SNSは自分らしさを伝え、入社したいサロンとつながるツールになる/aRietta 馬場義隆さん #1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。就職採用でSNSアカウントを聞くサロンも増え、SNSの活用が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、有識者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、「丸みショート・ボブの達人」としてInstagramを運用している「aRietta」代表・馬場義隆さんにインタビュー。前編では、美容師のSNS活用事情と、採用におけるSNSの活用具合、学生がSNSを活用するメリットをお聞きしました。

お話を伺ったのは…
aRietta 代表 馬場義隆さん

新潟県出身。新潟理美容専門学校を卒業後、新潟1店舗、都内2店舗を経て、2014年「アリエッタ」オープン。現在は銀座2店舗、麻布十番1店舗を展開中。

Instagram:@arietta_baba 

コロナ禍以降、集客のため
必須となった美容師のSNS運用。
今では採用でもSNSの活用は当たり前に

――まずは馬場さんご自身のSNSの活用について教えてください。

コロナ禍が始まったころ、「今できることはないかな」と考えてSNSに力を入れるようになりました。僕はショートスタイルを売りにしているので、同じようにショートを売りにしているフォロワー数が多い人をベンチマークして、よさそうな投稿は真似をしながら、自分の方向性を見つけていきました。InstagramのSNSマーケティングなどの講習会に出たりもしましたね。

営業前や休日を使って、毎月20体ほど作品撮りをして、投稿用の素材を増やしました。それから正月以外は毎日投稿を続けたところ、1年半経たないくらいでSNSが集客につながっているという感触が出てきたんです。それ以降は、実際のお客様を撮影して投稿するようになりました。

馬場さんのInstagram

――代表を務めるサロンのスタッフさんたちはいかがですか?

サロンとしてSNSの活用を強制してはいないので、頑張っている子は自分なりに取り組んでいる…という感じです。SNSは、こちらから無理にやらせても、なかなか続けられるものではありませんから。

――では、採用活動としてはいかがでしょうか。

サロン数が増え続け、美容学生の数は減っているというのが現状です。学生のなかでは選択肢がいろいろあるわけですから、サロン側は受け身でいるだけだと、なかなか難しい時代なのかなと思います。

一昔前であれば、雑誌などのメディアに出たり、技術を見せるようなショーに出たりすれば、有名サロンは勝手に学生が集まる時代でした。それが今は変わってきていて、サロンを見つけてもらうために積極的に前に出ていく必要があるんです。お客様に発見してもらうように、学生にもサロンを見つけてもらう。そのためにSNSを活用していくというのが、スタンダートになりつつあると思います。

DMで学生と直接やりとりすることも。
ラフ過ぎない言葉遣いは意識して

――実際の採用活動では、SNSをどんなふうに活用していますか?

採用に関わるSNSの活用は、InstagramやTikTokでの発信がメインです。採用ページをリンクして、興味を持ってくれた人がリーチできるように発信しています。

サロン見学前にSNSを通して、学生とやり取りすることもあります。以前のようにサロンのメールアドレス宛ではなく、InstagramのDMで「サロン見学できますか?」といった問い合わせをいただくことも増えました。就活とは関係なく、個々のスタイリスト宛てに技術面などの質問がくることもありますね。

美容学校の方針によるのかもしれませんが、自主的に動いているタイプの学生は、DMで直接連絡をしてくる印象です。学生側からのSNSを通したやりとりが、どんどん当たり前になってきているのかなと感じます。

そういった流れは、美容室オーナーとしても、サロンと学生の距離感が近くなって良いことだと思います。もちろん、サロンのメールや問い合わせフォーム宛てに連絡いただくのも、礼儀正しくきちんとした印象があり好感が持てます。

SNSでのやりとりがデメリットになるとすれば、少しラフすぎる言葉遣いなどでしょうか。個人間でのDMでのやり取りとは言え、あまり印象が悪いと、その人が通っている美容学校のイメージまで悪くなることもあります。

――採用活動のなかで、SNSアカウントの提出などはありますか?

提出必須ではありませんが、SNSをしているか聞いて、取り組んでいる場合は一応確認します。見ているのは、「この子はどういう子なのかな」というパーソナルな部分。どんな趣味があるのか、どんな世界観が好きなのかというところを見ることが多いです。

活用の程度によっては、「美容師になってからもアカウントをそのまま活かせそうだな」と感じることもあります。そのレベルで活用できていると、面接だけではなかなか掴めない部分も見えてくるし、採用側としても採用後のイメージができるので、比較して有利にはなりますよね。

とは言え、作品の投稿がなければダメとか、投稿頻度まで見たりすることはありません。「SNSをしている」とアカウントを提出してくれるのであれば、ファッションだったり旅行だったり、人間性や好きなものが伝わる投稿があれば嬉しいです。

――学生に対して、そこまで強くSNSの活用を求めているわけではない?

そうですね。良くも悪くも、面接などで直接会う前にSNSを通したやり取りをすると、「こういう子なのかな」という先入観が生まれてしまう部分があります。ファッションセンスや考え方などプラスになることもあれば、実際に面接したり働き出したりしてから「ちょっと違った」と感じてしまうこともある。

SNSをビジネスとして活用するのと、プライベートとして使うのは違います。それはリアルでも同じで、仕事中とプライベートは別物です。学生のSNSなら基本プライベートだと思うので、感じ取れるのは「人となり」くらい。だから、就活の時点で「絶対にSNSをしていないとダメ」というほどではないのかなと思います。

自分らしさが伝わるアカウント作りを。
専門学校のアカウント作りに参加して
投稿の裏側を経験するのも強みに

――では、学生がSNSを就活に活用するメリットは、何だと思いますか?

プライベートアカウントで人となりを伝える以外だと、SNSを就活で活用するメリットは、就職後の集客に活用できる発信力やSNSの投稿を作る工程を知っていることなど、即戦力になれる知識や経験を持てることだと思います。美容学生が技術面でサロンの即戦力になるというのは難しいですが、SNSでの発信の仕方や、それに関わる作業知識は、すぐに活用できる戦力と考えられるし、会社のメリットになると判断される部分じゃないでしょうか。

学生の間にインフルエンサー的なアカウントを運用していくのは大変です。でも例えば、今はほとんどの専門学校がSNSアカウントを持っているので、そこで影響力のある活動ができるだけでも、採用側の目には留まると思います。

採用側は美容学校のアカウントは見ていますし、結構おもしろいことをしている学校もあります。学校側からするとSNSを見てもらいたいのは、入学を考えている高校生か、生徒を採用してくれる美容師です。その考え方は、美容師になったあとの集客に、そのまま活用できます。だから、学校のSNS活動に参加しておくだけでも、メリットはあると思いますよ。

美容学生がSNSを活用するメリットまとめ

1.入社したいサロンとDMで直接つながれる

2.採用側に自分らしさを伝えるツールになる

3.就職後にも活かせるSNSの知識を獲得できる


次回後編では、美容学生がSNSを活用する際に役立つアドバイスをお聞きします。

取材・文:山本二季

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