【フリーランスのライフスタイル】永井克憲さんが取り組む将来を見据えた自由な働き方
シェアサロンの普及などに伴い、最近増えてきたフリーランスという働き方。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。今回は、2020年の5月からフリーランスとして働いている永井克憲さんに登場していただきました。
約6年間のサロン勤務ののちにフリーランスとなった永井さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?「フリーランスになってからは週休2日と決めて働いています」と語る永井さん。プライベートの過ごし方も気になります。
前編では、フリーランスに至るまでの経緯などについて伺いました。
自由な働き方を求めてフリーランスに転身
――――まずは、フリーランスに転身するまでの経緯について教えてください。
「フリーランスに転身をしたのは2020年の5月です。それまでの経緯としては、美容学校を卒業後に都内にあるサロンで正社員として勤務。3年間務めた後、吉祥寺にあるサロンに転職しました。そこでも正社員として3年ほど働いた後に、フリーランスに転身。現在は、シェアサロン『EMANON』の吉祥寺店で働いています」
――――なぜフリーランスに転身したのでしょうか?
「自由な働き方をしたいと思ったからです。前のサロンをやめる半年ほど前に、フリーランスで活躍する美容師が増えていると感じ始めたのが転身を考えるきっかけでした。同時に美容師以外の仕事にも興味を持ち始めた頃で、自分の時間を増やしながら新しいことにもチャレンジしてみたいなと思ったんです。インスタグラムからご予約してくださる新規の方も多かったので、フリーランスになっても集客はできるのではないかと思い、新たな働き方にチャレンジしてみました。」
空いた時間を利用し将来のための情報収集を行う
――――「美容師以外の仕事」に興味を持ったきっかけを教えてください。
「他の職業もやってみたいという好奇心が湧いたことがきっかけです。ずっと美容師一本でやってきたので視野を広げたいなと思って。また、年齢を重ねていったときに現役で美容師を続けられるかわからないので、将来のために他の職業も知っておいたほうがよいという考えのもと、副業の検討を始めました。今はまだ具体的には動けていないのですが、ブログなどのアフィリエイトに興味を持っており、空き時間や休日を使って情報収集をしています。予約の間の隙間時間を自由に使えるのはフリーランスのいいところですね。これからいろんな職業を調べて、自分に向いている働き方を考えていきたいです」
難しいからこそ挑戦し続ける縮毛矯正と髪質改善の技術
――――インスタグラムを使用して集客をされているとのことですが、フォロワーが増えたきっかけはありますか?
「インスタグラムのフォロワーが増えたのは2年ほど前、ブリーチをした髪に縮毛矯正をかけた写真を掲載したのがきっかけです。ブリーチと縮毛矯正はどちらも髪に負担をかけるため相性がよくないんです。それでも希望されるお客さまがいたので、薬剤や技術などを研究して、できるだけ髪に負担をかけずに美しく仕上げられるよう努力をしていました。今では両方同時に対応する美容師も増えましたが、当時はどちらも施述した上で美しさをキープできることは珍しかったみたいで、その投稿をきっかけにフォロワーが急増。今では約1.2万人の方がフォロワーしてくださっています。現在も縮毛矯正と髪質改善を得意としていて、ビフォーアフターの写真などをインスタグラムに掲載しています。
新規のご予約のほとんどがインスタグラム経由です。髪質に悩む方やきれいな髪をキープしたい方が連絡をくださいます。今後はインスタグラムの他にツイッターやホームページの更新にも力を入れて、より多くの方に見ていただく機会を増やしたいです」
――――縮毛矯正と髪質改善に力を入れている理由を教えてください。
「とても難しい技術であり、いつまでも挑戦し続けられるからです。髪の毛は『死んだ細胞』と言われていて、一度傷ついてしまうと元に戻すことができません。そのため、髪の毛をきれいに保つことはとても難しいんです。だからこそどんな髪の毛でも対応できる知識と技術を身に付けて挑戦し続けたいと思っています。
薬剤や技術については、詳しい方のブログを見たり、配信サイト『note』上での有料記事を読んだりして勉強をしています。同じ技術でもさまざまな意見があるのですべてを取り入れることはしません。僕の持っている知識や経験と組み合わせて、少しずついいとこ取りをするようにしています」
後編では、プライベート時間の過ごし方や独自の髪質改善技術などについて伺いました。
▽後編はこちら▽
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