「お客さま」と「スタイリスト」の狭間でどうやって上手く立ち回るか!【美容業界・アシスタントの方に聞きました 2】

「お客さまには満足してもらう!」「スタイリストには気持ちよく仕事をしてもらう!」こうやってお店をスムーズに回して行くのはアシスタントの腕に掛かっています。上手く行かなければ怒られてしまうこともあるかと思いますが、今回は活躍しているアシスタントの方に「お客さまと先輩スタイリストの狭間でどう立ち回っているか……」、またそのような中で「特に記憶に残る怒られてしまった経験……」などを聞いてみました。

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お店の状況をコントロールするぐらいの気持ちで仕事したいと思っています

お客さまとの会話・話題作りのコツ!
新井大介(アシスタント・25歳)

――お客さまとスタイリストの間を上手く取り持つために、新井さんが考えているアシスタントの「役割」とは?

お客さまとスタイリストの狭間で、アシスタントである自分が考えていることは「バランス」です。お客さまのことだけを第一に考えるのは当然で、それは絶対とも言えることなのですが、先輩スタイリストにしてみれば「ちょっとはこっちのことも考えてよ……」ということがあると思います。

例えば「スタイリストA」に3〜4人のお客さまが重なっていて、他の「スタイリストB」はお客さま1人だけを担当している状況があったとします。

このような時、アシスタントは忙しいスタイリストAに複数で懸命にヘルプの体制をとりますが、この後スタイリストBの次のお客さまが早めに来店され、前のお客さまと重なってしまいました。

3〜4人のお客さまを担当されているスタイリストAの方が、まだまだ全然忙しいのでアシスタントとしては離れ難い状況です。しかし、スタイリストBからしてみれば「こっちも(お客さまが)重なっているんだよ……」という気持ちになると思いますし、空気感にもよりますがスタイリストBに施術されているお客さまも「向こうはなんだかいっぱいいるのに、こっちは……」と不快に感じるかもしれません。

こんな時、現場のスタッフ全員が意思の疎通の元に動ければ良いのですが、そんなことはほとんどありません。スタイリストは自分のお客さまに集中するので、アシスタントの行動に対して、片方からは「正しい」と言われても、もう一方のスタイリストからは「ダメ」となってしまいます。

「アシスタントはお店の状況をコントロールするぐらいの気持ちで仕事しろ……」と先輩スタイリストからも注意されますが、本当にその通りで、お客さまだけでなく施術しているスタイリストの気持ちも含めた、サロン内のあらゆる作業の「バランス」を考えて立ち回らないと、上手く行かないと思っています。

「もう帰っていいよ!」というのは非常に厳しい言葉で、辛い怒られ方でした…

お客さまとの会話・話題作りのコツ!
杉山奈々美(アシスタント・22歳)

――杉山さんはあまり怒られるようなイメージがありませんが接客中の辛い経験はありますか?

以前勤めていたサロンでは、敬語の使い方や仕事中の立ち振る舞いなど色々と注意されましたが、ポジティブな性格(笑)なのであまり気にしませんでした。当時は不満に思っていたこともありますが、今考えれば教えてくれていたんだと納得できます。同僚の友人から聞いた話しでは、他店舗ではイジメに近い扱いを受け辞めてしまったスタッフもいるとのことですが、私自身はそういった経験もありません。

怒られたことで辛かった経験は、やはり「もう帰っていいよ!!」と言われたことです。仕事中に「帰っていいよ」は非常に厳しい言葉ですよね。もちろん自分のミスが原因で怒られているのですが、どう対応すれば良いのか迷います。

またパーマを掛けている時に、ゴムなどを渡すヘルプ業務がありますが、そんな作業をしている時に「使えないから出て行って……」と怒られたこともあります。先輩のスタイリストは年代も上の方でしたので「怒って育てる」という意識もあったかと思いますが、お店が混んでいてすごく忙しく、私以外にヘルプができない状況でしたので、先輩はずっと怒っていましたが、私は頑張って無言でヘルプを続けました。

最近は本当に帰ってしまうアシスタントもいると聞きますが、帰っていいよ系のお説教にはスイマセンと誤って、帰らずにじっと耐え忍ぶしかないですよね。怒った先輩スタイリストとは気まずい感じにもなりますが、その日は喋らないように注意し、翌日謝罪とともに話しかけるなどして解決してきました。

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気遣いする必要がないほど、スタイリストもお客さまも仲が良いサロンに感謝しています!

お客さまとの会話・話題作りのコツ!
石田弥帆(アシスタント・21歳)

――石田さんがお客さま・スタイリストに気遣っている点や怒られてしまった経験は?

こちらのお店はスタイリストの昔からのお客さまが多く、みなさんとても仲が良いです。お客さまにとっては、この親しい雰囲気が来店しやすい要因になっていると思います。私はそういった意味で、お客さまとスタイリストの先輩たちの間に入って、自分が気をつかったり、仲良くしなければという意識をあまり感じていません。

技術のことやお客さまに関わることは厳しく注意されますが、先輩スタイリストの方たちは、みなさんとても優しいです。女性の先輩は「お母さん」のように色々と相談にのってもらったりしています。以前働いていたサロンでは、先輩にいわれもないことで怒られたりして非常に嫌な経験もしましたので、こちらのサロンではとても楽しく働かせていただいています。

アシスタント同士で作戦を立てたりもしますが、失敗することが多いです(笑)!

お客さまとの会話・話題作りのコツ!
新井大介(アシスタント・25歳)

――スタッフ間で連携や作戦を考えていたりするのですか?

アシスタント同士で、受け持ちを入念に相談した上で作業に入っていたりもするのですが、スタイリストから「ここは自分1人で大丈夫だよ……」と言われ、作戦(笑)が崩れてしまうことも多々あります。

また、スタッフが少ない日にお客さまがたくさん重なってしまったりすると、結束力が強まってみんないつも以上の力と集中力を発揮したりするので不思議です。

このように人数が少なければみんな力を出すのですが、後輩のスタッフが入社してくるなどで余裕ができると、ちょっとづつサボってしまいます。「新人時代は一生懸命掃除していた自分がいたのに……」という状況です。人数が増えれば、それなりにお店の回転も良くなるかなと思うのですが、そういうわけでもないですよね。

怒られてしまった経験もたくさんあります。来店されるお客さまは、正直に言えば担当しているスタイリストのお客さまです。そういう意味ではアシスタントはお客さまに対する「気持ち」で、スタイリストに負けているかもしれません。自分は手を抜いているつもりはまったくないのですが、お客さまに「このぐらいで良いだろう……」という施術を行なった場合は、先輩スタイリストに見透かされ、怒られます。

自分がスタイリストになって、自分で必死に連れて来たお客さまだったらと思うと、先輩スタイリストが怒るのはもっともだと反省しています。

Shop Data

HONEY

HONEY

03-6434-5775
東京都渋谷区神宮前3-6-4 1F
平日11:00〜22:00 土日祝日10:00〜20:00
http://honey.tokyo/

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