企業負担は考えない。スタッフファーストで成長してきた企業「KAMILLE」矢口俊貴さん
日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、2019年に創業し、現在は都内を中心にアイブロウ&アイラッシュサロンブランド「Une fleur」を19店舗展開している「株式会社KAMILLE」です。
前編では代表を務める矢口俊貴さんに、順調に成長を遂げられてきた理由や社内環境などについてを伺います。
企業のミッション「人生に花を咲かせる」とともに、代表として「従業員第一主義」を掲げている矢口さん。失敗する可能性があったとしても、スタッフの提案のほとんどを受け入れているそうです。その背景には、実践してみなければ得られない成長があるからだといいます。
今回、お話を伺ったのは…
株式会社KAMILLE
代表 矢口俊貴さん

専門学校を卒業後、フリーランスを経て2019年に「KAMILLE」を設立。都内を中心にアイブロウ&アイラッシュサロンブランド「Une fleur」を19店舗展開。スタッフの意見を大切にして企業運営に努めている。
アイリスト業界の悩みを解消するために起業

――まずは「KAMILLE」の成り立ちについて教えてください。
弊社は2019年7月に創業しました。同年9月に、「Une fleur」の1号店をオープンしたのですが、当時はまだアイブロウ&アイラッシュサロンが少なく、先駆的な出店だったこともあり2、3ヶ月ほどで予約がとれない人気店になることができました。
その後、コロナ禍に突入。はじめは焦りましたが、マスク生活で露出する目元や眉毛をきれいにしようという美容意識の高い方々が多くなり、逆に予約数が増えたんです。そこから順調に店舗数を増やしていき、現在は19店舗になっています。
――もともと美容師を目指していたとお聞きしたのですが。
都内のサロンで2日間だけ働いた経験があります(笑)。学生時代から「そこ以外受けない」と決めていた憧れのサロンがあったのですが、最終試験で落ちてしまって。学校の働き口を紹介してくださって入社したのですが、挫折を感じていたうえに思い入れもなかったためすぐに辞めてしまったんです。
――なるほど。そこから起業に至るまでの経緯は?
美容師を辞めてからフリーランスを経て、失敗してもいいから起業にチャレンジにしてみようと思うようになったんです。はじめは美容室を経営したいと思っていましたが、自分よりも年齢が上のスタイリストのマネージメントは難しいと感じて。20代前半でお店を任されている人が多く、独立も早いアイサロンを立ち上げることに決めました。
当時、美容師からアイリストに転職する流れがあったため、私の同級生にもアイリストの子が多くいたんです。さまざまな話を聞くなかで、低賃金の課題があることを知り、それらも解決したいと思い、仲間を集めて会社を設立しました。
――課題解決のため具体的にどのような取り組みをしているのでしょうか。
大きな点でいうと給料水準を上げました。収入が高いほど、スタッフも精神的な余裕を得らえると考えているので、社会保険などの福利厚生を完備したうえで平均月収30万を実現しています。
あとは、年齢を重ねても働きやすいように労働環境を整えています。結婚や出産などライフステージに合わせた働き方をできるよう、時短勤務などを用意しているんです。またさまざまなキャリア選択もでき、店長やマネージャーはもちろん、バックオフィスやトレーナーなどにも転向可能です。
スタッフの提案を実現。失敗から学ばせる人材育成

――企業理念をお聞かせください。
弊社は「人生に花を咲かす」をミッションに掲げています。お客様はもちろん、スタッフの人生をよりよくできるサロンを目指しています。
あとは私のミッションとしては、従業員第一主義を掲げています。現場で働くのはスタッフなので、制度や取り組みについてはスタッフの意見を吸い上げてから決定するようにしているんです。
また、スタッフがやりたいと提案してくれたもののほとんどは叶えるようにしています。実際にスタッフの提案をもとに生まれたものは多くあり、大きな点でいうと「Une fleur」の事業です。当初はまつエクサロンだったのですが、しばらくして入社したアイブロウリストに提案されたことで、現在のアイブロウ&アイラッシュサロンになりました。
――スタッフのやりたいことを実現する背景にはどのような思いが?
スタッフが大きく成長できるからです。提案したことを実践もできずに否定されてしまうとモチベーションも下がりますし、成長につながりません。やってみて学べることは多くあるので、失敗する可能性があっても企業負担は度外視して受け入れることが多いです。経験を積んで成長したスタッフは、将来、何かしらの形で会社に還元してくれると思っています。
マーケティングに基づいたSNS指導でスタッフの集客不安を軽減

――スタッフが集客しやすいように取り組んでいることはありますか?
SNS運用の指導です。昨今の美容業界での集客はSNSがメインになっているため、弊社ではSNSマーケティング部を設置して、さまざまな分析を行ったうえで導き出した撮影、投稿方法などをスタッフに細かく教えています。社内講習だけでなく、定期的に外部講習もあり、多角的な集客スキルを身につけることができます。
弊社は売上に応じてインセンティブが発生する形なのですが、SNS指導の成果もあってデビュー半年で多くのスタッフが月収30万円を実現しています。
――すごいですね。そんな御社にはどのようなスタッフさんが多いのでしょうか。
スイッチのオンとオフがはっきりしている、キャリア志向のスタッフが多いですね。仕事中はバリバリ働いて、プライベートは趣味などに取り組んで充実した生活を送っています。
――今後の展望をお聞かせください。
現在は、東京を中心に横浜、千葉、札幌、仙台、大阪、福岡などに店舗を展開しているのですが、より地方展開を増やしていきたいです。そして、「KAMILLE」で働いていてよかったという声が広がればいいなと思っています。
あとは、ここまでお話した社内での取り組みを通じて、新たに美容業界に入った方が満足して働けるように業界全体の労働環境をよくしていきたいです。
後編では、2024年10月にオープンした「Une fleur aimer 表参道店」で店長を務めるAOさんにご登場いただき、「KAMILLE」で働くことのやりがいについて伺います。中途採用で入社したAOさんは、入社当初だけでなくデビュー後も定期的に研修がある手厚い教育体制がうれしかったといいます。
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