東京にいながら最先端のニューヨークを感じさせてくれるサロン『THE CENTRAL』
神泉駅から徒歩2分、また渋谷駅からは徒歩10分ほどの松濤エリアにある『THE CENTRAL(ザ セントラル)』。同サロンの目の前には緑豊かな鍋島松濤公園があり、窓からの眺めが目を楽しませてくれます。
後編の今回はサロン代表の深津剛さんに、サロンにいらっしゃるお客さまやお店作りのこだわり、今後のビジョンなどをうかがいました。
時には、ニューヨーク時代のお客さまが来店することも
――お客さまにはどのような方が多いですか?
「私が前に働いていたお店のお客さまのほか、この近隣に住まわれている方もいらっしゃいます。それから友人同士や恋人同士、ご家族で一緒にお越しになる方も多いですね。もともとおひとりで来店されていたのが『今度、友人と行っていい?』というご紹介みたいな感じで。サロンの個室のなかで、隣に並んでおしゃべりしながら施術を受けられるのがいいみたいです。ドアを閉めてしまえばプライベートな話もできますし。
お客さまの年代で多いのは20代半ばから30代半ばの方ですね。この神泉駅周辺はIT系の会社が多いので、そういうIT系企業の方がお仕事帰りに寄ってくださいます。またニューヨーク時代のお客さまも来てくださっています。たとえば今もニューヨークに住んでいて、日本に帰国したときに寄ってくださる方、今は日本に帰国されて引き続き来てくださる方とか。ニューヨークからスイスやシンガポールに転勤されても、日本に帰国したときには寄ってくださる方もいます」
アットホームでリラックスできる、気持ちのいいサロン
――お客さまからはどのような感想が多いですか?
「もともとサロンがマンション、つまり個人の住居にあるので、『アットホームだね』とか『リラックスできる』という声を一番多く聞きますね。美容院って、結構緊張してしまうようなサロンも多いじゃないですか。そういうところがないってことのようです。あとスピリチュアル系の知識に詳しいお客さまによると、サロンの目の前にある鍋島松濤公園はパワースポットで有名らしく、そこからいい気がもらえているそうです。本当のところはわかりませんが、公園には池もあり、実際とても気持ちがいい場所ですよ」
ニューヨーク時代の人脈、知識をフル活用したインテリア
――お店作りや内装でこだわっている点はありますか?
「このマンションはもともと1970年代にアメリカ軍の寮だったそうです。だからドアを開けたところに靴を脱ぐ玄関がないなど、本当にアメリカっぽい作りなんです。そういうところもニューヨーク風のサロンをやりたいというコンセプトにぴったりで、ここに決めた理由ですね。
壁にあるコンセントも日本のものではなく、アメリカのコンセントなんです。そういうのは積極的に残すようにしました。またニューヨークっぽい雰囲気を出すために、ニューヨークの地下鉄の駅で使われているものと同じ『サブウェイタイル』というタイルを壁に貼っています。壁の写真もニューヨーク時代に知り合ったフォトグラファーのものですし、サロンのロゴもニューヨーク時代に知り合ったデザイナーの友人に作ってもらいました。廊下の壁にある花瓶も、ニューヨークの有名な家具屋さんがやっているインテリアにインスパイアされたものです」
海外進出はニューヨークではなくオーストラリアに勝算あり
――今後のビジョンについて教えてください。
「やっぱり海外が好きで実際に働きましたから、海外展開は考えています。まだこのお店をオープンして半年ちょっとしか経っていないので、絶対何年後という感じでもないんですけど。ただ一昨年、オーストラリアのメルボルンに旅行に行ったとき、ニューヨークに行く前に私が働いていたお店のオーナーと会って、ビザの件やサロンを持つ方法、必要な資金、どのエリアがいいかといったことをリサーチしました。だから5年以内くらいでメルボルンにお店を出すと思います。正直、すでにニューヨークには日系のヘアサロンがたくさん進出していて、かなり飽和状態なんですね。一方、オーストラリアのメルボルンはまだ日系サロンが少なく、技術面でも成熟していないので、チャンスがあると思っています。
そしてオーストラリアの出店がうまくいったら、ニューヨークにもお店を出せるといいかな、と。リアルに考えているのはもう1店舗を国内に出して、基盤を安定させて、それからオーストラリアという順番ですね」