時流はオンラインからリアルへ。お洒落して出かけられるイベントを美容系YouTuberが開催!【美意識コンシェルジュ協会 代表理事 SHOKOさん】#1

美容系YouTuberとして36万人のフォロワーをもつメイクアッププロデューサー・SHOKOさんが、2023年2月19日に日本橋でイベントを開催しました。オンラインでは数え切れないほどのライブをこなしているSHOKOさんも、リアルイベントの主催は初めてだったとか。前編と後編の2回にわたって、イベント準備でたいへんだったことや会場の盛り上がりなどをレポートします。

前編ではリアルイベントの開催を決心した理由、初めてのことだらけで戸惑ったことなどをご紹介します。

お話を伺ったのは…
美意識コンシェルジュ協会 代表理事
SHOKOさん

メイクアッププロデューサー、美容系YouTuberとして活動するなか、40歳以上の女性がキレイになりながら好きなことを仕事にできる一般社団法人『美意識コンシェルジュ協会』を設立。いつまでも美しく自立した女性の育成に尽力している。

せっかくキレイになっても出かけていく場所がない…そのためのリアルイベント

協賛企業との打ち合わせなど、イベントが開催されるまでの裏側も逐次SNSで発信。

――オンラインのライブは毎回とても好評ですが、リアルでの開催を決めたのはなぜですか?

最初はオンラインのイベントを考えていました。私自身、オンラインのイベントに呼ばれることが多くて、登壇ゲストの中で私の集客率がいちばん高かったんです。周りの方に「なんでイベントを主催しないの?」とよく言われていました。

美意識コンシェルジュ協会』の卒業生が250人に増え、彼女たちが活躍する場をもっと広げたいなぁ…と思っていたこともあって、オンラインのイベントを計画しました。さっそく卒業生たちの意見を聞いてみると、「イベントをやるなら、今はリアルでしょう」という声が多かったんですよ。それに、SHOKOチャンネルのフォロワーさんたちのコメントに「せっかくキレイになる道具や技術を学んでも、お洒落をして出かける場所がない」とか「キレイになった自分を見せる機会がない」といった声も目に付くようになりました。

それなら、みんなお洒落をして出かけられるきっかけをつくろう!ということで、リアルイベントの開催を決めたんです

――規模はどのくらいを想定していましたか?

50人くらいだったら生徒さんだけですぐに埋まってしまうから100人くらいか…と考えていました。私のYouTubeチャンネルのフォロワーさんたちから「オンラインだけではなく直接、会いたい」というコメントもいただいていたし、いろいろな方に相談しているうちに「一緒にやりたい」という方も出てきて、それならば200人でいきましょう!ということになりました。

イベント当日まで「いかにワクワク感を持続させるか」が成功の秘訣!

イベント開催を決めたとき、「SHOKOさんと一緒に仕事をしたい」、「SHOKOさんのために何かしたい」という協力者たちに助けられたとか。

2023年2月19日『全方位美人 ビューティー フェスティバル』開催までのスケジュール

12月下旬 会場の選定、イベント内容の企画立案、登壇者の出演交渉
1月上旬 キックオフミーティング、協賛社の募集、集客スタート
1月下旬 会場の装飾手配、イベント告知のための朝ライブ配信
2月上旬 パンフレットなど印刷物作成、セミナー台本の作成
イベント1週間前 お土産の袋詰め作業、会場の最終確認、進行台本作成
イベント前日   前夜祭ライブ配信

――イベント当日から逆算して、どのくらいの期間がありましたか?

2か月前です。開催日は2月19日と決めていたので、12月から会場選びに着手しました。
せっかくお洒落をして外出したのに、会議室のように殺風景な会場だったらガッカリしますよね。予算も大事ですが、場所や雰囲気も吟味しながら会場を選びました

――準備期間の2か月で、特に留意したのはどんな点ですか?

イベント当日まで、参加者の気分を盛り上げ続けることです。イベントの日程が決まってから、オンラインサロンで1,000人ほど集めました。全員が今年は来られなくても、来年や再来年、未来のお客さまになるかもしれません。この人たちに向けて、イベント開催の1週間前から朝と晩、1日2回ライブ配信しました。

3,000円のチケットを買っていても、当日になって「天気が悪いからイヤ」、「やっぱり出かけるのは面倒くさい」、「気分が乗らない」など、40~50代の女性にはありがちなんです。その人たちに向けて、「来ないともったいない!」という気持ちになってもらうのが課題でした。たとえドタキャンしたとしても、「やっぱり行けばよかった」って後悔してもらえれば次につながります

――朝と晩に1日2回ですか! それはすごい。

ネタがかぶらないように構成を考えるのもたいへんでしたし、「行きたい!」と思っていただくには、こちらの熱量も上げて話さなければ伝わりません。朝から私の中の全スイッチをオンにして配信していました(笑)。

――どんな内容のお話をしたんですか?

イベント開催の目的のひとつが、協会の卒業生(コンシェルジュ)たちの活躍の場を広げることだったので、夜のライブはコンシェルジュたちにも出演してもらいました。そこで経験談を語ってもらって、イベント会場に行けば「このコンシェルジュに会える」という期待感を持ってもらうことにしたんです。

――経験談とは…?

例えば、私たちの協会に片腕のないコンシェルジュがいるんですが、彼女はここで学ぶ前は自分に自信がありませんでした。それが協会でいろいろなメソッドを学ぶうちに自分の魅力を発見してから自信を持てるようになったんです。夜のライブでは学ぶことで自分が変わった経験を自分の言葉で語ってもらいました。ライブを通して彼女たちのファンをつくれば、イベントへの参加だけでなく、これからの彼女たちの活動の幅を広げることにもなりますから。

ライブ配信のおかげで、コンシェルジュたちに会えたことを喜んでくださったお客さまもいて、一緒に写真を撮ったりおしゃべりをしたりして盛り上がっていましたよ。

協賛してくれた企業からたくさんの商品が届くうれしい誤算!

イベント参加者へのお土産を袋詰めする様子もSNSにアップ。お土産の豪華さに惹かれて参加を決めた人も多かったとか。

――今回のイベントではお土産がすごく豪華でしたよね。

イベントに参加してくれた方に何かお土産を渡したくて、協賛してくださる会社を探しました。オンラインサロンにはすでに1,000人も集まっているので、「このイベントに興味を持っている人たちがこんなにいます」というのは、ひとつの説得材料になりましたね。

最初、私たちはサンプルをいただければ…と思っていましたが、現品をくださる会社があったんです。すごく嬉しかったのでライブで「来場するとこんな素敵な商品、しかも現品をプレゼントしますよ~!」って報告したら、他の企業から「それならウチも現品で!」というお申し出が相次いだんです(笑)。段ボール1~2箱だと思っていたら、何十箱も届いて本当にビックリしました。梱包を空けても空けても、終わりが見えず(笑)。スタッフはもちろんですが、私の母も動員してお土産の袋詰めをしました。

――何人分ですか?

230人分の協賛をいただきました。金額も大きいですし、無名の私たちに提供してくださった気持ちにきちんと応えなければ…という気持ちで一杯でしたね。

ひとつひとつ袋詰めにするにも、クライアントの気持ちをくみ取って梱包するのと、何も考えず「時間がないから!」とただ袋に詰めていくのとでは、仕上がりが違います。「丁寧に袋に詰めてね」って言葉で説明するだけでは伝わらないものなんですね。協賛してくださった企業の気持ちになって袋詰めしてほしい…という私の気持ちをスタッフみんなと共有する大切さを学びました

このイベントを通して、人間的な成長をしたと思います。人を動かすにはどうすればいいのか、上手にコミュニケーションをとるにはどうすればいいのか、とても勉強になりました。

SHOKOさん流! イベント成功のために必要な3つの準備

1.SNSを通じてイベントの裏側を見せ、期待度を上げる

2.ライブ配信を通じて「参加したい」という気持ちを盛り上げる

3.「この人に会いたい」と思わせ、縁を結ぶきっかけをつくる

どんなにイベントの内容が盛りだくさんで充実していても、集客がなければ成功とは言えません。集客率を上げるために工夫を凝らし、努力を惜しまなかったからこそ、お客さまはもちろん、協賛企業も満足したイベントになったのでしょう。

後編では、イベントを盛り上げた講師をどんな基準で選んだのか、今回のイベントの反省点、今後の計画などについてご紹介します。

撮影/大瀬智和(ヴィルトゥ)

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