定協会)」の協働で2018年にスタートした検定試験で、美容学校の技術検定試験向けのカリキュラムとして普及を目指しています。

この試験は50分間でスキンケアからフルメイクまでを仕上げるもので、JMA日本メイクアップ技術検定の3級と2級に相当し、合格すれば日本メイクアップ技術検定の1級受験資格を得ることが可能です。

メイクの技術はもちろんですが、シュウウエムラのメイク技術者としてふさわしい立ち居振る舞いも求められるため、美容部員としての即戦力を身につけられます。

引用元
シュウ ウエムラ メイクアップ技術検定試験|一般社団法人JMA

化粧品成分検定

化粧品に使われる原料や成分を読み解き、肌に与える影響などの深い知識が問われる検定試験です。美容部員が取得することでコスメブランドの宣伝文句をただ伝えるのではなく、自分自身の言葉でお客様に提案ができたり、悩みを解決するためのアドバイスをしたりするのに役立つでしょう。

試験は3級・2級・1級の3段階で、3級はWebを使って無料で受験できます。2級相当の内容がランダムに出題されるため、3級試験を何度も受験するだけで、ある程度の知識を身につけることが可能です。

2級は成分表やパッケージに記載された内容を読み解くための基礎知識が問われ、1級はその知識をもとに人におすすめの化粧品をアドバイスできる能力が問われます。美容部員として取得するなら1級を目指しましょう。

引用元
化粧品成分検定|一般社団法人化粧品成分検定協会

基礎知識が身につくスキンケアの資格

次はスキンケアに関する知識を身につけるための資格です。スキンケア商品がメインのブランドに就職したい方やナチュラルコスメのブランドに興味がある方におすすめの資格だといえるでしょう。

スキンケアマイスター

日本コスメティック協会が実施するスキンケアマイスターは、スキンケアだけでなく化粧品やサプリメント・美容医療・エステティック・関係法規などの美容全般の知識が試されます。

Web試験なのでいつでも受験可能で、申し込みから受験、合格通知までWebで完結するため、資格取得のためにあまり時間が割けない忙しい方にもおすすめです。

資格取得後は3年ごとに更新試験を受ける必要があるので、不定期で改正がある法律や新しい技術や常識が生まれる美容業界で、アップデートされた知識を持っているというアピールにもなります。

引用元
スキンケアマイスター|一般社団法人日本コスメティック協会

スキンケアアドバイザー

スキンケアアドバイザーは、正しい肌理論や化粧品の成分が肌に与える影響などの知識を持ち、正しいアドバイスや提案ができるプロフェッショナルとして認定される資格です。ホームケアのアドバイスの仕方やカウンセリング、接客のノウハウも含まれたカリキュラムで、医師監修のテキストをもとに知識を習得します。

通信講座を受講し、課題レポートを提出することで取得できます。万が一不合格だった場合、課題レポートの再提出も可能。講座は5時間なので、1日で学習することもできます。

引用元
スキンケアアドバイザー|一般社団法人日本スキンケア協会

美容部員の人材価値を高めるおすすめの資格

重宝されるのは化粧品に関する知識や技術ばかりではありません。化粧品の成分に関する資格やメイク技術の資格にプラスして取得することで、美容部員としての人材価値を高められる資格を紹介します。

接客心理検定

先述したとおり美容部員の求人では、接客のノウハウが化粧品に関するものやメイクの技術よりも重要視されるケースがあります。そこで、マーケティング心理学の知識を身につけ、お客様満足の接客テクニックを持っていることをアピールしましょう。

接客心理検定は、心理学の手法を取り入れた接客のコミュ二ケーション技法で、お客様が求めているサービスをいち早く察知し、購買意欲を搔き立てる接客技術を身につけることができます。

心理学だけでなく、色彩学や行動分析の理論などの知識も問われるため、ただ商品を売るためだけの技術ではなく、お客様が気持ちよく本当に必要なサービスを受け取り満足していただくためのメソッドを身につけられるでしょう。

引用元
接客心理検定|一般社団法人ホスピタリティ・マーケティング協会

色彩検定

色彩検定は、文部科学省が後援する資格で、美容業界だけでなくファッションやインテリア、グラフィックなどさまざまな業界で注目されています。

お客様に似合う色やメイクにおける配色のイメージは、個人の感覚や経験に基づいたもので判断されることが多く、色が与える刺激や調和などの理論は置き去りにされがちです。しかしブルべ・イエベの流行を見てもわかるとおり、カラーコーディネートやお客様に似合う色の提案には、色彩にまつわる知識を持っている必要があります。

配色には一定の法則があり、それぞれの色が持つイメージや心理に与える影響などにもルールが存在するため、色彩検定資格を取得することで、理論に基づいて狙い通りのイメージでお客様に提案することが可能となるでしょう。

引用元
色彩検定|公益社団法人色彩検定協会

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美容部員にはさまざまな知識やスキルが必要ですが、入社後にしっかりと研修期間が設けられていることも多く、未経験者を歓迎するブランドもあります。ブランドコンセプトに沿った人材を育成するため、かえって有利になることもありますが、美容部員に活かせる資格を取得すれば、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。

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