美容師は資格なしでもなれる?資格がないとできないことは?資格の取得方法・資格なしで働ける求人の探し方

お客様の髪や目元を美しくする美容師は、多くの人にとって憧れの職業です。そんな美容師に資格なしでもなれるのか、疑問を持つ人もいるかもしれません。

そこで、美容師は資格なしでもなれるかどうかや、資格がないとできないこと・なくてもできることを紹介します。資格の取得方法や資格なしで働ける求人の探し方もお伝えしますので、参考にしてください。

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資格なしでは美容師になれない!

美容師は美容師法で以下のように明確に定義されており、国家試験に合格して美容師の免許を取得しなければ美容師になることはできません。

【美容師の定義】

美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。

美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。

引用元
厚生労働省|美容師法概要
理容師・美容師免許の取得まで

美容師の資格がないとできないこと

ここでは、美容師の資格がないとできないことを具体的に紹介します。

お客様への施術全般|カットやカラー・まつエクなど

美容師法に基づき、美容師の資格がないとお客様への施術全般ができません。たとえば、カット・カラー・パーマ・縮毛矯正・メイクなどです。また、2008年からはまつエクやまつ毛パーマも美容師の資格が必須になりました。

「シャンプーやトリートメントなら資格なしでもできるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、いずれも美容師の資格が必要です。かつて美容学生などが補助業務としておこなえるよう規制緩和を求める声が上がったのですが、認められませんでした。

なお、美容師であっても特別な事情がある場合を除いて、美容所以外で施術することもできません。

引用元
厚生労働省|まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について (平成 20 年3月7日 健衛発第 0307001
内閣府|提案内容に関する所管省庁の回答 参考資料
e-Gov法令検索|美容師法

美容師法に違反した場合は罰則がある

美容師の資格を持たない人が、美容師法に違反してさきほど紹介した施術をおこなった場合は「無免許営業」として罰金が科されるほか、その後資格を取得できなくなる可能性があります。

ほかにも違反となる行為があるので、以下の記事もあわせてご確認ください。
美容師免許なしでもシャンプーはできるの? 知っておきたい美容師法と法令違反

引用元
e-Gov|美容師法

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美容師の資格がなくてもできること

美容師の資格がなくても、サロンで働くことは可能です。サロンで働く際に、美容師の資格がなくてもできることを紹介します。

施術以外の業務|受付や道具の準備など

施術に直接関係しない業務は、美容師の資格がなくても担当できます。具体的には以下のような業務です。

・受付
・会計
・予約管理
・接客
・道具の準備や片付け
・清掃
・リネン類の洗濯
・在庫管理
・商品の発注 など

これらの業務は、サロンでは美容師の資格を取得したての人や、資格を持たないアシスタント、美容師見習いがおこなうのが一般的です。

美容師の資格を取得するには

冒頭でもお伝えした内容につながりますが、美容師の資格を取得するためには国家試験に合格し、免許申請をおこなう必要があります。国家試験は筆記試験と実技試験があり、その両方をパスしなければなりません。

なお、国家試験の受験資格を得るには、美容師養成施設を卒業することが必須。美容師養成施設には通学課程と通信課程があり、特徴や学び方に違いがあるため以下でくわしく紹介します。

関連記事
【2023年度最新版】美容師国家試験とは? 実施要項を紹介|合格後に必要な免許申請手続きとは

引用元
厚生労働省|美容師法概要
厚生労働省|理容師・美容師免許の取得まで

学業を優先して通学課程を卒業する

通学課程を卒業すれば、国家試験の受験資格を得られます。昼間課程と夜間課程があり、最短2年で卒業可能です。通学課程は授業時間が決まっているため、学業優先で取り組める人に向いています。

日中働いている人が夜間課程に通うこともできますが、夜間課程がある学校は少なく、入学先を探すのに苦労するかもしれません。また、職場には授業に参加できるようシフトの調整をしてもらう必要があるでしょう。

昼間課程に通いながら夜に働く方法もありますが、あまり現実的ではありません。

通学課程の学費の目安|昼間課程と夜間過程で差がある

学費は通学課程が一律で同じ額ということではなく、昼間課程と夜間課程で差があります。昼間課程は200~300万円で夜間課程は150~200万円が目安です。学校によって違いがあるものの、昼間課程のほうが高く設定されています。

サロンやほかの職種で働きながら通信課程を卒業する

通信課程を卒業しても、受験資格が得られます。ただし、修業期間は3年以上必要です。

テキストなどをもとに自主学習をおこない、定期的にレポートを提出するのがメインになるため、学業を優先したい人よりはサロンやほかの職種で働きながら学びたい人に向いています。スクーリングがあるので技術の習得も可能です。

また、通学課程は基本的に高卒以上の人しか入学が認められていませんが、通信課程なら中卒の人でも入学できます。

通信課程の学費の目安|通学制より安い

通信制の学費は50~80万円が目安です。通学課程よりも1年長いですが、費用は圧倒的に抑えられます。

ほかの職種から取得を目指すよりはサロンで働きながらがおすすめ!その理由は?

経済的な理由などから学業に専念することが難しい人でも、美容師資格の取得が目指せるよう、働きながら学べる夜間課程や通信課程が設けられています。

ほかの職種からでも取得は目指せますが、できればサロンで働きながら取得を目指すのがおすすめです。その理由についてくわしく紹介します。

資格取得後に役立つことが多く学べる

サロンで働くことによって、資格取得後に役立つことを数多く学べます。たとえば、先輩美容師の仕事を見たりサポートしたりといった経験を積めるほか、サロン全体の業務の流れを知ることができるというのは大きな利点です。

また、サロンによっては技術の練習をさせてもらえたり、先輩から指導をしてもらえたりすることも。

仕事量は多いものの、その後を見据えると早くから現場のことが学べるのは非常に有意義といえるでしょう。

通信課程はサロン勤務をしながら学習することが前提のところも

すべての通信課程がそうではありませんが、サロン勤務をしながら学習することを前提条件にしているところもあります。サロンで働きながら自宅学習をすることで、資格取得後に即戦力として働ける人材に育つことを目指しているのです。

さらに、国家試験に向けたサポート体制を整えていたり、勤務先が決まっていない人にサロンを紹介してくれる制度を整えているところもあります。

自分に合った美容師養成施設の探し方

美容師養成施設によっては、美容師の知識や技術以外にエステ・まつエク・着付け・メイクなどが学べるところもあります。自分が就きたい職業に役立つことが学べるところを選びましょう。

働きながら美容師の資格を取得を目指す場合は、国家試験の合格実績やサポート体制がどれくらい整っているかをチェックすることが大切です。

【東京都内の夜間課程がある学校を探している方向け】
美容師免許は働きながら取得できる? おすすめの方法を紹介

【東京都内の通信課程がある学校を探している方向け】
働きながら美容師免許を取得するには? 通信課程のメリットと注意点|おすすめの通信課程を紹介

また、日本理容美容教育センターのホームページでは、各都道府県の美容師養成施設が一覧で確認できます。必要な学歴も明記されており、各学校のサイトがリンクされているので自分に合った学校を探しやすいです。
日本理容美容教育センター|【養成施設一覧】

美容師の資格取得を目指しながら働ける求人を探すならリジョブがおすすめ

美容業界に特化した求人サイト「リジョブ」では、美容師をはじめ美容師の資格が役立つアイリストやヘアメイクアップアーティストなどの求人も豊富に掲載中です。

誰でも使いやすい工夫がされており転職満足度※も非常に高いため、ここからはリジョブの特徴について紹介します。

※転職満足度98%|リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

指定できる条件が豊富で自分好みの求人が見つけやすい

給与や雇用形態、福利厚生などはもちろん、サロンの特徴や立地、仕事内容など、指定できる条件が豊富で、より自分好みの求人が見つけやすい工夫がされています。

「学生歓迎」「通信生歓迎」「美容師免許不問」など、まだ資格を取得してない人にぴったりの条件があるのも特徴です。

アプリ版なら通知を見逃す心配がない

リジョブはアプリ版もリリースしています。プロフィール登録すれば、サロンからスカウトが受けられる機能がWeb版とアプリ版の両方にありますが、アプリ版ではプッシュ通知で受け取れるため、見逃す心配がありません。

美容師の平均収入

厚生労働省が運営する職業情報提供サイトによると、令和4年の美容師の平均年収は330.1万円です。また、同サイト内による令和4年度の美容師のハローワーク求人賃金のデータでは、平均月収は25.1万円でした。

リジョブに求人掲載されている美容師の平均収入は、以下の通りです。

アシスタント 平均
正社員(月給) 233,852円
アルバイト(時給) 1,203円
業務委託(月給) 406,613円

 

スタイリスト 平均
正社員(月給) 321,056円
アルバイト(時給) 1,182円
業務委託(月給) 355,465円

 

店長(候補) 平均
正社員(月給) 448,168円
アルバイト(時給) 1,349円
業務委託(月給) 603,013円

※2024年1月現在

なお、指名数や売上によるインセンティブを設定しているサロンも多く、収入にはバラつきがあるため、参考程度にしておきましょう。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|美容師 – 職業詳細

求人応募後は面接に向けた準備をしよう

一般的に、美容師の求人に応募したあとは履歴書の提出と面接があります。面接に向けてポイントをおさえて履歴書を記入したり、質問に対する回答を考えたりといった準備が大切です。

好印象につながる履歴書の書き方

履歴書の記入は、基本はボールペンでていねいな字を心掛けると好印象につながります。誤字や脱字のミスはそのままにせず、新しい用紙に書き直しましょう。学校名や会社名は略字や略称は使用せず、正式名称で記入します。

また、応募先の敬称として書面で書く場合は「貴社」「貴店」などで表記するのが正しい記入方法です。口頭では「御社」「こちらのお店」などと表現しましょう。

履歴書を書くときのポイントは、以下の記事でくわしく紹介しています。
美容師の履歴書の書き方を詳しく解説|志望動機の例文やアピール方法、注意点や面接のポイントも紹介

志望動機・自分のセールスポイント・ビジョンを明確にしておく

志望動機は、履歴書だけでなく面接でも重視されている項目です。数あるサロンのなかからそのサロンを選んだ理由とあわせて、入社後どのように活躍したいかも述べることで、サロンに対する熱意を伝えられます。

自分のセールスポイントを交えて、応募先とマッチした内容を考えましょう。

資格をまだ取得していない場合でも、接客スキルやサポート業務に対する意気込み、自分のセールスポイントがどのように活かせるかを伝えると好印象につながります。

志望動機については以下の記事もあわせてご確認ください。
美容師の志望動機に書くべき内容とは?書き方のポイントやおすすめの例文、NG例を紹介

面接時のマナーや回答のポイントをおさえよう

面接はあいさつや笑顔、座る時の姿勢など社会人としてのマナーを守ることが大切です。服装はスーツが基本ですが、服装自由の場合はサロンの雰囲気に合わせて清潔感を意識しましょう。もちろん、遅刻は厳禁です。

面接では、履歴書に書いたことや美容師ならではの質問が出されます。どの質問にも意図があるため、ポイントをおさえた回答をすることが大切です。よくある質問を調べ、きちんと答えられるようにしておきましょう。

よくある質問や回答のポイントは以下の記事でチェックしてください。
美容師の面接|面接の流れやマナー、質問の意図や回答のポイントを紹介

美容師になるには美容師の国家資格が必須!サロンで働きながら取得を目指すのもおすすめ

美容師法に基づき、美容師になるには美容師の国家資格が必須です。資格がなければ施術全般がおこなえず、違反した場合は罰則があります。

美容師国家試験を受けるには、美容師養成施設の卒業が条件。通学課程と通信課程があり、サロンやほかの職種で働きながらでも学ぶことができます。

ほかの職種よりはサロンで働きながら資格取得を目指すほうが、資格取得後に役立つことをたくさん学べるためおすすめです。

学生でも働けるサロンを探す際は、ぜひリジョブをチェックしてみてください。「学生歓迎」「通信生歓迎」の美容師の求人は東京都内だけでも700件以上※あります。ほかにもこだわり条件が豊富にあるので、自分に合った求人を見つけられるでしょう。

※2024年5月現在

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