サロンについて熟知する気持ちが履歴書にも反映されていると好印象【Belle Ginza　佐野雄基さん】#2

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要？ 心がまえは？ そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー！

同業者が選ぶヘアサロンとして長年支持を集め続けている「Belle」。前回に引き続き、「Belle Ginza 並木通り店」店長・統括マネージャーの佐野雄基さんにお話を伺います。

第2回目は、書類選考について。Belleでは志望する学生と直接会うことを大事にしているため、書類選考は概ね通過することができるのだそう。そうは言っても、面接などのフローに大きく影響してくるのも事実です。その後のフローを順調に通過するための履歴書作成のコツをお聞きします。

お話を伺ったのは…

「Belle Ginza 並木通り店」店長・統括マネージャー　佐野雄基さん

美容師歴は今年で13年目。店長就任後、3年前にエリアマネージャーに抜擢され、採用の担当に。顔や骨格に合わせたカットが人気で、予約サイトの口コミ数は高評価の声多数。

形式は自由！　自分を表現できるものの提出を希望

――提出物についてお聞かせください。

用意していただくのは至ってシンプルで、履歴書と返信用封筒の2点のみ。成績証明書やそのほかの提出物も必要ありません。

――履歴書のフォーマットは決まっていますか？

特にないので、形式は自由です。

――では、どんなフォーマットの応募が多い？

市販のものや、所属している学校が推奨しているもののどちらか。フォーマットには縛りが全くありませんので、自分の表現しやすいものを選んで送ってもらえると良いと思います。

――書類選考の通過率は高いと伺いました。
履歴書の重要度は？

送っていただいた履歴書は、書類選考後に行われる面接で見返すことが多く、全体の採用フローとしてとても重要度の高いものだと捉えています。

サロン研究は徹底的に。関連する内容に紐づいた志望動機が高評価

――特に注目している項目は？

もちろん全て目を通していますが…中でも志望動機は気にしています。

――どのような内容だと好印象ですか？

やはり、その人の熱意が伝わってくるとか想いが乗っているものであればとても嬉しいですし、評価も高いです。

僕たちからすると履歴書は、いわばその人の説明書のようなイメージです。履歴書を読めば、ある程度、志望者の特徴がつかめるくらいの内容を望んでいます。

――印象に残る履歴書の特徴を教えてください。

サロンの特徴を捉えていて、働きたい理由が明確に書かれていると印象に残りますね。

履歴書の作成に割く時間は、決して短くはないと思っていて。時間をかけて準備している姿勢を思い浮かべると熱意を感じられるんです。サロンの研究をしたうえで、それにリンクした志望動機だと、さらに評価は高くなります。

――反対に、印象が良くない履歴書の特徴は？

これは本当に稀なケースですが、返信用封筒がなかった人。そのほかにも要因はあったのかもしれませんが…指定したものに関して準備ができていないと、書類選考から漏れてしまう可能性があります。しっかり必要なものを確認してから応募してもらえると良いと思います。

まずはサロンの研究からスタートを。自らアクションを起こすが吉

――履歴書と言うと、手書きと打ち込みとで意見がわかれがちですが…
Belleではどちらが良いでしょうか？

今のところ、その点だけで優劣は全くありません。傾向として多いのは、手書きがまだまだ多い傾向です。手書きで出すことを推奨している学校が一定数いらっしゃるのでしょう。

ただし、大事なのは内容の部分ですので自分に合った手段を選んで記入すると良いと思います。

――履歴書の作成に悩んでいる学生へアドバイスをお願いします！

最初はサロンの研究から始めてみてください。具体的には、サロンワークや説明会に足を運んでみるとのちに、ヒントになるんじゃないかと。

あと、学校の先生に相談してみては？　就職についていろいろ役立つ情報を知っていますから、サロンやその人ごとに的確なアドバイスがもらえるはず。いっぱい吸収できれば、履歴書作成に必ず活きてくると思います。

いずれにせよ、Belleについてわからないことや知りたいことがあれば、いつでも受け付けています。

面接で好スタートが切れる履歴書作成のコツ

1.自身の性格や特徴をわかりやすく伝える

2.志望動機がサロンの方針とリンクしている

3.学校の先生や志望サロンにアクションを起こし、ヒントを得る

取材・文／東 菜々