技術習得に終わりなし! 今も自分の「かっこいい」「かわいい」を探訪【kakimoto arms AOYAMA 大澤深夕さん】#2
新たな道を切り開くとき、先輩たちはどうやって壁を乗り越えたのかを伺うこの企画。
前編に続いてkakimoto arms AOYAMAのアイリスト、大澤深夕さんにお話を伺います。
前編では、アイリストの道を選んだきっかけや、まつ毛エクステンションの研修でつまづき「辞めたい!」と思ったものの踏みとどまった出来事についてご紹介しました。
後編では、大澤さんが考案したお客さま用レシピが好評なこと、会社を辞めたくなった第二の試練のこと、これからアイリストを目指す人へのアドバイスをご紹介します。
お話を伺ったのは…
kakimoto arms AOYAMA
アイブロウ/アイラッシュ デザイナー
大澤深夕さん

窪田理美容専門学校を卒業後、2022年kakimoto armsに入社。新宿店、銀座店を経て、青山店に異動し現在に至る。
眉を描くのが苦手…という人のためにレシピを考案!

――大澤さんが研修を受けたのは青山店ですか?
いいえ。新宿店と銀座店で先輩たちに技術やカウンセリングの方法を教わって、眉毛とまつ毛両方でデビューしてから、こちらに配属されました。
――他のスペシャリストに比べるとアイリストの数は少ないですよね。寂しくなかったですか?
スタイリストやネイリストなど同期がたくさんいるなか、青山には7人の同期がいました。でもサロンが違ったので話したこともなくて(笑)。最初は同期と仲良くなって、次第に先輩たちとも話すようになりました。
セクションが違うので「仕事ができる」とか「できない」という目で見られないのも気が楽で良かったですね(笑)。仕事の接点が少ないからプラベートな話もできますし。
――確かに同じ美容でも、ジャンルが違いますね。
異動してしまった先輩や同期が、私の施術を受けに来てくれることもあるんですよ。私が施術した眉やまつげを見て、お客さまから「どこでやったの?」ってご質問をいただき、私を紹介もらう…ということもあります。
――いろんなスペシャリストと交流できるのはいいですね。
先輩たちと気軽に話せるようになったこともあって、店長から「お客さまのためになるものを考えて」って言われて思いついたのが「My Recipe」なんです。
眉の施術にいらっしゃるのは、眉をどう描いたら良いのか分からないとおっしゃる方が多いんです。それで、ご自身で眉が描けるようになるようなカードを考えました。
――細かくアドバイスが書き込まれていますね。
カウンセリングのときに描きにくいっておっしゃっていたポイントや、質問されたことなどを書き込んでお渡ししています。参考にしてくださっている方が多いので、つくって良かったです。
辞めたい気持ちを踏みとどまらせた、「もったいない」のひと言

――デビュー前のまつ毛エクステンションのテスト以来、すごく順調ですね。何かピンチはありましたか?
ピンチと言えば昨年、店長に「辞めたい」という話をしたことでしょうか(笑)。
――え!? 何があったんですか?
何がきっかけになったのか、思い出せないんです(笑)。店長には、「そろそろ結婚を考えているし、実家の近くで友だちとかご近所の人に施術するような生活をしたい」って伝えました。
――店長は何て?
「考え方がまとまっていないけれど、お客さまの支持をつかめるようになってきているよ」って言われました。それと、「今、辞めたらもったいない」とも言ってもらいました。
kakimoto armsでは、個人の売上や技術力によって星が付くシステムがあります。二つ星までがんばったのだから、ここで辞めたら今まで努力したことがムダになるって言われて、下がっていたモチベーションが上がりました(笑)。それ以来、売上で自己新記録を作れたんですよ。
――店長はちゃんと大澤さんの頑張っている姿を見ていたんですね。続けていて良かったですね。
アイリストの仕事がすごく好きなんです。自分の施術をお客さまに喜んでもらえることが本当にうれしい。カウンセリングをして、お客さまのリクエストに応えることはもちろんですが、お客さまの骨格や雰囲気によっては違うスタイルの方が良い場合もあります。そんなときは私からご提案することもあります。施術をした後、鏡を見て喜んでくださるとやりがいを感じます。
――着実にファンを増やしているんですね。これからアイリストを目指そうと思っている方にアドバイスをお願いします。
技術は入社してから身につけられるので、「難しいかも」なんて尻込みをしなくて大丈夫です。とにかく「アイリストになりたい!」という気持ちさえあれば十分。アイリストはお客さまとの距離がものすごく近い接客業です。技術が全てではなく人間性も大事。一緒に頑張っていきましょう。
大澤さん流! 壁を突き破るための3つのポイント
1.誰よりも練習量が多いと思うくらい練習する。
2.辛いときは思い切り泣いてストレスを発散する。
3.違う職種の人たちとも交流して人間性を磨く。
撮影/松原敬子
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