事前にチェックしておきたい美容師国家試験の持ち物

カットやカラーリング、パーマといった施術でお客様のヘアスタイルをデザインする仕事が美容師です。そんな美容の専門家である美容師として働きたいという場合に必ず受験しなければいけない試験に美容師国家試験があります。美容師国家試験では筆記試験と実技試験が実施され、両方の試験に合格することで資格を取得することが可能となるのです。そこで今回は美容師国家試験のうち、実技試験を受験する際に必要となる、事前に確認しておくべき持ち物や服装など準備事項についてご案内します。

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忘れたら大変!実技試験で必要な持ち物とは

美容師国家試験には筆記試験と実技試験がありますが、受験票と筆記用具だけが必要となる筆記試験とは異なり、実技試験で必要となる持ち物はたくさんあります。まず筆記試験と同様に実技試験でも受験票の持参は必須です。受験票は受験願書の「受験票等送付先」に記載された住所へ事前に発送されています。受験票がないと筆記試験も実技試験も受験することができないため、必ず届いているか確認をしておきましょう。

受験票が届いていない場合には試験の実施団体である公益財団法人理容師美容師試験研修センターに早めに電話をしておくことが必要です。また、美容師国家試験の受験は受験票に記載されている試験会場でのみ受けることができるとされています。このため、受験票を用意するのと同時に、記載されている試験会場の内容についてもしっかりとチェックしておきましょう。

会場によっては上履きを持参しなければいけない場合もあります。上履きの持参については受験票に指示があるため、これについても事前に確認しておくようにしましょう。実技試験では第1課題と第2課題が出題され、第1課題ではカッティングが、第2課題ではワインディングまたはオールウェーブセッティングが行われます。どの課題であっても必ず必要となるものは9種あり、作業衣、モデルウィッグ用取り付け金具、器具皿、スプレイヤー、除菌用ウェットティッシュ、敷物、雑巾、救急ばんそうこう、汚物入用透明ビニール袋です。

まず作業衣については、白または淡色のものを1着用意します。指定のものがあるわけではありませんが上半身の衣服全体を覆うものであることが決まりです。モデルウィッグ用取り付け金具は作業机に取り付けが可能なものを1個用意し、モデルウィッグの高さが足りない場合にはジョイントも用意します。プラスチック製または金属製の器具皿は2枚必要です。机上や器具皿の汚れが確認しやすい不透明なものを選びましょう。

スプレイヤーの持参は1個となるため、自分が使用しやすい容量のタイプを用意しておくと安心です。衛生用具として必要となる除菌用ウェットティッシュは特に持参量は決められていません。外見から確認できる場所に「エタノール」という成分表示があることが必須条件です。消毒のために使用するため、当然ながらペーパーが乾燥しているものは規格外となります。同じく衛生を保つために必要となる敷物と雑巾はそれぞれ1枚ずつ準備しておきます。敷物はビニール製であることが決まりです。救急ばんそうこうは必要な分だけ用意します。使用済みのウェットティッシュやばんそうこうなどを収納する汚物入用透明ビニール袋は「汚物入」と表示をしておき、中身が確認できる透明で無色または淡色のものを選びましょう。

以上が全課題に共通となる持参品となりますが、課題によって別途必要となる用具もあります。カッティングでは1体のモデルウィッグ、1丁のカッティングシザーズ、1本のコームが必要です。

さらに乾燥タオルを2枚、補助ピンとして使用するダークカールクリップも適量用意します。モデルウィッグは何でもよいわけではなく、美容師実技試験カット用標準仕様適合シールが貼られているものでなくてはいけません。植毛や脱毛、染毛、毛髪の切断といった作業を行う際に目安となる加工やマーキングがされていないことが条件です。一切の事前処理が禁止されているため毛の量や長さなどに手を付けずに売られているそのままの形で持参するようにしましょう。

施術の際のハサミは使用目的に合わせて、通常、カッティングシザーズとセニングシザーズを使い分けますが、実技試験ではセニングシザーズではなくカッティングシザーズのみを使うことに注意が必要です。乾燥タオルは白色または淡色で無地のものを用意し、持参する際には「消毒済」という表示付きの透明ビニール袋に収納します。ワインディングでもカッティングとは別にモデルウィッグを1体と乾燥タオル2枚を使用します。また、適量のロッドとロッドケースを1個、ワインディング用ペーパーや輪ゴムも必要量準備しておきましょう。ロッドは表面に特殊加工がされていないことが条件です。太さは10mmから13mmの範囲内となる異なった4種類のものを用意します。ただし13mmのロッドの替わりに13.5mmのロッドを使用することは認められています。

また4種類のうちベースの幅を考えてショートロッドを含めることが決まりです。第2課題でワインディングを行う場合、コームを1本使いますが、使用中の表示をした器具皿に納めておけば第1課題となるカッティングと共用しても構いません。オールウェーブセッティングの場合にもモデルウィッグが1体別に必要です。コームも1本使用しますが、ワインディングと同じくカッティングとの共用が認められています。さらにボビーピンやオニピン、シングルピン又はダブルピンを必要量用意し、さらにピンを収納するピン皿も1枚用意しておきます。セットローション1本と乾燥タオル2枚も必要です。

持ち物だけじゃない!当日の服装や身だしなみもしっかりチェック

当日は持ち物のチェックだけではなく、自分の服装や身だしなみについても入念に確認することが大切です。たとえば服装においては実技の試験であることを踏まえて作業が行いやすい服装を心がけます。タイトスカートのように足の動きの範囲が制限されるものは避けるようにしましょう。ズボンやスカートなどで丈が長く、裾が床面に触れるようなものは不衛生であるため着用しないようにします。

また大きな破れのあるデザインの服や裂け目のあるズボン、膝が見える長さの服といった露出度の高い格好は試験に相応しくないため避けなければいけません。履物は上履き指定のある会場でなければ自由となります。ただし服装同様に作業がしやすいデザインのものを選ぶようにしましょう。たとえばサンダルやスリッパ、ハイヒール、厚底靴といったような毛髪が付着してしまいやすい衛生的ではない靴や安全性に不安を感じるようなものは試験での履物として適していません。ネックレスなどの装飾品は作業衣から露出させないように着用する場合であれば認められています。ただし、直接作業を行う手の指や腕などに付ける時計、指輪、腕輪といった装飾品は禁止です。

身だしなみとして気を付けるポイントは衛生的であるということです。頭髪は清潔な状態にします。作業中の邪魔になるような髪の長さがある場合には、まとめておくなど事前に処置しておきましょう。また実技試験では手や指の審査もあるため十分に衛生面に気を遣い、傷やアカギレといった症状が見られる場合には作業に支障のない範囲でゴム手袋や指サックなどを使用します。爪も1mm以下に切っておき、ペインティングや濃色マニュキュアはせず、付け爪なども使用してはいけません。

ただし爪の長さについてはケガなどが理由である場合のみ、衛生実技試験委員による手指の審査の際に申し出れば切っていなくても認められることがあります。

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当日慌てないために!受験の際は余裕を持った準備が大切

実技についての対策を十分に行っていても、当日に試験で必要となる道具を忘れてしまっては話になりません。美容師国家試験の実技試験では当日に持参するものとして指定されているものが複数あるため、当日忘れ物をして慌ててしまわないように事前に持ち物や服装、身だしなみについてしっかりと確認をしておくようにしましょう。美容師国家試験に無事合格し、美容師資格を取得したら、美容師としての仕事がスタートとなります。よいスタートを切るためにも、最初の職場選びは重要です。

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