稼げる美容師になる方法8選|美容師の給料を決める要素や安くなる要因も紹介

美容師として働いている人のなかには、給料が決まる仕組みや収入の上げ方が気になっている人も多いでしょう。より良い待遇や収入アップのために、具体的な方法を探している人もいるかもしれません。

本記事では美容師の給料を決める要素を解説するとともに、収入アップにつながる方法を紹介します。

美容師の給料は安いの?

厚生労働省が公表する職業情報提供サイトjobtagによると、美容師の平均年収は379.7万円とされています。

一方、国税庁が公表している令和5年分の民間給与実態統計調査によると、給与所得者の平均年収は約460万円です。

この平均年収だけを比較すると、美容師の給料は低いと言えるかもしれません。しかし、どちらのデータも給与所得者のみを対象としているため、フリーランスなど独立して活躍している美容師は含まれていません。

そのため、必ずしも「美容師は給料が安い」と言い切ることはできませんが、平均を比べる限り、安い傾向にあるようです。

引用元
国税庁|令和5年分 民間給与実態統計調査
job tag:美容師 – 職業詳細
国税庁|民間給与実態統計調査

美容師の給料が安くなりがちな理由

美容師のなかにも高収入を得ている人はいるため、必ずしも給料が低い職業とは言い切ることはできません。しかし、平均年収をみると、美容師の給料は、あまり高くない傾向があることがわかります。

ここでは、美容師の給料が安くなりがちな理由について紹介します。

ランクによる給料格差

一般的にサロンでは、アシスタント・スタイリスト・店長などのように、役職が分かれています。それぞれの役職ごとに固定給や歩合率が決まっているケースが多く、役職が上がるにつれて給料や歩合率が上がる仕組みとなっているサロンが多いです。

役職のなかでもキャリアのスタート地点に位置するアシスタントは、カットなどの施術を行うことがないため、指名料などのインセンティブがありません。そのため、給料が安い傾向にあります。

美容師の平均年収が計算される際、このアシスタント分も合わせて計算されるため、平均額が低くなる要因のひとつと言われています。

各役職ごとの収入目安が気になる場合は、下記の記事を参考にしてください。

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美容師の手取りはどのくらい?実際の求人サイトに掲載された給与額も紹介

歩合制による給料格差

役職に関わらず固定給のみとしているサロンもありますが、多くのサロンでは、スタイリスト以上の役職に「固定給+歩合制」を採用しています。

歩合給は指名料や施術数が反映されるため、指名の獲得が多い美容師とそうではない美容師との間で、収入に差が生まれやすいです。

サロンの固定費・広告宣伝費

美容サロンの運営には、家賃や水道光熱費などの固定費に加え、広告宣伝費用などが毎月必要になります。

これらの費用は売上の増減に関わらず発生するため、売上が伸び悩むと人件費を抑えることもあるようです。

価格競争による影響

競合他社に対抗するために、価格を下げてサービスを提供しているサロンは少なくないでしょう。しかし価格を下げることで、施術件数は多くても収益が上がりにくい状況となるケースがあります。

その収益のなかから毎月の運営費用を捻出する必要があるため、人件費を抑えざるを得ないサロンもあるようです。

美容師の収入に影響するポイント

美容師の収入は個人のスキルや役職だけではなく、サロンの所在地・企業規模・給料の仕組みの影響も受けます。

それぞれが収入にどのように影響しているか、順番に紹介します。

サロンの所在地

サロンの所在地は、美容師の年収に大きな影響を与えています。

厚生労働省が公開している職業情報提供サイトjobtagによると、美容師の平均年収は379.7万円。これに対して東京都の平均年収は438.5万円となっており、全国平均と比べ約60万円も平均年収が高いことがわかります。

一方ほかの都道府県では300万円を下回るところもあり、なかには220万円台の県もあることから、年収の地域差が大きいことがわかります。

もちろん地方のサロンに勤めている場合でも、高収入を得ている美容師は存在しますが、都市部の方が年収は高い傾向にあるようです。

引用元
job tag:美容師 – 職業詳細

就業先サロンの規模

サロンの規模が大きくなるにつれて、平均年収も高くなる傾向が見られます。

令和5年の賃金構造基本統計調査によると、サロンの従業員数の違いにより平均年収に差があり、特にサロンの企業規模が1000人以上の企業で、年収が高くなることがわかります。

サロンの従業員数 平均年収
1,000人以上 約520.5万円
100~999人 約372.5万円
10~99人 約373.6万円

引用元
令和5年賃金構造基本統計調査

給料の仕組み

美容師の収入は、サロンが採用する給料システムによっても、大きく変動します。

固定給のみの支給としているサロンもありますが、スタイリスト以上の役職には固定給に加えて、さまざまな還元を行っているサロンもあります。

たとえば、施術数に応じた歩合給やお客様からの指名料の還元、ヘアケア商品の販売手数料などです。これらの還元の有無や還元率はサロンによって異なるため、同じ「スタイリスト」という役職で働いている場合でも、収入に差が生まれる可能性があります。

稼げる美容師になるためにできること

美容師の収入は、勤続年数を重ねることで上がるケースもありますが、自分でできることに取り組むことも大切です。

ここでは、稼げる美容師になるためにできることを8つ紹介します。

技術を磨く

美容師は、質の高いサービスを提供することで、口コミ評価の向上や新規顧客の獲得、リピート率のアップといった好循環を生み出すことができます。

また、カットやカラーなどのなかでも特定の技術を磨くことで、ほかの美容師と差別化を図ることも可能です。

さらに、培った技術や接客力は、現在の職場での収入アップだけではなく、将来的な転職や独立の際にも大きな強みとなるでしょう。

リピーターを増やす

指名料や歩合給などの還元がある場合、リピーターを増やすことは直接的な収入アップにつながります。

還元が特にない固定給の場合でも、継続して通ってくれるお客様の存在は、着実なスキルアップや仕事のやりがいにつながるでしょう。

役職に就く

多くのサロンでは役職が上がることで固定給の増額や待遇が改善されるため、店長やトップスタイリストなどの役職に就くことで、収入アップを図ることができます。

すぐに実現できる方法ではありませんが、収入アップのための長期的な手段のひとつとして、役職につくことを目指しても良いかもしれません。

業務に役立つ資格を取得する

美容師の業務に活かせる資格の取得は、技術や知識を証明できるだけではなく、お客様との信頼関係の構築にも役立つでしょう。資格保有に対して手当を支給するサロンもあるため、収入アップにつながる可能性もあります。

ここでは、美容師の業務に役立つ資格を3つ紹介します。

下記の記事では、ほかのおすすめ資格も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事
美容師におすすめな資格の種類とは?仕事の幅が広がる資格を紹介!

管理美容師

管理美容師の資格を取得することで、サロンの衛生管理について、専門的な知識を持っていることが証明できます。

管理美容師は、常に2名以上の美容師がいるサロンでは、必ず1名は保有している必要のある資格となるため、多くのサロンで重宝されるでしょう。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|管理理容師・管理美容師の概要

ヘアカラリスト検定

ヘアカラリスト検定は、ヘアカラーの専門的な技術や知識を証明し、サロンワークに活かすことができる資格です。

検定はシングルスターからファイブスターまでの5段階にわかれています。シングルスターはヘアカラー剤の基礎知識と塗布の基本をマスターしていること、ファイブスターになるとモデルに合わせた旬のデザインができることを証明できます。

引用元
日本ヘアカラー協会|ヘアカラリスト検定

着付け技能検定

着付け技能検定は、着物についての知識と着付けの技術があることを証明できる資格です。

検定には1級・2級があり、どちらも学科と実技の試験があります。学科試験では着付けの心得や着物に関する知識、実技試験では制限時間内での着付けが求められます。

引用元
一般社団法人全日本着付け技能センター|着付け技能検定 試験科目と範囲

美容師としての働き方を変える

美容師は、サロンと雇用契約を結ぶ以外にも、さまざまな働き方があります。真っ先にイメージされやすいのは独立して自分のサロンを持つ方法でしょう。しかしそれ以外にも、シェアサロンや面貸しの活用、業務委託などの選択肢があります。

ただし、シェアサロンや面貸しなどの方法は、自分で集客を行う必要があるため、集客状況によっては収入が減ってしまう可能性もあることを考慮しましょう。

SNSやブログで情報を発信する

InstagramなどのSNSやブログを活用し、施術後のスタイル写真や美容に関する情報を定期的に発信することで、新規のお客様の集客につながるケースもあります。

SNSやブログからの予約導線を整えることで、投稿を見たお客様からの予約につながりやすくなるでしょう。

副業をはじめる

就業先のサロンが許可している場合は、副業で収入を増やすという手段もあります。

美容師としての知識を活かせる副業は多く、YouTuberやアフィリエイターとして活動することもできますし、ブライダルメイクなどヘアメイクの仕事も可能です。

美容師におすすめの副業については、下記の記事も参考にしてください。

関連記事
美容師が副業するメリットと注意点|おすすめの副業とは?

高待遇のサロンに転職する

サロンによって美容師の待遇はさまざまです。そのため、固定給や歩合の還元率が現在の就業先よりも高いサロンへの転職も、収入アップの選択肢のひとつと言えるでしょう。

転職を検討する際は、給料や待遇面だけではなく、サロンの方針や雰囲気、自分にとっての働きやすさなども含めて、総合的に判断することをおすすめします。

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稼げる美容師になるためには、転職もひとつの手段

美容師の給料は、個人のスキルだけではなく、サロンの所在地や企業規模、給料の仕組みによっても変わります。

そのため、稼げる美容師になるためには、スキルアップや独立といった方法もありますが、より待遇の良い職場への転職もひとつの手段です。

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