面接で重要なのは、美容への熱い気持ちをぶつけること!「Vardy omotesando」林建吾さん

東京・表参道に店舗を構える「Vardy omotesando」は、カラー特化型の人気サロン。林建吾さんは同店でスタイリストとして活躍しています。

前編では、林さんの専門学校時代の様子や、1社目に就職した理由と転職理由、「Vardy omotesando」を志望するまでのお話を伺いました。

後編では、「Vardy omotesando」での採用試験について詳しくお聞きします。面接通過後は、1週間のサロンワーク研修があったそう。売り上げ目標が設けられたサロンワーク試験には、プレッシャーを感じたという林さん。しかしモデルハントなどを行って、無事に目標を達成したそうです。入社後1年半で、すでに採用試験などにも携わっている林さんは「面接は、自分の言葉で美容への熱い思いを語ってほしい」と言います。

今回、お話を伺ったのは…
「Vardy omotesando」スタイリスト
林建吾さん

熊本県出身。2023年に「Vardy omotesando」に入社。高明度でありながらダメージを最小限に抑えたケアブリーチや、ハイトーンカラーの施術を得意とする。「D-LiVE PHOTO COLOR DESIGN 2024」では、グランプリを獲得した。Instagramのフォロワーが3万人と人気。

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プレッシャーを感じた1週間のサロンワーク試験

「サロンワーク試験はプレッシャーを感じました」と話す林さん

――「Vardy omotesando」の選考の流れを教えてください。

最初に代表3名と約1時間の面接をして通過をしたあとに、1週間のサロンワーク試験がありました

――面接はいかがでしたか?

面接時に前職のサロンをすでにやめていて、後がなかったのですごく緊張していましたね。ただ、質問の内容はベーシックだったので、落ち着いて話すことを意識しました 。

「Vardy」は美容が好きな人を採用したがっていたので、作りこんだスタイルブックを見せたり、コンテストに向けた思いを話したりして、どれだけ美容に真剣に向き合ってきたかをアピールしましたね。

――サロンワーク試験は、どんな内容でしたか?

売り上げ目標が課された状態で、1週間「Vardy」でサロンワークをするという内容でした。
技術はもちろんのこと、売り上げというシビアな指標でもチェックされるため、プレッシャーが大きかったです。「目標を達成しないと採用の検討すらしてもらえない」と思い、懸命に取り組みました。

前職は吉祥寺のサロンだったので、場所柄、前のお店のお客様にお越しいただくことも難しくて。お客様がゼロの状態から、サロンワーク試験がスタートしました。死に物狂いでモデルハントをして、どうにか目標を達成しましたね。

――合格をしたときの心境はいかがでしたか?

ほっとしたという気持ちでした。次にわいてきたのは、「気持ちを切り替えて、このサロンで何ができるか考えよう」や「できるところまで上に行くぞ!」という気持ち。激戦区のサロンで、どれだけ多くのお客様を満足させて、社内でも活躍できるか、全力でチャレンジしようと覚悟を決めました

面接で重要なのは「美容への熱い思いをぶつけること」

現在は面接官として採用活動を行っているという林さん

――林さんは現在、「Vardy omotesando」で採用の面接官も務めていらっしゃるそうですね。今の立場だから言える、面接のアドバイスがあれば教えてください。

「美容が好き」という熱い思いをぶつけてきてほしいですね。自分の意思を伝えるためには、何を話すかを事前に固めすぎないことが大切な気がします 。耳障りのいい言葉でなくてもいいので、自分の言葉で考えを話せるように、普段から思考を整理しておく必要があると思いますね。

あとは、どれだけ行動したかが伝わるようにすることも大切だと思います。「コンテストに参加した」とか、「練習をこれくらいした」とか、美容が好きなことを行動で示せたらベストだと思いますね。

――就職、転職を経験された林さんだからこそ言える、自分に合ったサロンの見つけ方を教えてください。

「10年後どんな美容師になっていたいか」という理想像を明らかにしておくのが、自分に合ったサロンを選ぶ一番の近道ではないでしょうか。なりたい自分の姿像があるならば、10年後までに身につけておきたい技術を学べるサロンを選ぶのもいいかもしれません。

あとは美容へのスタンスが合うかどうかも大切。たとえば僕は美容に熱いタイプなので、美容が好きな人が集まる「Vardy」はとても居心地がいいです。もし労働環境や福利厚生を重んじる人だったら、安定した大手サロンを選んでもいいかもしれません。

転職を考えるときには、まず「働くうえで自分が何を大事にしたいか」という価値観を固めておくべきかなと思います。

転職活動は自分を振り返るいいきっかけになった

林さんは「転職してよかった」と心から思っているそう

――林さんは、転職して理想をかなえられましたか?

はい、転職時に目指していたキャリアアップができました!一流の技術を持った先輩方に技術を学ばせていただいたり、近隣のサロンの方とも交流をして刺激を与え合ったりと、転職によって美容師人生がさらに充実しました。

転職してからより一層美容に打ち込めるようになり、大きなコンクールでグランプリをいただくこともできました。SNSのフォロワーは入社時から30倍に増えるなど、数字でも結果が現れ始めているのが今のやりがいです。ここからも一層、がんばらねばと思っています。

――転職活動からどんな学びが得られましたか?

転職期間は、自分を振り返るよいきっかけでした。10年後どんな美容師になっていたいか、これからどう働き、どう生きていきたいのかを見つめ直す時間だったように思います。

目標が明確になったことで、これから先、どんなことに力を入れていくべきかが明確になりました。転職活動のなかで美容師としての「指針」が見つけられたように思います。

――最後に、これから転職を考えている方にアドバイスをお願いします。

自分の目標に向かって、今置かれている環境で真面目に、精一杯がんばってみてください。誠実に努力しても、「やっぱり合わないな」「環境を変えてみたいな」と思ったら、転職にチャレンジするのはありだと思います!

転職はネガティブなことではなく、前向きに進むための第一歩です。自分と向き合って理想を明確にし、ポジティブに進んでいきましょう。


林さんが転職を成功させた3つのポイント

1.難しい試験にも前向きに臨んだ

2.過去の経験談を盛り込んで、説得力や熱量のある面接をした

3.10年後になりたい姿を明らかにして就職活動に臨んだ

熱い気持ちを持って、美容に真摯に向き合う林さん。前向きな努力の裏には、誠実な努力があることを知りました。「これからサロンを引っ張っていく存在になる」という、さらに高い目標と覚悟を感じるインタビューでした。これから美容師として活躍を目指す方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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Salon Data

Vardy omotesando
住所:東京都渋谷区神宮前4-16-10 c.colorビル神宮前 B1F
TEL:070-9071-5839
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