働くことは、趣味の延長。本当に好きなことを極める、何より楽しい時間【ネイリストなぁりぃさん】♯2
戸田市にある高い技術で人気のネイルサロン「SWALLON NAIL」と、自宅サロンの2ヶ所でネイリストとして活躍する、なぁりぃさん。
前編では、なぁりぃさんの幼少期から振り返っていただき、ネイル一筋の人生をどう歩んできたかを伺いました。
後編では、「SWALLON NAIL」のオーナー、RENTANさんのファンだったというなぁりぃさんが「SWALLON NAIL」でネイリストとして活躍するようになるまでを伺います。次に働くのは、自分がお客として通いたいと思えるようなネイルサロンだと決めていたというなぁりぃさん。しかしなかなかそのサロンが見つからず、就職活動は難航します。
そんなとき、RENTANさんのサロンで働くことを思いつき、求人募集はされていなかったにもかかわらず、インスタのDMで面接を受けさせてほしいと声をかけたそうです。
お話を伺ったのは…
なぁりぃさん
小学生のころからネイリストに憧れ、暇さえあればマニュキュアや絵の具でネイルチップを作るようなネイル漬けの子ども時代を過ごす。高校生のときにネイル検定3級を取得し、その後ネイリストの道へ。18歳で結婚、出産を経験し、一時期はネイリストの仕事から離れるものの、子育てをしながら独学でネイル検定2級、1級を取得。その後、「SWALLON NAIL」所属となり、さらに技術を磨く。現在は「SWALLON NAIL」と自宅サロンの両方で高いネイル技術を提供している。
募集がなくてもDMで連絡。熱意でつかんだ有名ネイルサロンの内定

――その後、「SWALLON NAIL」に就職されたわけですね。
はい。当時の私は一方的に「SWALLON NAIL」のオーナーであるRENTANさんのことを知ってはいました。ただまさか「SWALLON NAIL」に入れるとは思っていなかったため、当初はほかのサロンにお客として足を運んで、就職先を見つけようとしていたんです。当時の私は就職したいサロン像が明確にあったのですが、正直にいうとその基準に見合うようなサロンはなかなか見つかりませんでした。
――具体的にはどんなサロンですか?
高単価サロンで、スタッフの技術が高く、楽しそうに働いているサロンでした。お客としてサロンに行くと、お店のいろいろなことが見えてくると思います。たとえば雰囲気がすごく悪い、先輩が後輩に強くあたっている、ネイル用具をのせるワゴンがダストまみれだとか。最初に働いたサロンで失敗していることもあり、そういうお店では働きたくないと思っていました。
そんなときにふと、RENTANさんのサロンで働ければすべて解決するのではないかと思ったんです。そこでインスタのDMから連絡して「もしよろしければ、面接を受けさせていただけませんか」と伝えたところ、「今は募集をしていないので」と一度は断られてしまいました。
でもその1ヶ月後くらいに、「すぐに採用はできないけど、面接だけなら」と言ってもらい、お会いすることできたんです。採用かどうかというお話しはなく、面接と技術試験を受けてその日は終了。
その後、サロンで人が辞めたタイミングで、入社できることになったのですが、すぐにコロナ禍となってしまい、1年半ほど入社を待つことになりました。念願叶って入社できたときは本当にうれしかったです。
高い技術を学んで、世界が変わった

――入社後はどんなことを感じられましたか?
今考えると恥ずかしい話しなのですが、入社前までの私は自分の技術を完璧だと思い込んでいました。でも「SWALLON NAIL」に入ってみて、あまりにもみなさんの技術が高く、自分はまだまだなんだということに気付いたんです。落ち込みましたし、できないことが多い自分にイライラすることが多かったです。
今でも忘れられないのは、入社当初、サロン一面に飾られたみなさんのネイルチップを見て、「意味が分からないくらい上手。ただの芸術作品」だと思って圧倒されたことです。自分との違いを思い知らされましたね。
――そこからどのように技術を学んでいったのでしょうか。
「SWALLON NAIL」ではシスター制度というものがありまして、先輩が私についてくださって、技術を徹底的に教えていただきました。最初はあまりにもできていないことが多すぎて、何ができていないのかも分からないぐらいだったんです。「ここができていないの、分かる?」と先輩に聞かれても「分からないです。どういう意味ですか?」と聞いていたくらいです(笑)。
でも先輩は根気強く教えてくれました。ケアの大切さ、丁寧な接客の基本、お爪の形にあわせた矯正方法、あとはRENTANさんが色彩学のスペシャリストなので、色を混ぜる技術などです。ちなみにRENTANさんのオンラインスクールにも参加させていただき、ついでに色彩検定も取得しました。それまでは色を作る工程は苦手でしたが、いろんな色をすぐに作れるようになりました。
1年くらいは本当に必死で技術を身につけて、その後はお客様に喜んでいただける機会も増えたので、仕事が楽しくて仕方なくなりました。これまでのネイル人生のなかで一番、技術力が上がったのがこの1年だったと思います。世界が変わったとっても過言ではないくらいで、やはり自分を磨ける環境に身を置くことが大切だと感じました。
好きなことを極められる仕事の時間には、楽しさしかない
――なぁりぃさんにとって働くこととは?
私にとって働くことというのは、あくまでネイルの仕事に限った話しになりますが、趣味の延長線という感じがします。本当に好きなことをただひたすら極められるし、そして挑戦し続けられる。子どものころからずっとネイルを続けてきましたが、大変なことがあったとしても、基本的にはずっとネイルが楽しくて仕方がなくて。
好きなことを仕事にできるというのは、本当に幸せなことだなと思います。
――具体的にはどんな瞬間に楽しさを感じますか?
お客様のお爪の悩みを解決してさしあげられたときは、達成感がものすごくあって、楽しいです。前編で私は自分の爪にコンプレックスがあったというお話しをしたと思うのですが、爪は適切に処理をすればピンク色の地爪の部分がどんどん伸びて、全体がとてもきれいになっていくんです。私と同じようにお爪にさまざまな悩みを抱えるお客様に喜んでいただけたときは、本当にうれしいですね。
――今後の目標を教えてください。
ネイリストという本当に楽しくて、素晴らしい仕事の可能性を、もっとみなさんに知ってもらいたい気持ちがあります。最近、私はプリジェルというネイルメーカーの講師の資格も取得したので、外部での講師活動の準備も始めているところです。
私がRENTANさんから刺激を受けてネイルがもっと好きになったように、次世代を担う方たちに少しでも希望を与えられたらうれしいです。
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