子どもが小さいうちは育児制度の整った会社で働き、一息ついたところで独立 Makana_aloha杉本真希さん♯2
毛穴エクストラクションプロの導入で、95%の高リピートを実現しているMakana_aloha代表の杉本真希さん。前編では、日本のエステスクールで最も厳しいと言われている毛穴エクストラクションプロのディプロマを取得するまでのご苦労と、とにかく肌に結果が出るというメリットについて教えていただきました。ここでは、毛穴エクストラクションプロの仲間との繋がりが技術向上やサロンを運営していく上で支えとなっていること、また3人のママでもある杉本さんが自分のサロンを持つまでの軌跡を振り返っていただきました。
お話を伺ったのは…
Makana_aloha
杉本真希さん
美容専門学校卒業後、大手エステサロンに就職。全国にあるサロンの中で、毎年年間施術数上位受賞、店長に抜擢される。4年後、結婚を視野に退社。育児を優先させるため、一旦は美容業界を離れ、育児制度の整ったドコモショップに10年間勤務。その間に産休育休を3回取得。再び美容業界に戻りたい気持ちが大きくなりドコモを退職。まつ毛サロンに3年間勤務。2022年3月、横浜市内に個人サロンMakana_alohaをオープン。6月に毛穴エクストラクションプロ認定サロンとしての運営を開始。結果が目に見える施術でリピート率95%を実現。小6男子・小4男子・年長女子3人のママでもある。
サロンオーナーとの繋がりがあるから、ひとりで悩まなくてすむ
――毛穴エクストラクションプロは、結果が出るのが最大のメリットということですが、それ以外にも導入して良かったことはありますか?
毛穴エクストラクションプロを導入している方は、皆さん個人オーナーですが、その繋がりができたことは本当にありがたいと思っています。北海道から沖縄まで全国に860人以上(取材時点で)のディプロマ取得者がいて、近いエリアの方と定期的に練習会を開催しています。こういう鼻の形の人はこうやるといいよとか、みんなでフォローしあって技術向上のために励んでいます。この練習会は、運よく対面講座に参加できた方が、参加できなかった人に内容を伝えるアフターフォローの場でもあるんですよね。
――そこにはリーダーみたいな方がいらっしゃるんですか?
特にそういう存在の方はいないですね。みんなインスタで繋がっているので、誰かが募集をかけて、仲間のサロンにお伺いしたり、施術ベッドが置いてあるレンタルスペースを借りて集まったりしています。最近は数ヶ月に1回ですが、最初のころは月1ペースでやっていました。先日も神奈川エリアの方たちとランチ会をして情報交換したんですが、初期の生徒さんたちがそういった輪を広げてくれていたお陰ですよね。
――個人サロンの経営者には、仲間がいることは心強いですよね。
そうですね。これはどうしたらいいんだろうってひとりで悩まなくてすむので、本当に助かっています。毛穴エクストラクションプロの講座では、毛穴ケアだけでなく、マッサージやお客様の満足度をあげるための工夫、それからインスタでの集客方法なども教えてくれます。わたしも、毛穴エクストラクションプロ導入と同時にインスタを始めたのですが、半年足らずでフォロワーが1000人を超えました。もちろん、そこから集客もできています。技術面だけでなく、そういったメリットもあるので、本当に導入してよかったと思っています。
子ども1人につき有給プラス5日×3人分をフル活用
――話は変わりますが、杉本さんは3人のお子さんのママだそうですね。
はい。小6男子・小4男子・年長女子の3人の子どもがいます。以前は大手エステサロンで働いていたのですが、結婚を視野に退社しました。妊婦の先輩から、痩身や脱毛の光が妊娠中はよくないと聞いていましたし、お腹が大きくなってくるとフェイシャルも距離がどんどん遠くなってきつそうだったので。
子どもが小さいうちは、産休育休がしっかりとれて、子どもの急な体調不良で休んでも迷惑がかからない会社に移りたいと思っていました。予約制のサロンだと、そういった対応は難しいので、育児制度の整ったドコモに転職することにしたんです。ドコモ1年目に長男が生まれ、1年半の産休育休をもらい、復帰してすぐに次男を妊娠。少し空いて長女を授かりました。
――ドコモでは3人のお子さんの子育てと仕事の両立はしやすかったですか?
ママには本当に優しい会社でしたね。子ども1人につき有給が5日増える制度があったので、3人分フル活用させていただきました。子どもが急に熱を出したら休める環境にあったので、そういった面は本当にありがたかったです。同じ年の子がいるママさんも多かったので、話も合うし、居心地がよくてあっという間に10年が過ぎた感じです。
――ドコモに10年勤務した後の独立だったのですね?
その間も、美容業界に戻りたい気持ちはあって、もう出産することはないと思ったタイミングで退職を決意しました。退職後、まずはまつ毛サロンに3年勤めて、2022年3月に個人サロンMakana_alohaをオープンしました。
――独立後、仕事と育児の両立はうまくいっていますか?
平日は16時にお店を閉めて、帰宅してそのまま座らずに夕飯の準備をするのがルーティンになっています。逆にお休みの日は、時間の感覚がつかめなくなってしまうので、仕事をしているほうがわたしにとってはいいのかもしれませんね。
――サロンは、週にどれくらい稼働しているのですか?
土日は子どもたちの野球当番があるので、サロンは日曜定休、土曜日は隔週で営業しています。
――家事や育児に支障のない営業時間の設定も、仕事と育児を両立する上では大事ですよね。最後に、今後の目標を教えてください。
サロンをオープンしてまだ1年経っていないので、サロンのこと、毛穴エクストラクションのすごさをもっとたくさんの方に知ってほしいです。そのためにもインスタももっとがんばろうと思います。それから、毛穴エクストラクションプロで肌のトーンが上がると、それまで気にならなかったシミが気になってくるので、何らかの形でホワイトニングケアを導入できればいいなと考えています。
3人のママである杉本さんの仕事と育児の両立のコツは
1.子どもが小さいうちは育児制度の整った会社に勤め、一息ついたところで独立。
2.毛穴エクストラクションプロで出会ったサロンオーナー同士の繋がりが支えに。
3.家事や育児に支障のない営業時間を設定する。
大手エステサロンを退職後、個人サロンをオープンするまでに、ドコモに10年勤務の経歴を持つ杉本さん。子どもが小さいときは、育児制度の整った会社に勤めたいという気持ちでの選択でした。10年のブランクがあっても、個人サロンをオープンして半年も経たないうちに95%のリピート率を実現。仕事と育児の両立に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
取材・文/永瀬紀子