【フリーランスのライフスタイル】シュウヘイさんの得意を武器にする方法
シェアサロンの普及などに伴い、最近耳にする機会が増えてきたフリーランス美容師。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。今回は、2019年の11月からフリーランスとして働いているシュウヘイさんに登場していただきました。
カラーを武器にしているというシュウヘイさん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?「オフの時間は、だいたいインスタグラムに向き合っています」とシュウヘイさん。プライベートの過ごし方も気になります。
前編では、フリーランスに至るまでの経緯などについて伺いました。
サロン勤務時代に感じていた違和感とは?
――――まずは、現在に至るまでの経緯について教えてください。
「宮城の美容学校を卒業した後、2014年に都内の美容室に就職しました。サロンを移りながら腕を磨きフリーランスに転身したのは2019年の11月頃です。ちなみに、『フリーランス』という働き方を知ったのは2018年頃だったので、『本当に生計を立てることができるか?』『いつ頃転身をしようか?』など、1年間くらいは悩んでいました」
――――なぜ「フリーランス」という働き方を選んだのでしょうか?
「理由は大きく2つあって、1つ目は自分の時間を確保したかったからです。僕が入社したサロンは休みなく働くことが当たり前の環境でした。大まかな一日の流れは、朝7時頃に出勤してお店がオープンする10時まで自主練習。20時まで営業をして、その後に再び練習をして退店時間はだいたい23時頃でした。
もちろん技術を習得することは大切です。しかし、『本当にこの練習は必要なのか』と疑問に感じることもありました。『もっと効率的に勉強をして、オフの時間を増やす方法はないか』と」
理想は、マンツーマンスタイルでカラーを前面に打ち出すこと
――――続いて2つ目の理由を教えてください。
「自分に合ったサロンワークがしたかったからです。とくに施術スタイルは、『自分には合っていないな』と感じていました。サロン時代はアシスタントとともに働く環境で、一度にたくさんのお客さまに接客できるなどよい面はありますが、『僕の性格には向いていないな』と。
なぜなら、シャンプーやカラーの塗り方など、どうしてもアシスタントの技術力不足が気になってしまったからです。そのため『マンツーマンスタイルで、すべての工程を1人でやりたいな』と思っていました。また、今振り返ると施術内容も少し気になっていたかもしれません」
――――施術内容は、どのようなことが気になっていたのでしょうか?
「『自分がやりたい技術に絞りたい』と思っていました。サロンで働いていた時は、パーマやトリートメントなどさまざまなオーダーがありましたが、僕がもっとも興味があったのはカラーでした。カラーに関心があった理由は、単純に技術を学ぶことがおもしろかったからで、知識を勉強している時も施術中もずっと楽しく働きことができました。
また、『オーダーをしてくださる年代との相性がよい』と感じていたこともカラーが得意だった理由の1 つです。カラーは若い世代からの人気が高い施術であり、僕がサロンワークをするなかで『もっともよい雰囲気で接客ができる』と感じていたのが、10代の後半から20代半ばまでの世代でした。
そのため、『自分にとっての理想のサロンワークをするためにはカラーを打ち出すのが一番よいだろう』と。フリーランスに転身後は、カラーを前面に出して発信しているので、お客さまはほぼ全員若い世代ですね」
転身に向けて、発信面&連絡手段を整える
――――フリーランスに転身するために、どのような準備をしましたか?
「まずは発信面を整えました。それまではメンズやパーマを発信するなど、インスタグラムにアップするスタイルを統一していませんでした。しかし、先ほど言った通り『転身後はカラーを前面に出すそう』と思っていたので、一旦すべての投稿を消してカラーに絞って発信を始めました。
またLINEやSNSなど、お客さまと直接やりとりができる連絡先の交換も意識したポイントでした。当たり前ではありますが、フリーランスになってからは予約の大半が僕の手元に届きますから、集客を安定させるためにはお客さまとのつながりを強めることは大切です」
後編では、フリーランスになって変わったことやプライベートの過ごし方に迫ります。
▽後編はこちら▽
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