美容師の辞め方のポイントは?退職の準備・転職先探しなど

美容師を辞めるケースは、大別して2通りです。美容師自体を辞める、他店に転職するというどちらかになりますが、いずれにしても「綺麗に辞める」ことが大切です。トラブルを起こして辞めるのは、美容師でもその他の職業でも、後々大きなマイナスになる可能性があります。

具体的にどのような手順を踏めば綺麗に辞められるのか、辞める時に注意することは何か、転職先のサロンや新しい仕事をどのように探すべきかなどのポイントをまとめます。

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美容師を辞める決断をしてから、辞めるまで

美容師を辞める決断をしたらできるだけ早く、切り出して問題ないタイミングでマネージャーやオーナーに伝えることです。「今切り出すとまずい」というタイミングでなければ、できるだけ早くした方がいいでしょう。経営サイドも、次の人を早く探さないといけないからです。この時、美容師が「辞める」と言った時のオーナーなどの反応を事前にある程度調べて予想しておくといいでしょう。特にブラックなサロンほど、あの手この手で美容師を辞めさせないようにするからです。

たとえば、よく言われるのは「次が見つかるまで辞めないでくれ」というものです。一見すると、まともなお願いのようですが、次の人が見つかるのがいつかわからないので、かなり無茶なことを言っています。もしこの条件を受け入れるのであれば「3カ月以内に次の美容師を見つけてもらう」などの条件を明確に決めましょう。これは労働者と雇用者の関係として当然のルールであり、マナーなので、何も大それた要求ではありません。

こうして辞める意思を伝えた後は、具体的な引き継ぎなどの作業に入っていきます。

美容師がサロンを辞めるまでにすべきこと(引き継ぎ)

美容師でも、退職する時には引き継ぎが大きな仕事になります。この引き継ぎをスムーズかつ気持ちよく行うことは同僚やサロンのためになりますし、自分の今後のキャリアにもプラスになるので、必ずしっかりやりましょう。

引き継ぎの内容は、その美容師がどこまでの業務を担当していたかによって大きく変わります。しかし、スタイリストであれば固定のお客様はある程度抱えていたはずなので、それらのお客様の情報を他のスタイリストと共有します。職業や年齢などの基本的な情報に始まり、髪質などのスタイリングに関する部分、趣味や好きなものなど、共有して問題ない範囲で他のスタイリストが必要とする情報をできるだけ提供するようにします。

「これから異動する新しいサロンにお客様に来てほしいから、あまり情報を提供したくない」と思う美容師もいるかもしれません。しかし、これはNGです。新しい店舗に行くかどうかはお客様が決めることです。お客様としては、むしろ引き継ぎをしっかりしてくれた美容師の方が「一度、新しい店舗に応援に行ってみようかな」と思うものです。新しく担当になった美容師から「○○からこのように聞いています」という情報が詳しいほど「自分のことをよく見ていてくれたのだな」とお客様は感じます。これはお客様のためにもなり、同僚のためにもなり、最後に自分のためにもなることなので、私心を捨ててしっかり情報を引き継ぎましょう。

美容師によっては、商品のPOP制作などを担当していることもあるかもしれません。その場合は、自分のパソコンで制作していたらそのファイルも引き継ぎます。ファイルがあれば、数字や文字を少し変えるだけで新しいPOPに更新できますから、引き継ぐ同僚も助かります。その時に何か編集の注意点などがあれば、しっかりフォローしておきましょう。

他にも引き継ぎの作業は多くありますが、それらを丁寧にこなすことで同僚や上司に与える最後の印象も良くなり、気持ちよく退職することができます。

また、美容師によっては薬剤やカラー剤などの販売担当者と強いパイプがあるかもしれません。たとえば美容専門学校時代の同期だったなどの繋がりです。美容専門学校には「美容ビジネス」などの学部もあるので、このようなパターンは割とあります。そのようなパイプがある場合は、その販売担当者に対して辞職の挨拶をし、必要があれば引き継ぐ後輩などを紹介し、サロンの運営に支障が出ないようにしましょう。

インテリアのセンスがある美容師だと、店のインテリアの管理を一部任されているケースもあるかもしれません。特に観葉植物を育てるのは、花屋の世界でも「水やり3年」と言われるくらい難しいものです。「水やりだけでも、極めるのに3年かかる」という意味ですが、実際に素人は「水をやり過ぎる」などの原因でよく観葉植物を枯らしてしまいます。

大きいサロンなら観葉植物の管理も業者に依頼していることがあるでしょう。しかし、多くのサロンは自分たちで育てているはずです。その管理を任されていた場合、1つ1つの鉢にどのくらいのペースで水をあげるか、葉焼けを防ぐためにどうするか、ヤスデなどの虫が湧いた時はどうするかなどの点を細かく引き継ぎしましょう。

美容院のインテリアをよく観察すると、グリーンがあるように見えても、実はイミテーションが多いのです。観葉植物を育てるのは、多くのサロンスタッフにとって難しいからです。もしそれを自分が担当して上手くいっていた場合、その技術や経験はサロンにとって大きな価値がありますから、植物のためにもしっかり伝えるようにしてください。

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辞める準備をしながら、転職先探しも同時に行おう

辞める準備と並行して転職先も探しておきましょう。美容師の仕事を続ける場合は他のサロンの求人情報、美容師を辞める場合は新たな進路に関する情報を探します。

特に後者の場合は、かなり根本的な部分から考える必要があります。まったく未経験の職業にいきなり飛び込める人は少ないので、最初は何かのアルバイトから始めるか、あるいは資格の取得のために専門学校に通うなどの選択肢になるでしょう。美容師によっては、辞めた後に一度海外を放浪するなどして生き方を模索する人もいます。

美容師を辞める場合はこのように選択肢が人によって全く違いますが、美容師を続けるなら「求人情報をよくチェックする」のが一番でしょう。新しいサロンに希望する条件が明確に決まっていて、自分がそのサロンに採用されるだろう実力や経験があるなら、特に迷うことはありません。条件に合致するサロンをいくつか選び出し、数件応募すればどこかで採用されるでしょう。

一方、自分が希望する条件のサロンで、自分の実力や実績では採用されるのが難しいという場合は、時間の余裕があるなら、理容師・ネイリスト・アイリストなどの資格を取得するのもいいでしょう。特にネイル検定やまつげエクステの資格などは、スクーリング(通学)はほとんどなしで、通信によって取得できます。つまり、短期間で複数の資格を同時に取得することも可能です。

こうして資格によって美容師としてのスキルをアップさせた後なら、転職もさらにしやすくなるでしょう。転職先探しというと「求人情報をひたすらチェックする」というイメージがあるかもしれませんが、自分のスキルアップも転職先の候補を広げるという意味で「根本的な転職先探し」と言えます。

また、美容師をそのまま続ける人でも、これらの求人情報を見ることで視野が広がるでしょうし、専門学校での勉強にも興味が出るかもしれません。そのように転職の選択肢やイメージを広げるためにも、一度リジョブをチェックしてみるといいかもしれません。

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