美容師になるために今からできること7選!美容師の現状や将来性・向いている人の特徴も紹介
美容師は、自身の技術でお客様のヘアスタイルをデザインする魅力的な職業です。美容師として幅広い知識や技術が求められ、スキルを習得するためにできることはさまざま。
そこでこの記事では、美容師になるために今からすぐにできることを紹介します。美容師の現状や将来性・向いている人の特徴などもお伝えしますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
美容師になるために今からできること・やっておくべきこととは?

美容師になりたいという夢がありながら、何をしたらよいかわからないという人もいるかもしれません。そこで、以下では今からでもできること・やっておくべきことを紹介します。
1. 美容全般の知識を身につける|まずはトレンドをチェック
流行のヘアスタイルは、時代とともに変化するものです。そのため、最新のトレンドをおさえておくのは必須といえるでしょう。
また、お客様に最適な提案をするためにも、ヘアスタイルだけではなくメイクやスキンケア・ファッションなど、美容全般の幅広い知識を身につけておきましょう。
いろいろな美容室に足を運んでさまざまな美容師と出会っておくと、現場の声を聞けるほか、情報収集にも役立つのでおすすめです。
2. コミュニケーション能力を磨く|接客やボランティア活動など
美容師は、お客様の要望を聞き出したり似合うスタイルを提案したりと、お客様とのコミュニケーションが欠かせない仕事です。そのため、コミュニケーション能力を磨いておく必要があります。
仕事では、さまざまな年齢層のお客様に対応します。美容師との会話を楽しみにしているお客様も多く、ときには苦手なタイプの人と接しなければならないこともあるはずです。
そういったことを踏まえて、接客の仕事やボランティア活動などを通じて、積極的に人とコミュニケーションを取るようにしておきましょう。
3. 自分の「好き」を見つけて感性を磨く
美容師はトレンドをおさえながらも、お客様の要望や好みに応じて幅広く表現できることが大切です。さまざまな要望に応えるためには、まずは自分の好きなこと(ファッションや好みの系統)を見つけて、感性を磨いておきましょう。
モアリジョブでは、関東に7店舗を構える「FILMS」の銀座店副店長を務める平松巧希さんにお話をうかがった、インタビュー記事を掲載しています。
平松さんは、学生時代にやっておいた方がいいことについて、次のように語っています。
「SNSでさまざまな情報収集ができる時代だからこそ、自分の好きという軸を見つけるといいと思います。好きなものが見つかったら幅を広げて、好きな系統やスタイルの感性を身につけていく。美容師として活躍していくうえで、自分が好きな軸を幅広く表現できることが大事な指標になると考えています。」
引用元
採用試験では、自分なりの表現で「自分の色」を伝えることが大切「FILMS銀座」平松巧希さん
4. SNSの活用方法を身につける
美容師にとって、SNSは情報収集や情報発信に欠かせないツールとなっています。普段からSNSを使っておくと、自然と撮影技術や上手な発信方法を身につけられるため、美容師になってから集客に活用できるでしょう。
自分の好みに関することやヘアアレンジ・メイク方法などを積極的にアップしていくのがおすすめです。
オタク文化を愛するお客様の「推しカラー」を高いクオリティで再現する「TOKYO OTAKU HAIR」でスタイリストを務める畠山優香さんは、モアリジョブのインタビューで学生時代のうちに取り組んでおけばよかったことについて、次のように話してくれました。
「学生時代にSNSで、自分の好きなアニメを絡めたカラーやスタイルを投稿しておけばよかったと後悔しています。そうすれば、今より認知度も高まって集客しやすかったと思う。使い方に慣れておけば、投稿が面倒に感じることも少なかったかもしれませんし、バズる投稿の作り方がわかるようになっていたとも思います。」
引用元
アニメオタクを活かした働き方で自分もお客様も楽しい施術を提供「TOKYO OTAKU HAIR」畠山優香さん
5. 今ある時間を大切にしてさまざまなことにチャレンジする
美容師は拘束時間が長くなりがちで、土日や祝日は出勤になるケースも多く、社会人になってからなかなか友達と時間が合わなくなることも考えられます。そのため、今のうちに友達との付き合いを積極的にしておくといいかもしれません。
また、好きなファッションやメイクなど自己表現をすることで、美容師として自分がやりたいことを実現する際にも役立つでしょう。
美容師になってから「あのとき〇〇をしておけばよかった」と後悔しないためにも、今ある時間を大切に、いろんなことにチャレンジしましょう。
6. 美容師の知識を深めて自身の将来設計を考える
美容師の仕事内容だけに限らず、美容業界の傾向や離職率・給料などといった現状や、将来性などについても理解を深めることも大切です。そのなかで、自分が美容師としてどのようになりたいかを考えておくと、目標をたてやすいでしょう。
生涯美容師を続けたいのか、自分でお店を持ちたいのか、はたまた違う業界にも関心があるのかなどを突き詰めていけば、より具体的な目標ややるべきことが見えきます。
美容業界の現状や将来性については、のちほど紹介するので参考にしてください。
7. 美容師養成施設の情報を収集する|美容専門学校や大学・短大など
詳細は次項で紹介しますが、美容師になるには、美容師養成施設を卒業しなければならないので、どの学校へ行くかを考える必要があります。学校によってカリキュラムや修学期間が異なるため、自分に合った学校を探すことが大切です。
学校選びのポイントは別の記事で紹介していますので、あわせてチェックしてください。
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美容師になるには?学校選びのポイントや学生のうちにできることは?免許を活かせる仕事・履歴書のポイントも紹介
美容師になるには国家資格の取得が必須

美容師になるためには、美容師国家試験に合格し、免許申請をして免許を取得しなければなりません。国家試験は誰でも受験できるものではなく、美容師養成施設で規定のカリキュラムを修了した人のみ受験が認められます。
美容師養成施設には、昼間課程・夜間課程・通信課程の3つがあり、学校によって開設されているコースが異なります。昼間・夜間課程は少なくとも2年、通信課程は少なくとも3年かかるのが特徴です。
高校卒業後に昼間課程の学校へ進む人もいれば、社会人として日中働きながら夜間の学校に通ったり通信で学んだりしている人もいます。
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美容専門学校にはどんなものがある?学費の目安や選び方のポイント
美容師免許は働きながら取得できる?おすすめの方法や美容専門学校を紹介
美容師国家試験の概要と合格基準
美容師国家試験は年に2回(春季・秋季)で、筆記試験と実技試験が行われます。免許申請ができるのは、両方に合格した人です。
令和7年2月に実施された第51回の合格基準は、筆記試験がすべての課目で無得点がなく、全55問中60%以上の正答率であること。
実技試験は、衛生上の取扱試験が減点20点以下かつ、カッティングとオールウェーブセッティングの減点がそれぞれ30点以下であることです。
引用元
理容師美容師試験研修センター|理容師美容師になるためには
理容師美容師試験研修センター|理容師・美容師実技試験審査マニュアル
理容師美容師試験研修センター|第51回 理容師国家試験及び美容師国家試験の合格基準
美容師の現状と気になる収入事情

美容師の現状として、おもな就職先となる美容室の競争が激化していることがあげられます。美容室の数が増えている一方で、美容師の離職率は高く、人材不足に悩む美容室も多いようです。とくに若手美容師の定着率の低さが課題となっています。
株式会社リクルートの美容調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」の調査によると、美容師就職後3年以内の離職率は36.7%です。
また、退職後の転職先として再度美容師になる人は55.4%にとどまっています。美容師の経験がありながらも、現在美容師をしていない人は48%にものぼり、離職率は高めです。
美容業界全体では、近年はメンズ美容の需要が伸びているほか、高齢社会に適応したサービスの差別化が求められています。
引用元
株式会社リクルート|美容サロン就業実態調査(2024年)美容師の初職就業期間は「3年未満」が36.7%。早期離職が起きる理由は?最初の職場を辞めた後に、美容師を継続するのは55.4%
年収や月々の給料はどれくらい?
仕事をするうえで、やはり気になるのが収入です。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、美容師の平均年収は379.7万円となっています。また、同サイト内のハローワーク求人統計データによれば、求人賃金は26.4万円です。
令和5年の給与所得者全体の平均年収は460万円なので、一見すると低く感じられます。しかし内訳は、男性が569万円、女性が316万円となっており、美容師は女性が約7割を占めるため、極端に年収が低いというわけではありません。
引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|美容師 - 職業詳細
国税庁|令和5年分民間給与実態統計調査
e-Stat|国勢調査 時系列データ 人口の労働力状態,就業者の産業・職業9-2020 職業(小分類),従業上の地位(7区分),男女別就業者数(15歳以上)-全国(令和2年)
求人サイト「リジョブ」に掲載している、美容師の求人データをもとにした月給および時給は以下のとおりです。階級や、経験年数・地域によって違いがあります。
アシスタント |
下限 |
上限 |
正社員(月給) |
214,386円 |
475,340円 |
アルバイト(時給) |
1,104円 |
1,390円 |
業務委託(月給) |
266,556円 |
546,670円 |
スタイリスト |
下限 |
上限 |
正社員(月給) |
217,777円 |
420,718円 |
アルバイト(時給) |
1,114円 |
1,469円 |
業務委託(月給) |
226,396円 |
558,793円 |
店長(候補) |
下限 |
上限 |
正社員(月給) |
255,060円 |
476,071円 |
アルバイト(時給) |
1,141円 |
1,573円 |
業務委託(月給) |
247,519円 |
602,403円 |
※2025年4月現在
美容師の将来性

美容師は技術職であり、髪の手入れやケアはどの時代の人でも必要なため、今後需要がなくなることはないでしょう。
しかし、高齢社会の影響やメンズ美容など、ニーズの多様化によって、今後はさらに美容師自身の自己プロデュース力やほかの美容師との差別化が求められます。ほかの美容師にはない魅力を持ち、人気が出れば、大幅な収入アップも夢ではありません。
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美容師の魅力ややりがい

美容師の技術は終わりがなく、次々と新しい技術が生まれるので、常に自分を磨けることは魅力の一つです。また、お客様と信頼関係を築き、感謝されることでやりがいも感じられるでしょう。
さらに、多くの美容室で歩合制を導入しているので、頑張った分だけ給料に反映される点もやりがいやモチベーションアップにつながります。
加えて、美容師免許があればスタイリストの仕事以外だけでなく、メイクや着付けなど、幅広い仕事の選択肢があることもメリットです。
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美容師に向いている人の特徴と求められるスキル

美容師に向いている人の特徴として、美容に関心が高くトレンドに敏感であることや、コミュニケーション能力が高いことなどが挙げられます。新しい技術がどんどん出てくるので、向上心を持って学び続けられる人にも適しているでしょう。
また、美容の知識や施術のスキルとあわせて、接客スキルや精神的・体力的なタフさが必要です。仕事中は立ちっぱなしでいることも多く、かつ拘束時間が長くなりやすいため、体調を崩さないための自己管理能力も求められます。
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美容師に向いている人とはどんな人?美容師に必要なスキルについても紹介
美容師として一からキャリアを築くならリジョブがおすすめ

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美容師になるには国家資格の取得が必須!まずはできることからはじめよう

美容師になるためには、美容師養成施設で規定のカリキュラムを修了し、国家試験に合格してから免許を取得する必要があります。
美容師になるために美容全般の知識を深めたり、コミュニケーション能力を磨いたり、SNSに慣れておくことなどはすぐにでも取り掛かれるので、できることからはじめましょう。
また、入学までの期間や在学中はその時間を大切に、さまざまなことにチャレンジしておくのもおすすめです。
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