オーナーの「オタク」として。何度もお店に通い、サロンへの愛を表現「ORIKA」AMANEさん
高い技術力とホスピタリティ、お城のような空間を備え、唯一無二の存在感を放つブランドサロン「ORIKA」。2021年5月のオープン以来、着実にファンを増やし続け、現在は13名のスタッフが所属するサロンとなっています。
そんな「ORIKA」に2024年に新卒入社し、アシスタントとして経験を積んでいるのがAMANEさんです。
前編ではAMANEさんが美容師になろうと思ったきっかけや、「ORIKA」への応募を決めた理由について伺います。
サロン見学などにはほとんど行かず、直感的に「ORIKA」への応募を決めたというAMANEさん。インスタでオーナーのKAORIさんを見つけ、まっすぐに自分の思いを発信する姿に惹かれたAMANEさんは、まるでKAORIさんのファンのようにサロンに足を運び続けたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「ORIKA」/アシスタント
AMANEさん
大阪モード学園在学中の就職活動時にオーナーKAORIさんのファンになり、「ORIKA」に応募。無事に内定をつかむ。卒業後の2024年4月、新卒採用で「ORIKA」に入社。自他共に認める、「ORIKA」愛No1のアシスタントとして活動。派手髪やハイトーンカラーを得意とし、日々、技術向上に向き合っている。
紆余曲折を経て、美容師の道へ

取材に応じてくれたAMANEさん
――美容師になろうと思った理由を教えてください。
小さいころから、人の髪の毛をセットしてあげるのが好きでした。その特技を活かすとしたら美容師がいいかもしれないという思いが、いつからか心のなかにあったんです。
ただ、美容師はきつい仕事、大変な仕事だと聞いていたので不安な部分や迷いも多少ありました。でも最終的には興味の方が勝ってしまって、「なんとかなるだろう」「やるしかない」という気持ちで、美容師を目指すことにしたんです。
――周りの反応はいかがでしたか?
私の親は内心、大学に行ってほしい気持ちが強かったと思います。でも私は自分で決めたことに対して一直線で、アドバイスは聞かないタイプなので、何も言ってきませんでしたね(笑)。
ただ一応、反対される可能性を考えて予防線は張っておこうと思い、美容専門学校では美容師ではなくヘアメイクについて学ぶことにしたんです。ヘアメイクにも興味がありましたし、今考えると安易な考えではあるのですが、美容師よりは文句を言われないのではないかと思ったからです。3年制でヘアメイクについて学べる美容専門学校に進むことにしました。
――では、元々はヘアメイクを目指していたということなんですね。
ここがちょっとややこしいのですが、美容専門学校の卒業前には完全に美容師に路線変更していました。というのも専門学校在校中に、ヘアメイクになるには美容師免許を取得して、美容師として経験を積まなくてはいけないことが分かったんです。
いきなりヘアメイクとして活動を始めるのはなかなか難しいので、美容師とヘアメイクアシスタントの仕事を両立しながら経験を積み、ゆくゆくはヘアメイクアップアーティストとして活躍できるようになるのが一般的な方法だと。
さらに在学中にヘアメイクとして撮影も経験したのですが、ヘアメイクはセンスが問われる仕事だと感じたんです。同じクラスのなかでさえ、自分よりも技術の高い子がいたので、これは難しいかもしれないと考えるようになりました。今となっては、サロンワークの方に楽しみを見出しているので、あのとき美容師に路線変更しておいてよかったと思っています。
何も恐れない発信力に惹かれて、「このサロンしかない」と直感

「ORIKA」オーナーのKAORIさん。KAORIさんの存在を知り、ファンになってしまったというAMANEさん
――就職を意識しだしたのはいつごろからでしたか?
3年制の学校だったので、2年生の終わりごろから就活について意識をしだして、サロンについて調べ始めました。
――サロン探しはどのように行いましたか?
私自身が派手髪、ハイトーンカラーが好きだったので、「カラーに力を入れているサロン」という軸で、探していました。サロン探しはインスタを使うことが多かったです。
――ハイトーンカラーを推しているサロンは、ほかにもあったと思いますが、「ORIKA」に応募された理由は?
オーナーのKAORIさんがきっかけでした。サロン探しの一環でインスタを見ていたときに、偶然KAORIさんのことを見つけたんです。ハイトーンの技術も素晴らしいと思いましたし、インスタでの発信にも惹かれました。
SNSは誰もが目にする場ですし、「こんなことを言ったら叩かれるかも」と、自分を抑えて発言する人が多いと思っていたので、KAORIさんは周りの目を気にせずに自分の考えを発信しているように見えて、とても格好いいと思ったんです。すごい人だなと思い、まずはサロンに行ってみることにしました。
――サロンに足を運んだとき、どんなことを感じられましたか?
インスタで知ったときよりも、さらにKAORIさんのことが好きになってしまって、ファンというかオタクのような感じになってしまいました(笑)。憧れている美容師さんがほかにいなかったわけではないですが、KAORIさんはプロ意識や技術力がとても高く、尊敬できると思いました。さらに「ORIKA」に見学にいったときに、自分が働く姿を想像できたということも大きかったです。
「ここだ!」と直感的に思い、応募先として即決しました。その後も、何度もKAORIさんの元に通い続け、ほかのサロンへの見学はしませんでした。
――直感が働いたのですね。
そうかもしれません。専門学校の先生たちからは、「もっと他を見てから考えたほうがいいよ」、「落ちたらどうするの?」などと言われましたが、私としてはまったく聞く耳を持たず(笑)。気持ちに迷いはまったくありませんでした。
インスタではスタッフ全員をフォロー。存在をアピール

現在のORIKAのメンバー。入社前からスタッフ全員のインスタをフォローし、自分を認知してもらうようにしていたという
――ちなみにKAORIさんには、「ORIKA」に入りたいということは伝えていたのですか?
伝えてはいませんでしたが、態度でバレていたかなとは思いますね。サロンに何度も通っていましたし、KAORIさんのインスタやストーリーなどの投稿にも常に反応をするようにしていたので。
さらにインスタではKAORIさんだけでなく、「ORIKA」にいるスタッフのインスタは全員フォローし、コメントをしたり、「いいね」をつけたりしていました。新しいスタッフの方が入ったときも、アカウントを見つけたら即フォローが基本でしたね。こうやって反応を送ることで、自分を認知してもらいたいという思いがあったんです。
AMANEさんが自分にあったサロンを見つけた、3つの心得
1.「なんとかなる」という精神で、興味のあることに飛び込んだ
2.直感に従って行動し、ほかの選択肢は一旦考えないようにした
3.サロンに何度も足を運ぶ、インスタに反応するなど、熱意を行動で示した
後編ではAMANEさんが受けた、「ORIKA」の採用試験について伺います。採用試験は面接のみだと思っていたというAMANEさん。面接後、突然実技試験が行われることになり、内心はパニックになっていたといいますが、普段からサロン愛を表現していたこともあってか、無事に内定をつかむことができたそうです。
後編もお楽しみに!