お客様それぞれのNGマナーを見極めて、質の高い接客を提供「Nail Salon”R”」Akiさん
国内外でセミナー活動も行う実力派ネイリストmegさんがオーナーを務める福岡のネイルサロン「Nail Salon “R”」。オープニングから参加し、ネイリスト兼マネージャーを務めているのがAkiさんです。
ネイルスクールに通っていたころは課題に取り組むだけでなく、友人のネイルを作ったり、セミナーに参加していたというAkiさん。とくにセミナーで学んだ色合わせや線の書き方は、お客様に提案できるデザインの幅を大きく広げてくれたといいます。
またAkiさんは新人時代、ミスやクレームに怯えていたそう。しかし、お客様のリピート来店が続いたことで徐々に不安は減っていき、お客様の満足度を上げる施術が可能になったそうです。
今回、お話を伺ったのは…
「Nail Salon”R”」マネージャー
Akiさん

大阪府出身。アンジュネイルスクールを卒業後、北九州のネイルサロンに入社。その後、2017年に「Nail Salon“R”」へオープニングスタッフとして転職する。現在はネイリスト兼マネージャーを務める。
学生時代は課題+セミナー講習でスキルアップ

――まずはネイリストを目指そうと思ったきっかけを教えてください。
ネイリストを目指そうと思ったのは10代のときです。高校卒業後、バイトを掛け持ちして生活を送るなかで就職を考え始めて。手に職をつけられれば安定した生活を送れると思い、もともと興味のあった美容にかかわる仕事のなかからネイリストを選びました。
実は美容師も候補に挙がったんです。ただ、高校時代にヘアアレンジよりもネイルのほうが趣味で取り組む時間が長く、好きだったのでネイリストに決めたんです。
――「好き」を大切にして選んだのですね。ネイルスクール生時代はどのように過ごしていましたか?
私が通っていた学校は週に1回授業がある形で、1回あたり3時間程度でした。そのため、与えられた課題に沿って、自宅で練習する時間のほうが多かったと思います。
技術スキルを伸ばすために、友人のネイルを作ったり、セミナーに参加したりもしていました。セミナーは、ネイルエキスポなどのイベントに参加している個人的に好きなネイリストが講師を務めるものを選んで参加していたんです。その方は、ビビットカラーのネイルなど独特なデザインを得意としていて、そこで学んだ色合わせや線の書き方などは、お客様への提案の幅を大きく広げてくれました。
自分は器用じゃないと気づいてから成長に貪欲に

――1社目に入社したのはどのようなサロンでしたか。
当時の北九州市では数が少なかったJNA認定のネイルサロンで、上品なデザインを中心に提供していました。富裕層のお客様が多かったこともあり、ホテルのような丁寧な接客に力を入れていたと思います。
――サービスの質が高いサロンだったんですね
はい。スタッフのサービスにムラがないようにカリキュラムも細かく設定されていて、進めるのに時間がかかったと思います。ただ、少しでも効率よく進めるために先輩や同期に見てもらいながら練習することで、間違ったまま技術を覚えてしまうリスクをなくす意識はしていました。
もちろん、練習回数も多く行っていました。当時は営業中の練習ができなかったため、自宅に帰ってから毎日2〜3時間程度は取り組んでいたと思います。
――向上心を持っていたのですね。そのモチベーションはどこから?
自分が器用ではないと気づいてから練習へのモチベーションは高まりました。もともと学生時代にネイルチップなども上手に仕上げられていたため、自分は器用なタイプだと思っていたんです。ただ入社してから他スタッフとカリキュラムの進行などを比べてみると、あまり器用ではないことに気づいて。それから自分が不器用な分、より多く練習しないといけないと思い、自分の成長に貪欲になったんです。
――デビューできたのはいつごろだったのでしょうか。
入社して2年目くらいのときです。先輩の急な退職などの都合により、繰り上がりでデビューしました。
クレームが怖かった新人時代。NGマナーを覚えて接客の質アップ

――デビューしてみて、どのようなことを感じましたか?
デビューすると責任が大きくなるため、ミスやクレームへの恐怖を感じていました。特にはじめは、アシスタントのままのほうがよかったんじゃないかと思うこともありましたね。
ただ、施術したお客様がリピート来店してくださることが多くなってきてからは、徐々に恐怖や不安は減っていき、お客様の満足度を考えたサービスの提供を心掛けられるようになりました。
――立場が変わるとそういった変化もあるんですね。新人時代に大変だったことは?
接客です。マニュアル通りに接客を行なっていても、お客様から厳しいお言葉をいただくことが多くありました。次に同じ指摘を受けないように、初対面でそのお客様がNGとしているマナーを覚えるようにしていました。
これは今も意識していて、施術中に私がした行動や話題にお客様が少しでも嫌な顔をしたら、そこがラインだと見極めて、できる限り不快にさせない接客を目指しています。
――なるほど。
また、新人時代は決められた時間で施術を終わらせることさえも難しいと感じていました。それでも、お客様を楽しませなければいけません。私は会話に力を入れて、最近のトレンド、自分の身に起こった話、相手への質問などの話題を投げかけていました。お客様の人柄も分かりますし、共通点を見つけられればリピートにもつながりやすいんです。
Akiさんが新人時代を突破した3つのポイント
1.学生時代からセミナーに通い提案の幅を広げていた
2.先輩に見てもらいながら練習を行い、カリキュラムを効率的に進めた
3.お客様1人ひとりのNGマナーを覚えて接客の質を上げた
後編では、「Nail Salon”R”」に転職したきっかけや技術アップのために取り組んでいることなどについて伺います。流行の移り変わりが激しく新たな技術が次々と登場する美容業界。お客様のニーズに応えるためにもSNSをみたり、新たな技術の練習をスタッフと一緒に行ったりしているといいます。
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Nail Salon “R”
住所:福岡県北九州市小倉北区紺屋町2-5 紺二ビル1F
TEL:090-9496-0045