好きな場所で自分らしく生きるための働き方を模索し続けるヨガインストラクター・加藤直美さんに聞く仕事の見つけ方

ハワイと日本を往復しながら、ヨガインストラクターとして働くかたわらYouTubeの更新を続け、さらにハンドメイドキャンドルのプロデュースも手掛けるなどさまざまな仕事にチャレンジし続けている加藤直美さん。多岐にわたる仕事の軸としているのは「多くの人に癒しを届けること」なのだそう。

前編ではオンラインヨガのレッスンを始めた理由や、オリジナルのアロマキャンドルの販売に至ったきっかけなどをお伺いしました。どちらもハワイと日本の2拠点で自由に働ける仕事を検討した結果とのこと。加藤さんのお話には、場所を選ばず自分らしく働くためのポイントが満載です。

今回お話を伺ったのは…

加藤直美さん

ヨガインストラクター
大学卒業後、ニュージーランドに半年間留学し、英語を習得。日本に帰国後はヨガスクールの受付でアルバイトとして勤務する。その後本格的にヨガを学ぶためハワイへ渡り、3週間のティーチャートレーニングを受けアシュタンヨガのRYT200を取得。2019年にYouTubeチャンネル「Naomi Peony Kato」を開設し、ヨガのレッスン動画配信を始める。2020年10月からはオンラインレッスンを開始。2021年にはハンドメイドキャンドルのブランド「LA FLAMME」を立ち上げる。現在は日本とハワイを往復しながらフリーランスとして仕事を続けている。
Instagram:@babynaynayyy
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCr97d6Ra5KXSYo_8g4Eijog?app=desktop

ボランティアとして始めたハワイでのヨガ生活で人生が激変

初めてハワイでヨガのティーチャートレーニングを受けたときの一枚

――現在日本とハワイを往復しながら働かれているとのことですが、具体的な働き方について教えてください。

フリーランスとして、ヨガのオンラインスクールをメインの仕事としています。オンラインは場所を選ばないこと、どこにいても日本の方を対象に仕事ができることがメリットですね。日本とハワイ、場所を移動しても働き方が変わらないので助かっています。現在は日本に一時帰国しているので、依頼があればイベントやヨガスクールのゲストとして登壇することもあります。また2021年にはハンドメイドのアロマキャンドルをオリジナルで制作し、それを販売する事業も行っているんです。

――日本とハワイを移動しながら働くようになったきっかけは?

ヨガを本格的に学びたいと思い、ティーチャートレーニングという資格をとるためにハワイへ留学したのがきっかけです。オーガニックファームという野菜や果物を売る農場で開催されており、そこでの暮らしがすごく肌にあっていて、資格を取り終えて帰国した後も再訪。観光ビザが使える3カ月いっぱい農場の仕事を手伝いながらヨガを教えていました。

観光ビザで入国した場合、現地で収入を得ることができないのですが、オーガニックファームでは、収入をもらわない代わりに宿泊や食事が無料になる仕組みなのでいい経験ができたと思います。そのときに周りのインストラクターさんがオンラインのヨガ講座を開催しているのを見て、私も日本人向けのオンラインレッスンを始めようと決めたんです。日本人に向けた講座であれば現地の収入扱いにならないので、好都合でした。

――やりたいことに合った働き方を見つけられていて素敵ですね。それ以来、何度もハワイと日本を往復するようになったのですか?

そのときに今お付き合いしているパートナーと出会ったため、観光ビザが切れる3カ月を最大として日本とハワイを往復する生活が始まりました。しかし観光ビザを何度も繰り返し取るのであれば、制限のない就労ビザ等を取得して自由に行き来したいと思い、現在は帰国してビザ取得のための手続きをすすめているところです。

YouTubeのコメントが励みに。投稿を継続することが集客につながる

ファーマー達へボランティアで朝ヨガを教えていたときの日本人先生達との写真

――ハワイにいながら日本人に向けたオンラインレッスンのお客さまを集めるのは苦労されたのでは?

そうですね。最初の頃はすごく少ない人数しか集まらず、収入もそんなに得られなかったので、貯金を切り崩しながらの生活でした。宣伝の仕方もわからず、まずは身内や知り合いに参加してもらって、そこから口コミで広めてもらうように。しかしそれだけでは十分な集客はできません。そこで活用したのがYouTubeでした。その時にはすでにYouTubeのチャンネルを開設していたので、そこに力を入れることにしたんです。

――YouTubeで知名度を上げるために大切なこととは?

とにかく継続することが大切。始めるのは簡単なんですが、最初の頃は視聴者数も登録者数もまったく増えず、「なんのためにやっているんだろう」と落ち込む日々が続きました。しかし「なおみさんの動画を見て実践してみたら身体が楽になった」などのコメントをいただくことがあり、それがモチベーションとなって続けることができました。

現在は多いものでは1万回再生を超える動画もありますが、何かが急にバズったわけではなく、ちょっとずつ増えていった結果です。YouTubeの動画では短時間で簡単にできるヨガの基礎を配信。より学びを深めたい方に対してオンラインレッスンを知ってもらうために「コミュニティ」という投稿ができる欄にスケジュールを記載して集客を行っています。現在はオンラインレッスンのお客さまのほとんどが、紹介かYouTube経由です。

日本を離れても続けられるアロマキャンドル作りへの挑戦

ハワイの家の裏には山があり自然に囲まれた穏やかな生活ができているとのこと

――ヨガ以外にもハンドメイドのキャンドルを販売されていますが、こちらを始められたのはなぜですか?

2021年に帰国した際、またハワイに戻ることを考えて、場所も働き方も限定されない自分ひとりでできる仕事を検討したんです。もらった人が癒されることや1日のなかのおだやかなひとときを作るきっかけになればいいなと思って、もともと興味のあったアロマキャンドル作りにチャレンジすることにしました。

――ヨガの仕事も行いながら未経験でブランドを立ち上げるにはどのようなことをされたのですか?

以前からアロマについては少し勉強をしていたんです。それから母もアロマの知識が豊富だったのでアドバイスをもらいながら制作を進めました。とはいえヨガの仕事を減らしたりはしたくなかったので、アロマの調合を考えたり、HPを作ったりする作業はすべてヨガの仕事が終わってからの作業。当時は寝る時間を削ってがんばっていました。

――反響はいかがでしたか?

私が尊敬する知り合いのヨガインストラクターの方がイベントのギフトに私のキャンドルを使ってくださったことをきっかけに、多くの注文が入り、発売から2、3カ月はとても忙しかったです。今は少し落ち着きましたが定期的に注文をいただいています。現在は私がハワイに行っても販売を続けられるように、日本で発送等の手配をしてくれる方を探して仕組み作りをしているところです。

販売専用のHPを作成したので、そこから私のことを知って、ヨガに興味を持ってくださったり、ヨガスクールの生徒さんからキャンドルの問い合わせがあったり、両方の仕事の相乗効果も感じています。

好きな場所で自分らしく働くための極意

加藤直美さんから聞いた、好きな場所で自分らしく働くための極意をまとめると、以下の3つでした。

1. やりたいことに合わせた働き方を探す

2. 応援してくれる人の声をモチベーションに何事も継続する

3. 新たな事業を展開するときは現状の事業との相乗効果についても考える

後編ではハワイでの景色も見どころである加藤さんのYouTube制作の工夫や、企画の決め方をお伺いします。さらに加藤さんが自由な働き方をするうえで大切にしていることもお伺いしました。

1
2
求人数3万件!リジョブで求人を探してみる
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのヨガ求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄