美容師の三大職業病とは? 理由と日常でできるケア方法を紹介
美容師の仕事を続ける上で、多くの美容師が悩まされる症状がいくつかあります。それらは放置することで慢性化・重症化のリスクがあるため、症状に気づいたら早めのケアが大切です。
また、美容師がなりやすい職業病を原因とともに知っておくことで、予防に役立てることもできるでしょう。
本記事では、美容師の三大職業病やそのほかの職業病を紹介するとともに、日頃からできるケア方法も紹介します。
美容師の三大職業病とは?
美容師の仕事は体力的にハードな面もあり、職業病に悩まされる人も少なくありません。
なかでも、腰痛・手荒れ・腱鞘炎は、美容師の三大職業病とも言われるほど、多くの美容師が悩まされています。
ここでは、どのような業務がきっかけとなって各症状が出やすくなるのかを紹介します。
1. 腰痛
美容師の仕事は長時間にわたって立ちっぱなしで働くことが多いことから、腰痛になりやすいと言われています。
また、シャンプー中などは前かがみの姿勢をキープしたままでいることが多いため、腰への負担が大きくなっています。
ほかにも、重さのあるシザーケースを腰に常に巻いていることが、腰痛の原因となるケースもあるようです。
2. 手荒れ
美容師の手荒れは、シャンプーや薬剤、スタイリング材やドライヤーなどが主な原因と考えられています。
特にアシスタントのうちは、営業時間前後の練習も含めシャンプーの機会が多いため、お湯で皮脂膜が落ちてしまうことで手肌のバリア機能が低下。その結果、手が乾燥したり、指がひび割れたりといった症状が出るケースがよくあります。
また、パーマ液やカラー剤などは皮膚への刺激が強いため、人によってはアレルギー症状を起こすこともあるようです。
さらにドライヤーの熱風による乾燥が加わることで、より手荒れを発症しやすい状態となります。
3. 腱鞘炎
美容師の腱鞘炎は、主にシザーの開閉やシャンプー、ロッド巻きが主な原因と考えられます。
カットシザーは構造的に親指だけを動かすため、一般的なハサミより手や手首への負担が大きいです。さらにカットの際に余計な力が入っていると、腱鞘炎リスクが高まります。
腱鞘炎は、その特徴や症状の出るパーツによって、手のひらや指の付け根などに症状が出ることの多い「バネ指」と、親指側の手首に痛みが出やすい「ドケルバン病」の2種類に分けられます。
日常でできるケア方法とは?
美容師の三大職業病に対して、業務中に心がけることでできるケアや、日常生活のなかでできるメンテナンスについて紹介します。
今現在、症状が出ていない場合も、予防策として取り入れると良いでしょう。いずれの症状も、症状が軽いうちに、取り入れやすいものから日常的に実施することがおすすめです。
1. 腰痛ケア
日頃できる腰痛ケアの方法を紹介します。
ただし、症状が長引いたり、違和感を感じたりする場合は、整形外科で診察を受けることをおすすめします。
施術中の姿勢に気をつける|椅子に座る
施術中の姿勢に気を配ることで、腰への負担を減らすことができます。
シャンプー台や作業台などの高さを調節できる場合には、姿勢に無理のない高さに設定しましょう。
また、腰に負担のかかりにくいシャンプー台の導入や、カット用スツールなどの導入など、個人ではなくサロンとして取り組むことも大切です。
カット用スツールを活用することで、背中を丸めてカットを行う必要もなくなり、立ちっぱなしも避けられます。さらにお客様と目線の高さを同じくして接客ができるといったメリットもあります。
ストレッチをする
休憩時間やお風呂上がりなどにストレッチを行うことで、腰回りの筋肉をゆるめ、血行を促す動作を取り入れることも、腰痛の予防や軽減に役立つでしょう。
また、運動不足解消も腰痛の軽減のためには重要なので、意識して運動量を増やすのもおすすめです。運動のためだけに時間をとることが難しい場合は、なるべく階段を使うなどの日常生活のなかでの運動量を増やしてみましょう。
サポーターやコルセットを着用する
服の下に装着できるサポーターやコルセットを着用して腰への負担を減らすといった方法もあります。もし業務中の装着が気になる場合は、業務中以外のタイミングで着用することで、少しでも腰への負担を減らすことが大切です。
2. 手荒れケア
日常でできる手荒れケアを紹介します。ただし、ケアを行っても状態が変わらない場合は、一度、皮膚科を受診してみましょう。「ただの手荒れ」と思って油断していると、傷んだ皮膚から細菌が侵入して、感染症などを引き起こすリスクがあります。
しっかりと手を洗う
手荒れの原因となりやすい薬剤やシャンプーが手に残らないように、しっかりと手を洗いましょう。刺激となる成分が少しでも残っていると、手荒れやかゆみ、湿疹などを引き起こすかもしれません。
また、手を洗った後に水気を拭き取ることも重要です。濡れた状態で放っておくと、その水分が蒸発する際に肌の水分も奪われ、乾燥につながる可能性があります。
ハンドクリームで保湿する
可能であれば仕事中も手を洗った後は、水気を拭き取った清潔な肌にハンドクリームを塗って保護します。「すぐにシャンプーなどで流れてしまうから」と塗ることを諦めてしまう人もいますが、少しの間でも塗っているだけで、手の乾燥を防げます。
また、就寝時にはハンドクリームを塗った上で手袋を着用することで、保湿効果を高めるとともに、無意識に掻いてしまうことも防げるでしょう。
ゴム手袋を着用して施術する
ゴム手袋を着用しての施術は、手肌を刺激から守るために有効です。薬剤だけではなく水やお湯に直接触れる機会を減らすことで、手荒れを軽減できる可能性があります。
しかし、着用を不快に感じるお客様がいたり、シャンプーのお湯の温度がわかりづらかったりすることから、手袋の着用を禁止しているサロンもあります。着用の際には、サロンとよく相談しましょう。
また、人によっては手袋の素材に対してアレルギーを持っている場合もあります。手袋をしても手荒れがおさまらない場合は、手袋の素材に対してアレルギーを持っていないか確認することをおすすめします。
3. 腱鞘炎ケア
日常のなかで実施できる腱鞘炎ケアを紹介します。ただし、痛みが強い場合や症状が長引くときは、整形外科または形成外科を受診するようにしましょう。腱鞘炎が自然に治ることはほとんどないため、症状が軽いうちに医師へ相談することをおすすめします。
また、病院の受診だけでは症状が軽くならなかった場合には、鍼灸院での鍼治療を検討してみても良いかもしれません。
まずは日常でできるケアをこまめに行うほか、施術中の力の入れ方も意識しましょう。
できるだけ休ませる
腱鞘炎は基本的に手の使いすぎが理由となっているため、仕事以外ではできるだけ休ませるように心がけましょう。
また、こまめに手をマッサージしたりストレッチを行ったりすることでも、指や手首への負担を減らせる可能性があります。
サポーターを利用する
関節を固定して支えるサポーターを利用することで、手首や指への負担を減らす方法もあります。お客様に施術する際の装着が難しい場合は、練習中や業務時間外だけでも装着することをおすすめします。
ただし、長時間の利用は血行不良を招く可能性があるため避けましょう。就寝時の着用も同様です。
ほかにはどんな職業病がある?
三大職業病のほかにも、美容師に出やすい症状があるため紹介します。
いずれの場合も、気になったら早めに病院を受診し、症状の改善に向けて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
1. 肩こり
カットの際はシザーを持つ手の反対ではコームを持っていたり、髪を乾かす際にはドライヤーを持つ手の反対にはブラシを持っていたりと、常に両腕を上げて動かすことが多いです。
それらの動作を業務中ずっと続けることから、肩こりに悩む美容師も少なくありません。なかには肩だけではなく首まわりの筋肉も張っていたり、腕がしびれてしまったりすることも。
休憩時間に肩や首のストレッチをしたり腕を回したりといった動作を取り入れることで、凝り固まった状態が続かないようにしましょう。
2. 足のむくみ
立ちっぱなしの弊害から、足がむくみやすく、疲労感がたまりやすい傾向にあります。業務時間中にも、つま先立ちやストレッチなどを取り入れるなど、血行を促進する動作を取り入れることで、症状の軽減をはかりましょう。
また、足腰への負担を軽減してくれる靴やインソール(中敷き)を活用することでも、症状を軽くできる可能性があります。
3. 膀胱炎
忙しい日は休憩を取ることもままならないのが美容師のあるあると言われていますが、なかにはトイレにすら行くタイミングがないほど忙しいことも。
しかし尿意を我慢しすぎると、膀胱炎になるリスクが高まります。また、膀胱炎は悪化すると完治までに時間がかかる上、再発しやすくなると言われています。
特に女性は膀胱炎になりやすいといわれているため、注意が必要です。忙しい日でもスタッフ同士で協力し、トイレに行く時間は確保できるよう調整しましょう。
また、排尿時に痛みを感じるなど膀胱炎の症状がみられるときには、放置せず病院で診察を受けることをおすすめします。
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たとえば、シャンプーやカラー剤による手荒れがひどい場合には、カット専門店で働くといった選択肢もあります。ほかにも、美容関連の職種では、美容師経験のある人を歓迎しているケースが少なくありません。
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気になる症状があるときは病院を受診しよう
美容師の三大職業病は、職業柄出やすい症状ではありますが、日常的なケアでなるべく症状を軽減できるよう対策しましょう。ただし、気になる症状があるときは無理せず速やかに病院を受診することをおすすめします。
現在の職場環境のままでは症状の軽減が見込めない場合は、職場を変えることで改善を試みるといった方法もあります。
サロンによっては、腰への負担が比較的軽いシャンプー台を導入していたり、カット用スツールを活用しているケースも。ほかにも、自身の症状にあわせて、カットやヘアカラーの専門店で働いたり、ブライダルサロンで働くといった選択肢もあります。
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