ヨガインストラクターになるのに年齢は関係あるの? 活躍できる場所や強みについてお伝えします
ストレス解消、ダイエット、体調不良の改善などのためにヨガをする方が増えています。
そういった状況に伴い、ヨガスタジオも年々増加していて全国各地で見かけるようになりました。
ヨガスタジオでヨガを教えるインストラクターですが、30代前半から40代の方がメインで活躍しているスタジオが多く、学ぶ生徒は幅広い年齢層の方になっています。
フィットネスクラブで激しい運動をするタイプのエクササイズをするインストラクターは、体力のある比較的若いインストラクターがメインのスタジオも多いかもしれませんが、ヨガインストラクターはそんなことはありません。
少し調べてみると、幅広い年齢層のインストラクターが存在しているようです。ヨガインストラクターの年齢や、ヨガインストラクターの活躍場所について、詳しく見ていきたいと思います。
ヨガインストラクターは何歳までなることが出来るの?
ヨガインストラクターの仕事は、ボディワークの中で比較的年配になっても続けることが出来るとても貴重な仕事です。
なので、一言で言うと「年齢問わずチャレンジすることが出来る」職業になっています。
インストラクターとして長年働いていると、年を重ねるにつれて体力面で不安が出てきます。
近年では、様々なジャンルのヨガが生み出されているようなので、自分の希望や体力に見合ったジャンルのヨガを選択することができるようにもなって来ています。
そもそもヨガって?
フィットネスクラブとは違って、ヨガは呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて心身ともに安定させることなのです。
ヨガ=呼吸法ですから呼吸法がとても大切で、その呼吸法に身体のバランスを整えるポーズを組み合わせて心と身体を統合させます。
ヨガの効果としては、「身体のゆがみを直す」「自然治癒力を高める」「慢性的な肩こり、腰痛の症状を緩和させる」「自律神経を整える」「老廃物を排出させる」などがあげられます。
ヨガインストラクターに年齢制限はありません
昨今ではヨガをする方の年齢幅も広く、ヨガのジャンルも多数ありますので、生徒さんも教えるインストラクターも楽しむ幅が広がって来ていると言えるでしょう。
ここ数年では、ヨガをする年齢層も広がっていて高齢者を対象とする「シニアヨガ」も人気があり、勤務年数の長いインストラクターが活躍の場を広げています。
また、ヨガインストラクターに年齢は関係ないのですが、健康的で身体を十分に動かせる方であれば、年配の方でも活躍の場は多くあるでしょう。
年齢が高いヨガインストラクターが活躍出来る場所
スポーツジムやフィットネスクラブなどで働くインストラクターの平均年齢は若いと言えます。
それとは対照的に、年配の方がもっとも活躍する場所と言えばシニアの方を対象としたヨガではないでしょうか。
超高齢社会の日本では、健康で自立した生活を送っているシニア世代の方が多くいらっしゃいます。
ヨガをすることで、関節の可動域を現状維持させたり、筋力が衰えないように現状維持させるためにヨガはとても有効的な方法の一つです。
シニアヨガはどのようなところで実践されているのでしょうか?
病院やクリニックなどの医療機関
ヨガは「予防医学」として注目が集まっていて、医療現場やクリニックでも補完代替医療としての実用化が本格的に始まっています。
ヨガは病気の方や、ケガをしている方でも始めることが出来るということで注目されているようです。
自然治癒力や免疫力が高まると期待されるポイント
体を伸ばしたり捻ったり、生活の中にヨガのポーズを取り入れ、ヨガに必須の呼吸法をすることで自然治癒力や免疫力が高まることが期待されます。
ヨガにはさまざまな呼吸法があり、ゆっくり深く呼吸することは心身ともに健康に導く身近な健康法です。
最近では、医療の現場でもさまざまな呼吸法を取り入れ初めていると言えるでしょう。
症状を緩和させるポイント
ヨガは精神的ストレスの解消にもつながるので、傷病中の生活が快活に過ごせるようになります。
精神面でのヨガの効果としては、「リラックス効果」「体と精神を安らげる効果」「明るくなる効果」「自分に向き合える効果」など様々な良い効果があると言われています。
実際に、うつ病の方がヨガをすることで症状の改善が見られたというケースもあるほど、精神面での症状を和らげる効果があるようです。
老人ホームやデイホーム
高齢者の方やハンディキャップのある方などに向けて、椅子に座ったままの姿勢で出来るチェアヨガも注目を集めています。
ハードな動きではなく、呼吸法を重視して身体の緊張をほぐしていきます。
身体に負担をかけずに無理なく始めることが出来て、自律神経を整え心身ともにリラックス・リフレッシュ出来ます。
働き続けるには独自の強みを作ることが大切
インストラクターとして働き続けるためには、生徒にしっかりと教えるための努力は欠かせません。
ヨガは長く続けることで効果を発揮するものなので、生徒さんには続けて来てもらうことが大切です。
生徒さんがしっかりと教室に通えるようにするためには、生徒さんとのコミュニケーション能力も必須になってきます。
その他にも、資格を取得することも大きな強みになります。ヨガインストラクターになるために必要な公的資格はありませんが、現在設けられている民間資格は数多くあります。
そういった資格を取得することのできる認定団体をいくつかご紹介しましょう。
全日本ヨガ協会
日本にあるヨガインストラクターの認定団体の中で最も代表的な存在で、協会の認定校で養成講座を修了することで、「AJYAライセンス」の認定試験を受ける資格が得られます。
しかし、こちらの認定試験を受けるには年齢制限があり、年齢が20歳以上と決められています。
「AJYAライセンス」は、3級(マスター)、2級(アドバンス)、1級(シニア)の3段階で資格を取得することができ、3級(マスター)を取得することで認定スクールや教室でインストラクターをすることが出来るようになります。
2級(アドバンス)取得で認定教室、1級(シニア)で認定校を開校することが出来るようです。
日本ヨガインストラクター協会
日本ヨガインストラクター協会の認定スクールで養成プログラムを終了すると、「JY1Aライセンス」の認定試験を受ける資格を得られますが、こちらも年齢が20歳以上と決められています。
「JY1Aライセンス」は、3級(マスター)、2級(アドバンス)、1級(シニア)の3段階で資格を取得することができ、3級(マスター)を取得することで認定スクールや教室でインストラクターをすることが出来るようになり、2級(アドバンス)取得で認定教室、1級(シニア)で認定校を開校することが出来るようになります。
ジャパンヨガカレッジ
ジャパンヨガカレッジ認定のヨガインストラクター養成講座を修了することで、J-YOGA認定インストラクター資格が認定されます。
初心者向けの養成講座内容は、ヨガの一般知識や基本的な呼吸法について、ポーズのエクササイズ、教えるときの誘導方法、レッスンをするときのプログラムの組み立て方などを学びます。
初心者コースは、受講生の都合による時間調整で最終的に60~100時間の実践&実技になり、受講料は16万円です。
全米ヨガアライアンス(RYT)
ヨガの資格を発行する団体は多くありますが、この全米ヨガアライアンス(RYT)というアメリカのヨガ団体が発行する資格がもっとも知名度が高く、日本で働くヨガインストラクターの多くが取得すると言われています。
カリキュラム基準
全米ヨガアライアンス協会のインストラクター養成カリキュラムを終了することで、認定資格が授与されます。
協会の認定スクールでトレーニングを受け、それが終了後に協会に申請して初めて「全米ヨガアライアンスの認定インストラクター(RYT)」になることが出来るようです。
1.200時間以上のトレーニングを受講する→最低でも2年間指導と1,000時間以上の指導経験が必要
2.実践技術が100時間、指導技術が25時間、解剖学が20時間、哲学30時間、練習10時間のカリキュラム時間数が必要
世界的認定資格
この認定資格は、世界の70か国以上で通用するという世界的な認定資格で、日本のヨガインストラクターの9割が取得しているそうです。
上記のようなトレーニングを受けたインストラクターであれば、安心してレッスンを受けることが出来そうです。
ヨガは様々なニーズにこたえることが出来ます
現代の日本では、ヨガを楽しむ方が年々増えて来ていると言えます。
地域のヨガ教室や、カルチャースクールなどでシニアの方や妊婦の方を対象としたヨガが登場するなど、さまざまなニーズに応えられるヨガインストラクターが必要とされてきているようです。
そのため、正社員のインストラクターのみならず派遣やフリーランスなどのインストラクターも需要が高まってきています。
フリーランスのインストラクターも含め、個人の実力がものをいう業種であるため個人個人でのスキルアップは絶対に必要になって来ると言えます。
健康志向の皆さまと一緒にヨガインストラクターも、どんどんスキルを上げてお仕事を楽しんでいきましょう。