憧れの働き方が見つかる!ヘアメイクの仕事【キャリアインタビュー集】

「ヘアメイクアップアーティスト」という仕事に憧れはあるけれど、「実際にどんな風に働いているの?」「どんなキャリアを歩めるんだろう?」と、具体的な働き方について知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ヘアメイクアップアーティストの仕事内容に触れながら、現場での一日の流れや、プロとして働くことのリアルな実情をご紹介します。

さらに、第一線で活躍されている様々な先輩がたのキャリアストーリーを通じて、この仕事の奥深い魅力と、一人ひとり異なるキャリアの軌跡を紐解いていきます。あなたの未来を描くヒントが、きっとここにあるはずです。

ヘアメイクアップアーティストの仕事内容と活躍の場

ヘアメイクアップアーティストは、雑誌撮影、テレビ・映画、ブライダルといった様々なシーンで、モデルや俳優、そして一般のお客様をヘアセットとメイクで輝かせる「美のプロフェッショナル」です。

その活躍の場は実に多彩で、働き方もプロダクションに所属する、フリーランスとして独立する、特定のタレントの専属になるなど多岐にわたります。どの働き方にも共通しているのは、高い技術と感性で、その人、その瞬間の美しさを最大限に引き出す、非常にクリエイティブでやりがいのある仕事だということです。

【現場別】ヘアメイクのお仕事はどんな風に進む?

ヘアメイクが働く現場では、どんな一日が待っているのでしょうか。お仕事の場所によって一日の流れは全く違いますが、ここでは代表的な現場をいくつかご紹介します。

それぞれの現場で求められることや、仕事の進め方をのぞいてみましょう。

①雑誌や広告の撮影現場

ファッション誌や広告など、一枚の写真や映像で世界観を表現する、クリエイティビティが求められる現場です。カメラマンやスタイリストなど、多くの専門スタッフと連携して一つの作品を創り上げます。

<主な仕事の流れ>

①現場入り・準備

早朝にスタジオ入りし、膨大なメイク道具を機能的にセッティングします。コンセプトに合わせて、使用する化粧品やツールを瞬時に判断できる準備が欠かせません。

②打ち合わせ

監督やアートディレクター、スタイリストと合流し、その日の撮影で表現したいイメージやモデルの衣装を確認。ヘアメイクの最終的な方向性をここで擦り合わせます。

③施術

モデルの個性や魅力を最大限に引き出しながら、コンセプトに沿ったヘアメイクを限られた時間で的確に施します。ただ美しくするだけでなく、作品の世界観を表現する力が求められます。

④撮影中の対応

撮影が始まるとモニターのそばに控え、モデルの表情やポージングに合わせて髪の毛1本の乱れやライトによるメイクの崩れも見逃さず、瞬時に修正に入ります。

⑤ヘアメイクチェンジ

衣装やシーンが変わるごとに、コンセプトに合わせてヘアメイクを素早く変更します。全く異なる雰囲気を短時間で作り上げる技術とスピードが必要です。

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②ブライダルの現場

結婚式という、人生で最も特別な一日をサポートするお仕事です。新郎新婦様に寄り添い、最高の笑顔を引き出す大切な役割を担います。

<主な仕事の流れ>

①お支度

挙式の数時間前に新婦様の控室へ。リラックスできるよう和やかな雰囲気をつくりながらヘアメイクを開始します。事前のリハーサルを踏まえ、当日のコンディションや想いを丁寧に汲み取りながら、最高の花嫁姿を創り上げます。

②挙式直前のサポート

挙式前には、ドレスの着付けサポートやベールダウンの介添えなど、花嫁が最も美しい状態でバージンロードを歩めるよう、最終的な身だしなみを整えます。

③披露宴へのお色直し

挙式後、短い時間で披露宴用のヘアスタイルへとチェンジ。ヘッドパーツの付け替えやメイクの細やかな調整を、ゲストを待たせないよう素早く行います。

④再入場前のヘアメイクチェンジ

新婦様がカラードレスなどに着替える際には、衣装に合わせてヘアメイクもがらりと変身させます。新婦様の新たな魅力を引き出す、まさに腕の見せ所です。

当日は時間との戦いになることもありますが、人生で最も輝く瞬間に一番近くで寄り添い、幸せな笑顔を見届けられるのは、この仕事ならではの大きな喜びです。

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③ファッションショーのバックステージ

ブランドの世界観を表現する、アーティスティックで創造性の高い技術が求められる、スピード感あふれる現場です。

<主な仕事の流れ>

①打ち合わせ

ショーの数時間前から慌ただしいバックステージに入り、デザイナーやディレクターと最終打ち合わせ。ショー全体のテーマに基づいた、統一感のあるヘアメイクを創り上げます。

②ベース作り

複数の衣装に対応できるよう、ヘアメイクの土台を丁寧に作り込みます。後のチェンジを想定した、計算されたベース作りが重要です。

③ショー中の早替え

ショーが開幕すると、バックステージはまさに戦場。モデルがランウェイを往復するわずかな時間で、次の衣装に合わせたヘアメイクへと素早くチェンジさせます。 限られた時間とスペースの中で、正確な技術と多くのスタッフとのチームワークが試される、緊張感と高揚感に満ちた仕事です。

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④テレビドラマや映画の撮影現場

演者が役になりきるためのキャラクター作りをサポートする、作品作りに欠かせない仕事です。

<主な仕事の流れ>

役柄に合わせたヘアメイク

本を読み込み、監督の意図を理解した上で、演じる役柄の年齢、性格、生活環境までを表現するヘアメイクを施します。時には時代考証に基づいた知識や、特殊メイクの技術も必要です。

②撮影同行

撮影中は常にモニターをチェックし、演者の動きや感情表現に合わせて汗や涙、アクションシーンでの崩れなどを即座に修正。ストーリーの連続性を保つ重要な役割です。

③シーンごとの調整

撮影の進行に合わせて、時間の経過やシーンの状況に応じた変化(例:少し疲れた表情にする、ケガのメイクをするなど)をヘアメイクで表現します。 長時間のロケや地方での撮影も多いですが、一つの映像作品を創り上げる一員として深く関われる達成感は格別です。

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⑤化粧品メーカーのアーティスト

自社ブランドの魅力を伝え、お客様一人ひとりの美しさを引き出すお仕事。会社員として働くのが一般的です。

<主な仕事の流れ>

①カウンセリング

百貨店のカウンターなどで、お客様の肌の悩みや「なりたいイメージ」を丁寧にヒアリングします。お客様の心を開き、本当のニーズを引き出すコミュニケーション能力が求められます。

②タッチアップ・メイク提案

自社製品を使い、お客様の魅力を最大限に引き出すメイクを提案・施術(タッチアップ)します。理論に基づいた的確なアドバイスが必要です。

③イベントでのデモンストレーション

新製品発表会などのイベントで、多くの人の前でブランドの世界観やメイクテクニックを披露します。ブランドの「顔」としての役割も担います。 メイク技術だけでなく、製品への深い知識と、お客様に寄り添う高い接客スキルが非常に重要となります。

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ヘアメイクの働き方が見える!先輩たちのリアルなキャリアストーリー

ヘアメイクアップアーティストとして活躍するまでの道のりは、まさに十人十色。どんな風に夢を叶え、どんな働き方をしているのでしょうか。

モアリジョブがこれまでにお話を伺ってきた、第一線で活躍する方々の「リアルなキャリアストーリー」を厳選してご紹介します。

喜びや葛藤、成功の裏側にある努力…。様々なストーリーを通して、あなたの目指す未来がきっと「見える」はずです。

「好き」をまっすぐに追いかける。新進気鋭アーティスト岩井ゆうかさんのストーリー

『nicola(ニコラ)』や『LARME(ラルム)』など、10〜20代の女性向けファッション誌を中心にヘアメイクアップアーティストとして活躍中の岩井ゆうかさん。まだ25歳という若さながら、ティーンズのモデルやタレントを中心としたヘアメイクという大役を見事にこなしています。

ただ、実は岩井さんは2023年の8月に一人前のヘアメイクアップアーティストとして現場デビューを果たしたばかり。そのスピード感あふれるキャリアの秘訣は、どこにあるのでしょうか。

▼岩井ゆうかさんのインタビュー記事はこちら
並外れた行動力を武器に、駆け上がったヘアメイクアップアーティストへの道 私の履歴書 【ヘアメイクアップアーティスト 岩井ゆうかさん】#1

挫折を強みに変えて。唯一無二の道を見つけた川村聡子さんのストーリー

起業家のプロフィール写真撮影のヘアメイクやディレクション、メイクレッスンなどのメニューを提供しているヘアメイクアップアーティストの川村聡子さん。魅せたいイメージやビジネスのイメージから逆算して、洗練されたプロっぽさを表現する「世界観ビジュアルメイク」を確立し、これまでの担当数は500人を越えるといいます。

川村さんが「人生最大の暗黒期」と語る下積み時代を振り返っていただきました。

▼川村聡子さんのインタビュー記事はこちら
スタートラインに立てなかった自分を責める日々。諦めず歩み続けた下積み時代【ヘアメイクアップアーティスト川村聡子さん】♯1

美容師からブライダルへ。自分の「好き」を仕事にしたNARIさんのストーリー

都心の喧騒から離れ、落ち着いた空間で施術が受けられるブライダルサロン「LUNAANUE(ルナアヌエ)」代表のNARIさん。ブライダルヘアメイクをする前は、美容師としてサロンに勤めていたのだとか。NARIさんが美容師からブライダルヘアメイクにシフトするまでの経緯とは?

▼NARIさんのインタビュー記事はこちら
美容師からヘアメイクに転身! 自分が思う最高のサービスを提供したい気持ちで独立を決意【LUNAANUE(ルナアヌエ)代表 ブライダルヘアメイクアップアーティスト NARIさん】#1

遅咲きの挑戦から、第一線へ。人気アーティストGeorgeさんのストーリー

今やテレビに雑誌と、メイク企画には欠かせない存在となっているGeorgeさん。現在、美容師をされていた経験を活かし、ヘアメイクに限らず、ヘアアレンジ企画でも活躍されています。
美容師になったきっかけや実際に働き始めてからヘアメイクを志した経緯など、ヘアメイクとして活躍するまでについてインタビュー。いかにして美容師とヘアメイクを両立していたのか詳しく伺います。

▼Georgeさんのインタビュー記事はこちら
美容師から遅咲きでヘアメイクデビュー。二刀流として多忙を極めた日々が糧に【ヘアメイクアップアーティスト Georgeさん #1】

これからヘアメイクアップアーティストを目指すあなたへ

ここまで、第一線で活躍する方々のリアルな働き方やキャリアについてご紹介してきました。アシスタントから着実にステップアップする道、美容師など他の経験を活かして転身する道など、目指すルートは一つではないことがお分かりいただけたかと思います。

どのキャリアにも共通して重要になるのが、土台となる技術と知識です。多くの方が美容師免許を取得し、仕事の幅を広げています。

あなたの「なりたい姿」を叶えるために、まずは様々な方のストーリーを深く読み解き、自分に合ったキャリアプランを考えてみてはいかがでしょうか。


【FAQ】ヘアメイクの仕事に関するよくある質問

Q1. ヘアメイクアップアーティストになるには、美容師免許は必須ですか?
A1. 法律上、お客様の髪をカットする行為は美容師免許がなければ行えません。ヘアセットのみを行う場合でも、現場では前髪の微調整などカットが必要になる場面も多く、仕事の幅を広げるためにも美容師免許の取得が実質的に必須となっています。

Q2. アシスタント時代はどのくらい続きますか?また、お給料はもらえますか?
A2. 個人差や所属する事務所の方針にもよりますが、一般的に2〜5年程度のアシスタント期間を経てデビューすることが多いようです。お給料は月給制の場合や、現場ごとの手当など様々ですが、決して高くはないのが実情です。この下積み期間に、プロの技術や現場での立ち居振る舞いを学びます。

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ヘアメイクアーティストのアシスタントはどんな仕事をするの? どんなメリットがあるの?|アシスタントになるには

Q3. フリーランスと事務所所属、どちらが良いですか?
A3. それぞれにメリット・デメリットがあります。事務所に所属すると、安定して仕事を得られたり、営業活動を会社が代行してくれたりするメリットがあります。一方、フリーランスは実力次第で高収入を目指せたり、働く時間や仕事内容を自由に選べたりする魅力がありますが、自分で仕事を見つける営業力や人脈が不可欠です。

Q4. 美容師からヘアメイクアップアーティストに転身することは可能ですか?
A4. 可能です。実際に、美容師としてサロンワークの経験を積んだ後に、ヘアメイクの道に進む方は多くいらっしゃいます。美容師として培ったカットやカラー、カウンセリングの技術は、ヘアメイクの現場でも大きな強みとなります。


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