技術と語学力を身に付けて、困っている人を救える美容師を目指す! 「One WORLD」希さん
国際色豊かな街、東京は麻布十番と広尾にある「One WORLD」は、世界70カ国以上からお客様が訪れる人気のインターナショナルサロン。そんな「One WORLD」に2024年に入社し、アシスタントとして活躍しているのが希さんです。
前編では、希さんが専門学生時代にどんな努力をしていたのか、「One WORLD」を志望した理由などを振り返っていただきました。後編では入社後の研修や、アシスタントとして働くうえで意識していることなどを教えていただきます。
今回、お話を伺ったのは…
「One WORLD」アシスタント
希さん
2024年に「One WORLD」に入社し、現在はアシスタントとして活躍中。ヘアメイクアップアーティスト志望だったものの、トータルビューティーを学んだ専門学校時代に方向転換して美容師の道へ。メイクの資格なども保有している。
先輩の胸を借りて、何事にもチャレンジ!
――無事、内定をもらったときの気持ちはいかがでしたか?
内定の連絡は、Instagramのダイレクトメッセージでいただいたのですが、本当にうれしかったです。
2年生の春に内定をもらっている人もいるなか、私は秋ごろまで就職活動をしていたので家族にも少し心配を掛けていました。母がとても安心して喜んでくれたことが思い出深いです。
――入社後、社内の方からもらった印象的なアドバイスがあれば教えてください。
「上司や先輩スタイリストが責任を持つから、自分なりにいろいろなことに挑戦してみてほしい」とオーナーに言っていただいたことは、とても印象に残っていますね。
「アシスタントとしてどこまで手を出していいものなのか」という迷いがあったのですが、気になったことにはどんどんチャレンジしようと心に決めました。最近は先輩に教わった英語の文法を自分なりに組み替えて、お客様との会話にチャレンジすることを意識しています。
技術だけではなく、英語での接客技術習得のサポートも充実
――入社後はどんな研修を受けていますか?
シャンプーやカラー、カットなどあらゆる技術においてチェックポイントが設けられているので、それをクリアできるように練習を重ねています。
たとえばカラーひとつとっても、根本や毛先、ハイライト、さらには薬剤によっても気をつけるべきポイントが違いますので、いくつも項目が設けられているんですよ。細かく丁寧に教えていただけるので、着実にステップアップできている実感があります。
――OneWORLDさんは海外出身のお客様が多く、英語での接客を行っていると聞きました。語学はどのように習得しましたか?
専門学校時代に受けた英語の授業や、社内の研修を基に勉強を重ねてきました。今は外部の先生に英語を習ったり、海外生活の経験のある先輩に週に2日、英語での電話対応の仕方を教えていただいたりしています。
英語での電話対応をしていると、自信のなさからつい声が小さくなってしまうこともありますが、堂々と明るく話せるように日々努力中です。「英語を話せるようになりたい」と思っていた私にとっては、本当にありがたい環境ですね。
――海外のお客様が多い場合、技術や接客で工夫が必要なところはありますか?
技術的な面では、髪質などの違いを都度先輩スタイリストに教えてもらいながら学んでいます。
接客面では、やはり英語力が課題になっています。たとえば「water」という単語ひとつとっても、人によって発音の仕方が違うため聞き取りが難しい場面があります。実践あるのみだと思いますので、臆せずに多くのお客様と会話して、円滑なコミュニケーションができるようになりたいです。
困っている人を助けられる美容師になりたい
――お仕事をするうえで、意識していることはありますか?
うまくできなかったことも、先輩に素直に報告することを意識しています。
入社して3ヶ月が経ち、できることも徐々に増えてきましたが、まだわからないことや失敗してしまうこともあります。業務中に不安な要素が少しでもあったら、その場ですぐ先輩に報告して、指摘をいただくことを意識してきました。
先輩にアドバイスをいただければ、次から同じことを繰り返さないように意識できますし、未然に失敗を防ぐことで先輩やお客様からの信頼を得ることにつながります。小さなことでも気づいたら報告して、経験を積んでいくことを意識していますね。
――希さんがアシスタントとしてやりがいを感じる瞬間を教えてください。
お客様から技術に関するお褒めの言葉をいただいたときにやりがいを感じますね。
先日はお客様からスタイリストづてに「あのアシスタントの子のシャンプーがとても気持ちよかった」とお褒めの言葉をいただきました。そうしたひと言で、自分の成長を感じることができ、がんばりが報われた気持ちになります。
また多様な背景をお持ちの方とお話できる機会が多くあり、驚くような世界の文化に触れられることも、インターナショナルサロンで働く醍醐味のように感じますね。
――希さんの今後の目標を教えてください。
美容室選びや、ヘアの扱いに困っている海外の方を助けられる美容師になりたいと思っています。
日本で、英語の接客が受けられるサロンは決して多くありません。さまざまな髪質の方に対応できる技術と語学力を身に付けて、日本でのサロン選びに迷っている方を助けられるようになりたいです。
――これから美容師になりたい人にアドバイスをお願いします。
楽しく美容師を続けるためには、メンタルのコントロールが大切だと思います。そのために私は、仕事だけではなくプライベートも充実できるように意識しています。
入社して最初の1ヶ月ほどは、新しい環境に慣れるのに必死で少し疲れがたまり、お休みの日も家にこもってしまいがちでした。すると失敗したことにばかり目が向いてしまい、気持ちもどんどんネガティブになってしまったんです。
お休みの日はしっかり遊んで充実させて、メリハリをつけて働くことを意識し始めてからは、気持ちの切り替えがうまくできるようになりました。良いパフォーマンスのために良い休みを取ることも大切だと思います。努力はもちろん大切ですが、自分を追い詰め過ぎないことも大切ですね。
希さんがインターナショナルサロンで活躍する3つの理由
1.先輩の胸を借りるつもりで、臆せずにチャレンジを重ねている
2.習ったことを応用しながら、英語を習得できるように努力している
3.仕事とプライベートのメリハリを付け、気分転換を図りながら仕事に励んでいる
常に、前向きに明るくお仕事に臨む希さん。ひたむきに目の前の仕事と向き合うからこそ、先輩からの信頼や顧客からの支持を得られるのだろうと感じた取材でした。インターナショナルサロンへの就職を希望する方は、参考になさってみてください。