目標は即戦力を育てること。マンツーマン接客で支持を集める『AKAMEE 表参道』
表参道駅からは徒歩7分ほど、静かな裏路地に位置する美容室『AKAMEE 表参道』。マンツーマンの丁寧な接客をはじめ、口コミを聞きつけて足を運ぶ人も多い安心安全のオリジナルトリートメントメニューで支持を集めています。
今回は、そんなサロンのこだわりをテクニカルディレクターの内藤旭さんにインタビュー。日々改良を重ねている施術の特徴やInstagramを使った有効な集客法など、『AKAMEE 表参道』の秘密に迫ります。前編では、接客のこだわりや店名の由来などを聞きました。
ウリはあたたかな雰囲気のなかでのマンツーマン接客
————まずオープン当初からこだわっていることを教えてください。
「オープンは2015年の9月で、立ち上げ当初からのこだわりはマンツーマンによる接客です。アシスタントが1人もおらず、シャンプーからカラー、パーマも基本的に1人のスタイリストがすべて担当しています。ちなみにマンツーマン接客と聞くと、お客さまと美容師が淡々と会話をする雰囲気を想像されて、苦手という方もなかにはいるんです。確かに業務委託の美容師を雇い、いわゆる面貸しを行っているサロンのなかには、そういった印象を受ける美容室もあります。しかし『AKAMEE』では少しでも時間ができたら積極的にヘルプに入る意識をどのスタイリストも持っているので、スタッフ同士のコミュニケーションもしっかりと取れているんです。お互いに助け合おうというあたたかな雰囲気が、常にサロンにはあります」
美容業界の貧困を解決するために大切なこと
————なぜマンツーマン接客にこだわっているのでしょうか?
「アシスタントとして数年下積みを経験させる、現在の美容業界の風潮を変えたいからです。アシスタントの給料はスタイリストの売上げから払っているので、それが美容師の薄給の原因のひとつになっています。あえてアシスタントを置かない理由は、この問題を解決したい気持ちがあるからです。賛否両論はありますが、僕はアシスタントの期間をできるだけ短くして、自分で稼げる状態にいち早くすることが大切だと思います。しかし、現状は中々思うようにはいきません。その主な理由が専門学校の指導方法にあると思います。国家試験に受かるための勉強がメインとなっているため、卒業時点ではほとんど施術ができず、サロンに入社した後に一から現場で使える技術を学ばなければなりません。そこで、『AKAMEE』の将来の目標は、即戦力を育てる学校をつくることです。実は店名の『アカミー』は『アカデミー』からとっています。美容師の貧困問題を解決したいという気持ちが込められているんです」
Instagramではプライベートを少しみせると効果的
————集客で意識していることはありますか?
「YouTube、Twitter、Instagramなど、SNSは積極的に利用しています。僕がもっとも効果を感じているのはInstagramです。今ではInstagramをきっかけに多くのお客さまにご来店いただいています。ちなみに、僕が投稿で心がけていることはヘアスタイルをアップするだけでなく、プライベートの写真も載せることです。髪型の写真だけでは、僕がどういう人間かが伝わらいないので、不安を与えないためにもオフショットも散りばめるようにしています。また、会話のネタになることも大切なポイントです。僕の趣味の写真などを見て、お客さまから質問がくることも頻繁にあります」
内藤さんのInstagramには、子供と遊んでいる様子や日頃の食事のショットなど、人柄を感じる写真がたくさんアップされています。実際にお会いすると、予想通りのやわらかな物腰が印象的でした。後編では、人気のトリートメントメニューや今後の目標などについて伺います。