手に職をつけ、技術を磨けば、プライベートも充実させられる「無垢~muku~nail &eyelash」大城むつみさん
丁寧なカウンセリングと高い技術で人気を集め、大阪で4年目を迎える「無垢~muku~nail &eyelash」。そのサロンの立ち上げから中心メンバーとして活躍しているのが、ネイリスト歴9年目、入社から4年目となる大城むつみさんです。
元々はまったく別の仕事をしていたという大城さん。手に職をつけておけば、趣味のスノーボードを思いっきり楽しむために長期のお休みをとっても、再就職をしやすいと考えたそうです。
またこれまで4社のネイルサロンを経験し、3回の転職経験があるという大城さんに、それぞれの転職時に意識したことなどを伺います。大切なのは、自分がどのように働きたいか、明確なビジョンを持つこだと大城さんはいいます。
今回、お話を伺ったのは…
大城むつみさん
「無垢~muku~nail &eyelash」所属ネイリスト
子ども写真スタジオの正社員勤務を経て、ネイリストに転職。3社のネイルサロンを経験し、腕を磨く。2021年に、美容室「CLUTCH」が立ち上げたネイルサロン「無垢~muku~nail &eyelash」に業務委託という形で入社。中心メンバーとして、立ち上げに携わる。お客さま、スタッフからの信頼も厚く、サロンを引っ張る存在として活躍中。
ネイリストに将来性を感じて、異業種からの転職を決意
――ネイリストになろうと思った理由は?
手に職をつけたいという思いが強かったからです。私は趣味でスノーボードをやっていて、シーズン中はある程度の時間をとってスノーボードを楽しみたいと考えていました。手に職があれば、仮に仕事を辞めてたとしても、またすぐにほかの場所で働ける可能性が高いと思ったんです。経験を積めばゆくゆくは独立ができる可能性もあり、将来性があるというのも魅力的でした。ネイリストになる前は子ども写真館で正社員として働いていましたが、アルバイト契約に変更してもらい、ネイルスクールに通い始めました。
――ネイルスクールはどのような形態だったのですか?
教習所のような感じで、自分の希望に応じて授業のコマ数を選んでいく形でした。ネイリストとして就職する際に最低限求められる、ネイル検定の2級とジェル検定の初級だけをまずはとろうと思い、スクールに通っていました。もしその先の検定が取りたくなったら、就職後でもとることはできると思ったんです。
ネイル検定2級とジェル検定初級を取得するための、通学期間は1年くらいが目処にはなっていたのですが、わりと詰めて頻繁に通っていたので、1年弱くらいでとることができました。
まずは1年間働くと決めて、勤務条件より経験を積めることを優先
――1社目のサロンはどのように選んだのですか?
最初はこんなサロンがいいというビジョンがまったくなかったので、ただ求人を出しているサロンというだけで応募を決めました。というのも最初のサロンは、スノーボードのシーズンから逆算して、1年で辞めると決めていたので、あまり深く考えていなかったんです(笑)。
今から考えるとかなりブラックなサロンで、入社してから3ヶ月の練習期間中は給料が一切出ないなどあまりいい待遇ではありませんでしたが、初めて入ったサロンだったのでとくに違和感もなく。何より私にとって大切だったのは、次のサロンへの再就職をスムーズにすることだったので、経験が積めればいいという思いがありました。
――実際に1年で辞められたのですか。
はい。退職後は、スノーボードのシーズンを楽しんで、次の就職先を探すことにしました。2社目以降からは、すべて紹介型の求人を利用していました。条件を登録して、マッチしたところがあれば、履歴書を提出して面接に行く形でしたね。
――なぜ紹介型を利用してみようと思ったのですか?
友人から、こういう仕組みの会社があるんだよと紹介してもらったので、じゃあ1回使ってみようかなと思ったんです。2社目のときは、条件として休みが確保できること、有休が使えること、社保が完備されていること、お給料が22万円以上という形で登録していました。
4社くらいのサロンを提示してもらって、最終的に選んだサロンはオープニングスタッフでの募集だったんです。私はニュアンスネイルをやってみたいという思いが強かったのですが、そのサロンはオープニングだったこともあり、デザインなどの打ち出しは各スタッフが決めていいということになっていました。
サロンの場所やメニューなど大枠の部分は決まっていましたが、商材など細かな部分は集められたスタッフで決めていく形でしたね。ただ実際には私はまだネイリストになって2年目くらいだったので、基本的には先輩たちが決めて、それににあわせてついていっていました。
自由出勤、シンプルな仕組みの給料。業務委託に可能性を感じて
――今のサロンを選んだ理由が業務委託という形態だったからということでしたが、どんな点を魅力に感じましたか?
業務委託は自分の性格にあっているのではないかと思ったんです。売上と給料が比例していくので、モチベーションを維持しやすいですし、働き方も自由になると思ったので。また2、3社目と同じように、紹介会社に登録して転職活動をしていたのですが、それまでのサロン経験を通して、ここは外せないと思っていたいくつかのポイントがぴったりと当てはまったんです。
――具体的にはどんなポイントですか?
このサロンは自由シフト制で、業務委託スタッフであれば休みをいつとってもいいという点と、給料面の基準値も高いと感じました。またオープニングスタッフとして、立ち上げに参加できるのも大きな魅力でしたね。オープニングは2社目にも経験していて、いろいろな仕組みを作っていけるのが自分には向いていると思ったんです。
――その後、面接を受けたのですか?
はい。今までの紹介と同じ形で、履歴書を出して、オーナーと1対1で面接を受けました。面接では、質問として受けたのは前職の退職理由となぜ業務委託を選んだのかの2点だけだったと思います。あとは「CLUTCH」の説明をいろいろと受けて、15分くらいで終了しました。
――あっさりとしたものだったのですね。
そうですね。その前に勤めていた会社がわりとかっちりとしていたので、身構えていたのですが、オーナーが確かスウェット姿でふらっと面接に来て(笑)。すごくフランクだと感じました。
面接の最後に「会社としては、入社していただきたいと思っています」と言っていただいて、次の日に紹介会社を通して正式な採用の連絡がきました。
大城さんの就職をスムーズにした3つのポイント
1.プライベートでやりたいことを実現するため、手に職をつけた
2.ネイリストになったばかりのころは、条件面より経験を積めることを優先させた
3.ネイリストとしてレベルアップするにつれ、自分の理想の働き方を明確にした
後編では今のサロンに入社したあと、どのような経験をしたかを伺います。オープニングスタッフだったこともあって、最初はサロン全体で集客に苦戦したということですが、働いている時間は予約がなくても時給が出る仕組みだったため、なんとか生活を保つことができたそうです。徐々に予約も埋まるようになり、今では正社員時代と比べると給料も1.8倍に。がんばっただけお給料に反映される仕組みなので、仕事のストレスはほぼゼロだといいます。後編もお楽しみに!