自由な雰囲気の環境でスタッフの強みを活かすヘアサロン『ALLY』
カルチャーの発信地、原宿に位置するヘアサロン『ALLY』。天井が高い空間は開放感があり、店内は常に活気であふれています。人気の理由は短時間で美しく仕上げる確かな技術力。リピート率も高く、モデルやアーティストからも高い支持を得ています。またスタッフ間でSNSの効果的な活用法を積極的に共有。1人ひとりのブランディングに力を入れており、次世代の美容師を育てる環境も整っています。
今回はそんな『ALLY』で店長を務める阿部吉晃さんにインタビュー。前編ではサロンづくりでのこだわりや、インスタグラムなどの活用術を伺いました。
積極的に好きなことにトライできるサロンを目指して

———まず阿部さんが『ALLY』入社した経緯について教えてください。
「ルールをなるべく設けずに若手の意見に耳を傾けるという、オーナーの考え方に共感し入社しました。僕が以前勤めていた美容室が真逆だったので、自由な雰囲気のサロンにはずっと憧れを持っていました。ちなみに、そのサロンでは新店舗を出店する際に僕たちに物件を探させるなど、オーナーの発言は絶対だったんです。結局スタッフがどんどん辞めていき、7名いたスタッフのうち最後に残っていたのは2名だけでした。自分の責任で好きなことを試せる環境のほうがよいサロンになると、ずっと思っていたんです」
個のブランディングで強いサロンに

———サロン全体でとくに力を入れていることはありますか?
「個のブランディングにとくに力を入れています。今はインスタグラムなどのSNSを活用して自分の強みや個性を発信することは一般的ですが、『ALLY』ではまだ普及していない時から工夫して取り組んでいました」
———ちなみにどのようなポイントを工夫したのでしょうか?
「たとえばヘアスタイルのバックショットです。今は後ろ姿の写真をアップすることは珍しくありませんが、以前はほとんどありませんでした。しかし僕はバックショットをアップしたほうが、お客さまに伝わりやすいと感じていたので、いち早く取り入れたんです。結果1ヵ月で70~80名ほど、SNS経由の集客がありました。若手にも積極的に活用術を教えて、1人ひとりがお客さまを呼べるような強いサロンづくりを目指しています」
共感を意識した投稿で集客アップを

———具体的にスタッフにはどのような活用法を教えているのでしょうか?
「若手の女性スタイリストには、プライベートも載せるように指導しています。女性の美容師は男性に比べて共感を得やすいので、カフェ好きならお店の内装写真を、旅行好きは旅先の写真をあげると効果的です。施術の際にその話題で盛りあがることもできますし、初めて来店される方は共通の趣味を持っているとわかるだけ安心しますから」
———他にも活用法があれば教えてください。
「『赤味が強くくすみが出ずに困っていたお客さまを、アッシュとオリーブでグレーに仕上げました』など、投稿した写真に解説を加えることも大切です。ちなみに集客がうまくいっていなかった若手の女性スタッフに『3ヵ月間だけ教えた活用法を試してみて』とアドバイスをしたところ一気に集客が伸びて、1ヵ月間で90名以上の新規のお客さまが、SNS経由で足を運んでくれました」
スタッフ同士が活発にコミュニケーションをとっていることが印象的だった『ALLY』。後編では施術中に意識していることや、美容業界で変化を感じることなどについて伺いました。
▽後編はこちら▽
効率よく丁寧な施術で支持を集めるヘアサロン『ALLY』>>
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ALLY
住所:東京都渋谷区神宮前3-23-3 TRINITYビル 2F
TEL:03-6434-0058
https://www.allytokyo.com/