コンテストでの活躍を機に、ステップアップのために転職を決意!「Vardy omotesando」林建吾さん
東京・表参道に店舗を構える「Vardy omotesand」は、カラー特化型の人気サロン。林建吾さんは同店でスタイリストとして活躍しています。
中学時代にお世話になった美容師さんに憧れたという林さんは、美容師かヘアメイクアップアーティストになることを決めたそう。高校卒業後に上京し、専門学校に入学してからは、美容師になることを決意し、ヘアアレンジなどの大会に出場したといいます。
専門学校卒業後は、吉祥寺の教育型サロンに入社。スタイリストとしてデビューした後、さらなるステップアップを目指して転職活動を始めますが、第一希望の転職先には合格できませんでした。そこで出会ったのが「Vardy omotesando」だったといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「Vardy omotesando」スタイリスト
林建吾さん
熊本県出身。2023年に「Vardy omotesando」に入社。高明度でありながらダメージを最小限に抑えたケアブリーチや、ハイトーンカラーの施術を得意とする。「D-LiVE PHOTO COLOR DESIGN 2024」では、グランプリを獲得した。Instagramのフォロワーは3万人。
独学で美容を学び始めた高校時代
――林さんが美容師を目指したきっかけを教えてください。
中学生のときに通っていたサロンの美容師がかっこよくて。その姿に憧れたことをきっかけに、美容師かヘアメイクアップアーティストになることを決めました。
高校に進学してからは美容系のYouTubeを見て、見よう見まねでウィッグを切ったり、ヘアアレンジを練習したり、作品撮りをしたりと美容師のマネをしていました。
――学生の頃から目標が明確だったんですね!
そうですね。強烈な憧れがありました。知り合いの美容師さんから「美容師は大変な仕事だよ」と言われたこともありましたが、覚悟は揺らがなかったですね。
高校生の頃は、SNSで美容師になりたい同世代の人とつながって、練習の成果を見せ合ったりしていました。彼らががんばる姿を見るたびに「僕ももっとがんばらなくちゃ」と刺激をもらっていましたね。
――専門学校はどのように選びましたか?
地元・熊本県の専門学校への進学も考えていましたが、「一流の技術や最新のトレンドを見たい」という思いから、東京の美容専門学校に行くことを決めました。自分を追い込むためにも、カリキュラムが厳しく、本気で美容師を目指している人が多い環境に身を置こうと思ったんです。
実は専門学校に入るまでは、ヘアメイクアップアーティストになるか美容師になるか悩んでいました。でも、カリスマ美容師の作るヘアスタイルを見て感動したり、実技を学ぶ過程で、美容師の仕事の魅力をより現実的に感じるようになったりして、美容師を目指すことを決意したんです。
――林さんは元々、独学で練習をしていましたよね。美容専門学校に通い始めていかがでしたか?
人よりも早く練習を始めたこともあって、専門学校入学直後は「人よりもできるかもしれない」と天狗になっていました。しかしプロの水準からすると、僕はまったく「できていない」ということに気づいて、早々に伸びた鼻が折れました(笑)。
カットのハサミの入れ方が全然違いましたし、カラーの塗り方などもプロとは全然違ったんですよね。先生の一流の技術に触れて初めて、僕は「技術へのこだわり」が足りないことに気づきました。
――元々練習していたからこそぶつかった壁ですね。どうやって乗り越えたんですか?
上達が早い人は、先生に言われたことを素直に実行していることに気づいたんです。上手な人は「自分はできる」と思い込んだり、いい意味でプライドを持っていたりしないんですよね。それを見習って先生にもらったアドバイスを素直に飲み込んで、教えてもらったことが自分の癖になるまで、繰り返し練習しました。
実力を試したくて、原宿表参道エリアへの転職を志望
――ほかにも、美容専門学校時代に力を入れていたことはありますか?
僕の通っていた美容専門学校が力を入れていた、アップスタイルのヘアアレンジの練習に励んでいました。
とくに「夜会巻き」は、前後左右のバランスを取りながらきれいに仕上げるのがなかなか難しく、先生にアドバイスをもらいながら、朝や放課後に練習を重ねました。その甲斐あって、コンテストで関東4位の結果を残すことができたのはいい思い出です。
――林さんは現在2社目だとお聞きしました。これまでどういうキャリアを積まれてきましたか?
美容専門学校卒業後は、吉祥寺のサロンに就職しました。カットやパーマなどの基礎技術を固めたいと思っていたので、カリキュラムが整った教育型のサロンという点がとても魅力的に見えたんです。1社目のサロンでアシスタントとして3年ほど働き、スタイリストとしてデビューしたタイミングで転職を決めました。
――どういった理由で転職を決めたのでしょうか?
転職の一番の目的は、キャリアアップです。美容師歴3年目に入ってから、大きなコンテストで賞をいただいたり、最終審査に残る機会が増えたりするにつれて、だんだんと自分の技術に自信がついてきました。激戦区である原宿や表参道のサロンで、自分の実力がどれくらい通用するのか試したいと思い、転職をすることにしたんです。
――前向きな理由での転職だったのですね。
ただ、残念なことに第一志望のサロンの採用試験に最終で落ちてしまって。「受かるだろう」と少し楽観視していたこともあって、とてもショックでしたね。すでに前のサロンを退職していたので、「早く仕事を探さなくては」という焦りもありました。
採用に落ちた理由を考えると、自分を実力以上によく見せようとしたり、美容に本気で取り組めていなかったりしたことに気づきました。それを機に、逃げ道を作ることをやめて、美容に打ち込むと決めたんです。あのとき悔しい思いをしたおかげで「自分はまだまだだ」「もっとできることがある」と思えるようになり、やる気に火が点きました。
一流のカラー技術を身につけたい!カラー特化型サロン「Vardy」を志望
――「Vardy」とはどのように出合いましたか?
元々、「Vardy」代表の吉永をSNSでフォローしていて、サロンの存在はなんとなく知っていました。第一志望に落ちてしまったことを機に、「成長できる環境か」という軸でいくつかのサロンを比較検討したところ、「Vardy」が最適な環境なんじゃないかと思ったんです。
吉永をはじめ、代表たちが持つ技術はすべてが一流です。そんな人たちの元で働くことができたら、自分もスキルアップできるのではないかと期待し、志望しました。
――具体的には、どんなところが魅力的でしたか?
カラーに特化したサロンというところを魅力的に感じました。前職のサロンでもブリーチカラーをすることはありましたが、正直あまり、技術を追求できていない気がしていて。カラー技術にこだわりを持ったサロンに身を置けば、一流のブリーチカラー技術を身につけることができるのではないかと思ったのが大きな志望理由です。
――採用試験を受ける前に準備したことはありましたか?
コンテストで入賞したことや、作品を作ることができるのは自分の強みだと思ったので、スタイルブックを作りこみました。これまでの実績が分かりやすいようにまとめることを意識しましたね。
林さんが転職活動期に意識した3つのポイント
1.うまくいかないときも理由を考え、やる気に転換した
2.スキルアップを目的とした前向きな気持ちで転職活動に臨んだ
3.自分に足りない技術を明らかにし、その技術習得ができるサロンを探した
後編では、「Vardy omotesando」の採用試験について詳しくお聞きします。代表との面接を潜り抜けた後は、1週間のサロンワーク研修があったそう。売り上げ目標が設けられた試験に、プレッシャーを感じたという林さん。無事に目標を達成し、入社したそうです。入社後1年半で、すでに採用試験などにも携わっている林さんは「面接は、自分の言葉で美容への熱い思いを語ってほしい」と言います。