ヘア以外の新ジャンルで顧客層が広がる。30歳を機に新たなチャレンジへ【SYAN/ヘアスタイリスト 浅香美優さん】#2

美容室の激戦区・表参道エリアで人気の「SYAN」。ファッション感度の高い女性たちからも絶大なる支持を得ている注目のサロンです。

そんなSYANに新卒で入社後、努力とチャレンジを繰り返しながら走り続けている浅香さんにインタビュー。

後編では、サロンワークへの日々の取り組み方や美容師としてのモットー、昨年から新たにスタートさせた新メニューについてもお聞きしました。

お話を伺ったのは…
SYAN ヘアスタイリスト 浅香美優さん

日本美容専門学校を卒業後、SYANへ入社。アシスタント時代を経て、晴れてスタイリストデビューするも、2ヶ月後にコロナ禍へ突入。そんな中でも技術とセンスを磨き、売り上げを着々とのばしている。昨年秋から、「耳ツボジュエリー」をメニュー化。ヘアだけでなく、新たなる美容のジャンルに挑戦中。

得意ジャンルとトレンド性、両方が大切だと実感

――浅香さんが作るスタイルは、ファッション性も高くとてもお洒落ですよね。

ありがとうございます。スタイリストになったばかりの頃は、打ち出しもいろいろ試行錯誤しました。

自分がクセ毛だったので、クセ毛のお客様の気持ちはすごく分かるなと。なので、クセ毛をいかしたカットだったりパーマの提案に力を入れていました。それがうまくヒットして、予約が増えるようになり、パーマの指名もたくさんいだだけるようになりました。

――今は流行りの移り変わりもスピード感があります。

何年かやってきて思うのは、トレンドに乗ることも大事だなということ。今だったらレイヤーカットが流行っているから、私も取り入れていますが、そうするとやっぱり引きも多いです。

入り口は得意分野からでも、そこから広げていくにはトレンド要素もはずせないと感じています。

――サロンワークで心掛けていることは?

お客様一人一人に満足してもらえるように、最初のカウンセリングは細かく丁寧にするようにしています。

私は新規がけっこう多くて、初対面だとなおさらですよね。髪質や状態をチェックするのはもちろん、カラーを変えたい、初めてパーマをかけるなど、そういう時は仕上がりのイメージをしっかり共有できるように。

「こんな感じにしたい」と画像を見せていただくことは多いですが、ない場合は、写真を検索して一緒にイメージしていきます。

――2回目以降のお客様で意識することは?

2回目のお客様は、もっと緊張感があります。初回から再度ご来店いただけたからには、さらにいいサービスを提供したい。次のリターンにつなげたい! と思うので。

カルテには、使用した薬剤とかそういう情報の他に、どんな雰囲気のお客様だったか、何の話をしたかなどもメモするようにして、次につなげられるようにしています。

先輩後輩は関係なくしっかり話ができる職場環境です

――働く環境として、SYANはどんなサロンですか?

先輩後輩はあまり関係なく、案を出し合ったり、話し合いができるサロンだと思います。

コロナ禍で、若手の売り上げがのび悩んでいた時も、定休日の予約を開放してチャレンジしてみようとか、アイデアを出し合って取り組んできました。

ミーディングはスタイリスト全員でやったり、後輩と1対1でご飯に行って話をすることも、いろいろです。私も後輩が増えてきたので、気になったら話をする、声をかけてみる、そういう風に心掛けています。

もちろん優しくするだけじゃないですよ(!)伝えるべきことはしっかり言ったうえでの、寄り添い型です。

――スタッフはほぼ女性なんですね。

女子ばかりなんですが、きゃーきゃー系はほとんどいなくて(笑)

気兼ねなく話せるタイプが多いので、スタッフ同士もそうですが、お客様も話や相談がしやすいのではないでしょうか。

新たな挑戦「耳ツボジュエリー」をスタート

――昨年秋から「耳ツボジュエリー」を始められたそうですが。

30歳までに、何か新しいことをしたいとずっと思っていました

何に挑戦しようかと、ここ2、3年モヤモヤしていたんですけど、そこで出会ったのが耳ツボジュエリーでした。

昨年秋に民間資格を取得して、10月からメニューに加わっています。

――どんなものなのでしょうか?

耳のツボにチタン粒のついたシールを貼ることでツボを刺激します。耳には全身に効くツボがたくさんあって、貼る位置によってさまざまな悩みにアプローチできます。

肩こりや頭痛、腰痛、むくみ、自律神経、ダイエットなど効果はいろいろ。私自身、肌が弱くて肌荒れに悩んでいたのもあり、体質改善につながりそうだなと興味を持ちました。

最初にカウンセリングをして、耳の拭き取り、トリートメントマッサージ、施術という流れで、約30分ほどです。

――見た目には、ピアスのような可愛さです!

そうなんです。パーツの部分はいろんな素材があって、いいなと思ったものを私がセレクトして仕入れ、チタンシールと組み合わせています。

貼っていただくのは1週間程度。ピアスの穴があいている必要もなく、誰でも気軽に始められますよ。

気になる不調の対策ができて、しかも耳元でキラッと輝いてさりげなくお洒落に見えるのもポイントです!

耳ツボジュエリーのパーツは、2週間に一度はオリジナルを作成。ピアスのようにデザインもたくさんあって、組み合わせも楽しめそう。

――お客様の反響はどうですか?

耳ツボの効果に注目される方と、可愛い!とお洒落感覚で始める方と両方ですね。

ヘアの客層は20代が多いのですが、耳ツボに関しては30〜40代のお客様も多いです。これまでとはまた違った層のお客様が来ていただけることがうれしいです。

SYANにヘアメイク以外の仕事をしている人がいなかったので、私が耳ツボを始めたことがみんなへの何かいい刺激になればという思いもあります。

どんな不調を改善したいか、狙いたい効果によって耳ツボにチタンシールを貼っていく。見た目にも可愛いデザインなので、顔まわりが華やかに!

――ひとつのジャンルとしてもっと広がっていきそうですね。

今はサロンでの施術ですが、のちのちはポップアップをやったり、各地のイベントに参加したり、みなさんにより知っていただく機会が増えていくといいなと思っています。

――最後に、浅香さんにとって「働く」とは?

自分への成長かなと思っています。

美容師はゴールのない仕事です。デザインに対しても常にアップデートが必要だし、毎日お客様と会って、接客があり、コミュニケーションをとっていく。その繰り返しです。

私も後輩ができてきて、育成にも携わるようになって、日々本当にいろんなことが起きます。大変なことも多いですが、それ以上に楽しいことも達成感もある。そういう全てが自分への成長につながっていったらうれしいです。

浅香さんが大切にしていること

1.得意分野とトレンドの両方を取り入れたスタイル提案

2.お客様の気持ちに寄り添うカウンセリング

3.新しいことへチャレンジするマインド

取材・文/青木麻理(tokiwa)
撮影/生駒由美


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SYAN(シアン)
浅香さんのインスタグラム@miyuu_asaka
住所:東京都渋谷区神宮前4-13-9 Omotesando LH Bld. B1F
電話:03-5772-1090

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