スポーツに関わる仕事を目指す女性におすすめな職種とその職を目指す方法を紹介
スポーツに関わる職業には、比較的男性が多く就いているイメージを持っている人も少なくないでしょう。しかし最近は女性インストラクターなどの需要も増え、女性ならではのサポート力を活かせる職場も増えています。
本記事では、女性におすすめなスポーツ系の職種やそのなり方を紹介するとともに、女性にもスポーツ業界がおすすめな理由を解説します。
女性にもおすすめなスポーツ系職種1|ヨガインストラクター
ヨガインストラクターはヨガスタジオやスポーツジムなどで、ヨガレッスンを担当し、ヨガのポーズや呼吸法について指導を行う職業です。
ヨガインストラクターを目指すには?
インストラクターを目指すために、受講が義務付けられている講座や取得が必須とされている資格などはありません。
しかし、インストラクター養成のための講座を受講することで、正しいヨガの知識や指導法を身に付けたインストラクターを目指せるでしょう。
一方で、ヨガスタジオによっては採用後に研修期間を設けることを前提に、未経験者も採用しているケースもあります。
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ヨガインストラクターを目指す方におすすめの資格とは?
ヨガインストラクターとして資格は必須ではありませんが、取得していることでスキルの証明となり、就職の際に有利に働くケースも少なくないでしょう。また、資格取得を目指して学習するなかで、ヨガについての知識や指導方法を習得できます。
ヨガに関する資格はさまざまな種類がありますが、そのなかでも特に知名度の高い資格を紹介します。
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全米ヨガアライアンス|RYT200・RYT500
全米ヨガアライアンスによる認定資格は、現在では世界各国で知られており、非常に知名度の高い資格となっています。
200時間のカリキュラムによってヨガインストラクターとしての基礎を習得する「RYT200」。その上位資格で、さらに指導方法やヨガ哲学、生理学など300時間のカリキュラムによってより高い専門性を身につける「RYT500」があります。
取得のためには、全米ヨガアライアンスの認定校で、所定のカリキュラムの受講が必要です。
インド中央政府認定|YIC
YICはインド中央政府に認定されたヨーガ教師認定講座です。全10回行われる講座内でヨーガ指導の理論と実技についての知識を深め、習得します。
日本国内では「日本ヨーガ・ニケタン」にて資格の取得が可能となっており、動画視聴による講義受講のほか、オンラインまたは対面で実技について学びます。
また、YICの上位資格としてYTIC(ヨーガ療法士養成講座)もあります。
引用元
日本ヨーガ・ニケタン:YIC講座
女性にもおすすめなスポーツ系職種2|パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーは、基本的にマンツーマンで運動や栄養管理の指導を行う職業です。お客様の目的や体質に合わせてプログラムを組み、指導を行います。
対象となるお客様はアスリートのほか、ダイエットや健康のために指導を受ける一般の人も含まれます。
パーソナルトレーナーを目指すには?
パーソナルトレーナーになる方法のひとつは、スポーツ関連の大学や専門学校で学ぶ方法です。基礎的な知識を身につけながら、在学中に民間資格が取得できるカリキュラムを整えている学校もあります。
ほかにも、未経験者も採用しているフィットネスジムなどで働きながら知識と技術を習得する方法もあります。
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パーソナルトレーナーを目指す方におすすめの資格とは?
パーソナルトレーナーは特定の資格がなくても目指せる職業です。
しかし近年、パーソナルトレーニングによる事故や健康被害の報告件数が増加している背景もあり、トレーニングの指導に必要な知識を証明できる資格の有無が重要視されるようになる可能性があります。
引用元
消費者庁:スポーツジム等におけるパーソナルトレーニングによる事故及び健康被害に係る事故等原因
ここではスポーツトレーナーの資格として、業界注目度の特に高い2つの資格を紹介します。
NESTA|PFT
トレーニングや人体に関する知識だけではなく、接客マナーやマーケティングへの理解などビジネススキルを兼ね備えたプロフェッショナルの育成を目指して設立された資格です。
PFTの受験に際しては、下記の要件のうち必ず1つ以上の項目に該当する必要があります。
① 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
② 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
③ 体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
④ NESTAの認定する養成講座、養成コース(認定校・認定アカデミー含む)を受講済みである
①~③のいずれにも該当しない場合は、④の要件を満たすために養成講座の受講が必要です。
引用元
NESTA JAPAN(ネスタジャパン) -全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会-:PFT認定について
NSCA|CPT
CPT認定試験では、トレーニングやエクササイズの正しい方法のほか、栄養学や解剖生物学などの知識も求められます。
認定試験で問われる内容は下記の通りです。
・クライアントに対する面談と評価
(クライアントの健康評価・体力評価に必要な知識が身についているか)
・プログラムプランニング
(クライアントのニーズに合ったプログラム作成のための知識を有しているか)
・エクササイズテクニック
(適切なトレーニング方法を理解しているか)
・安全性、緊急時の手順、法的諸問題
(安全な施設条件や機器管理、法的な問題への理解があるか)
受験のために必須とされている講習はありません。テキストや受験対策講座の受講など、自身の経験や知識に合わせて、学習方法を選択できます。
受験日は決められておらず、出願後に全国のテストセンターを予約することによるオンライン受験となります。
女性にもおすすめなスポーツ系職種3|スポーツ栄養士
スポーツ栄養士とは、プロ・アマチュアを問わず、スポーツ選手の食事や栄養面でのサポートを行う職業です。
日常的な栄養管理や食事メニューの提案などが主な仕事内容となりますが、なかには「カウンセリングによるアドバイスのみ行う」など、人によって働き方はさまざまです。
スポーツ栄養士を目指すには?
スポーツ栄養士を目指すためには、スポーツ栄養士になるためのカリキュラムを設けている学校で学ぶことが、おそらく最短ルートとなるでしょう。
スポーツ栄養士を名乗るためには栄養士もしくは管理栄養士の資格が必要です。栄養士・管理栄養士ともに所定の養成施設で学ぶことが義務付けられているため、通信教育等で資格を取得することはできません。
スポーツ栄養士を目指す方におすすめの資格とは?
スポーツ栄養士を目指す場合におすすめの資格を紹介します。
国家資格|管理栄養士
主に健康な人に対する栄養指導・給食運営を行う栄養士に対し、管理栄養士は健康な人に対してだけではなく、病気の人や高齢により食事が摂りづらいなどの事情がある人への栄養指導を行います。
管理栄養士になるためには、大きく分けて2つの方法があります。
1つは、管理栄養士を目指すための所定の養成施設で4年間学び、国家試験を受ける方法。そしてもう1つは、栄養士養成施設で2~4年学び、栄養士免許を取得した上で、実務経験を積んでから管理栄養士の国家試験を受ける方法です。
引用元
厚生労働省:管理栄養士国家試験
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日本栄養士会|公認スポーツ栄養士
公認スポーツ栄養士は、スポーツチームなどで監督やコーチ、医療関連スタッフと連携しながら、栄養面からのサポートを行う専門家です。
公認スポーツ栄養士としての認定を受けるためには、管理栄養士資格を取得した上で、NPO法人日本スポーツ栄養学会が開催する所定の講習を受けることにより認定されます。
引用元
公認スポーツ栄養士 | 公益社団法人 日本栄養士会
公認スポーツ栄養士とは|特定非営利活動法人 日本スポーツ栄養学会
女性にもスポーツ業界がおすすめな理由とは?
パーソナルトレーナーをはじめスポーツ関連の仕事は、男性の多い職業だという印象を持っている人も少なくないでしょう。
しかし女性にもスポーツ業界がおすすめな理由があります。
1. 女性客からの需要が高い
女性のお客様にとって女性のトレーナーやインストラクターは、女性ならではの悩みを共有できる、同性同士の安心感がある存在として求められています。
さらに近年は、女性専用のスポーツジムやフィットネスクラブなどが増えるに従い、女性トレーナーの需要も増える傾向にあります。
2. サポート力や雰囲気づくりが上手
トレーナーやインストラクターは特に、お客様の体調やメンタル面などへの気づきやサポートを必要とする職業です。
そして、細かなところに気づいて手を貸したり、居心地の良い雰囲気を作ったりすることに関しては、比較的女性の方が得意だと言われているため、その特徴をお客様へのサポートという形で活かすことができます。
3. ライフスタイルに合わせて働ける
ヨガインストラクターやパーソナルトレーナーなどは、業務委託やフリーランスとしての活動が可能なため、働く時間を自分のライフスタイルに合わせて調整できます。
また、資格や経験がある場合は、結婚や出産を経てからも復帰しやすいでしょう。
自分に合った職場を探すにはどうすればいいの?
スポーツに関連する職場を探すには、どこで探したら良いかわからないという人も少なくないでしょう。
ここでは、スポーツ関連の求人を探す方法を2つ紹介します。
就職・転職エージェントを利用する|スポーツ業界に強いエージェントがおすすめ
就職・転職エージェントのなかには、スポーツ業界に特化したエージェントや、転職実績の多いエージェントもあります。
就職・転職エージェントを利用する際には、自分の希望する職種の紹介実績があるか確認してみると良いでしょう。
求人サイトで探す|スポーツ業界に強い求人サイトがおすすめ
自由に自分のタイミングで求人を探したい場合は、インターネット上で検索できる求人サイトの活用がおすすめです。
なかでも、求人サイト「リジョブ」は、ヘルスケアに関係するスポーツ業界の求人を数多く取り扱っています。
どのような求人があるか気になる人は、下記からチェックしてみてください。
履歴書で押さえておきたいポイントとは?
履歴書は下記の5つのポイントに留意しながら、作成しましょう。
・過去の履歴書を使い回さない
・文字は丁寧に書く
・学校名や会社名は省略しない
・誤字・脱字がないか必ず見直す
・書き損じたら新しく書き直す
また履歴書では、志望動機も重視されます。スポーツ業界を目指す上で、理由が「スポーツが好き」だけでは、アピールとして弱いです。もちろんその気持ちは大切ですが、さらに下記の内容について自分の気持ちや経験を掘り下げ、志望動機を考えてみましょう。
・スポーツ業界に就職したい理由
・活かせる強みや経験
・スポーツ業界での長期的な目標もしくは将来のビジョン
前職もスポーツ業界の場合は、そこで身につけたスキルや、応募先の企業でなくてはならない理由を志望動機に盛り込みましょう。
面接で好印象を与えるには?
スポーツ業界に限らず、面接で好印象を与えるための基本として、まずは下記の2つに配慮しましょう。
・清潔感を意識した身だしなみ
・挨拶とハキハキした受け答え
そして、職業によってよく聞かれる質問はある程度決まっているため、事前に調べ、答える内容を決めておくと安心です。
実際に面接で答える際には、早口にはならないよう、落ち着いて、ハッキリと聞き取りやすいボリュームの声で伝えるよう心がけましょう。
自分に合った仕事を選んで活躍しよう!
パーソナルトレーナーをはじめ、スポーツに関わる仕事では女性の需要が増え、活躍の場も広がってきています。フルタイムでの就業に限らず、フリーランスや業務委託といった働き方も選べ、ワークライフバランスを重視したい女性にとっても働きやすい職種かもしれません。
ヘルスケアに関連するスポーツ業界の仕事探しには、求人サイト「リジョブ」の利用がおすすめです。リジョブは、転職満足度が98%※と非常に高いサービスです。ぜひリジョブで自分に合った求人を探して、スポーツ業界で活躍する夢を叶えてください。
※ リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)