1度で満足する就活を目指すならギャップを感じないサロン探しを「sand S Ginza」阪田綸太郎さん

ショートカットを得意として、都内や横浜、大阪に店舗を展開するサロン「sand」。その銀座店「sand S Ginza」にて、現在スタイリストとして活躍するのが阪田綸太郎さんです。前編では過去2回の転職活動についてと、「sand」に入社を決めた理由について伺いました。

後編では阪田さんが実際に受けた採用試験の様子や意識したことについて伺います。過去3度の就活を経験している阪田さん。はじめは採用試験のために入念な準備をしていたそうですが、時間をかけた分だけ緊張してしまい、うまく受け答えができないことに気づいてからは、自然体で受験するために準備は最低限に控えるようにしたといいます。

今回、お話を伺ったのは…
「sand S Ginza」スタイリスト
阪田綸太郎さん

埼玉県出身。都内のサロン2店舗を経て、2021年「sand」に入社。技術を1から学び直したいという思いから、再びアシスタントとして働き始め、熱心にカリキュラムに取り組む。2度目のスタイリストデビュー後、得意の似合わせカットを武器に多くのお客様の理想を叶えており、Instagramのフォロワーが1.6万人と人気。

インスタグラム:@rintaro1036

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あえて準備しない。過去の就活で見つけた自己流の面接攻略法

最低限の準備で臨むようになってからはリラックスして自分の魅力を伝えられていると話す阪田さん

――採用試験を受けるために準備したことはありますか。

ないですね。というのも、最初の就活で4社に応募したのですが、そのなかであまり準備しない方が自分に合っていると考えるようになりました。

はじめは質問の答えを暗記したり、持ち込むアイテムを用意したりと準備をしっかりしていたんです。でも3社目を落ちたタイミングで、準備をした分だけ面接で緊張してしまい、うまく話せなくなっていることに気がつきました。そこでサロン情報を調べる程度の最低限の準備にしたところ、リラックスして採用試験に臨め、合格をつかむことができたんです。だから面接の準備はあまりせず、面接官と会話するくらいの気軽さで採用試験に挑みました。

――実際に受けた「sand」の採用試験はどんな内容でしたか?

書類審査、面接試験、サロンワーク試験の3つで構成され、それぞれ別日に行われました。面接は1対6の個人面接で、応募者は僕ひとり、対応してくれたのは社長をはじめとしたさまざまな役職のスタッフでした。僕は集団面接が苦手で、他に応募者がいると気を取られてしまい集中できないんです。なので、個人面接はとても受けやすく、安心して臨むことができました。

サロンワークは計3日間行われたのですが、人によっては日数が違ったり試験自体がなかったりします。後日、先輩に聞いた話だと、僕がスタイリストからアシスタントに戻って働く形を望んでいたため、実際に業務をしてもらいアシスタントに降格することに辛さを感じないか確かめてほしかったようです。

転職回数を自分の強みにして

アシスタントからやり直すことを心配してくれた姿勢に改めて惹かれたという

――面接で印象的だった質問は?

あなたが入社したら「sand」に何をもたらしてくれますか?と聞かれたことです。自分が貢献できることをあまり考えたことがなかったので一瞬戸惑いました。ただ、これまで2社のサロンを経験してきたことは強みだと思ったので、「サロンからの独立や転職を考えている人がいた場合、相談役になることができます」と答えました

――経歴を生かした答えですね。

はい。あとは、スタイリストからアシスタントに戻ることがどういうことか分かっているか?と念を押されたことが印象に残っています。技術を学び直したいという気持ちは分かるが、給料や働き方など現実的な部分も変化するんだぞ、と心配してくれているような気がして、真摯に向き合ってくれる「sand」の姿勢に改めて惚れ直しました。もちろん理解したうえでの希望だったので、その気持ちはしっかりと伝えました。

――面接中に意識していたことは何ですか?

謙虚でいることです。過去に面接について調べたときに「自信があってもそれを前面に押し出してしまうと、面接官には良いイメージを与えられない」というのを見かけたので、発言や態度などは謙虚さを意識していましたね。

――その後、採用が決まったときはどんな心境でしたか。

過去2回、採用通知をもらった経験がありましたが、一番やる気に満ちていたと思います。1度目は美容業界の実情を知らなかったこと、2度目は雇用形態が変わることが理由で、そのときは喜びと同じくらい緊張を覚えていました。

サロン見学で雰囲気と実情を知ることが大切

職場に辛さを覚える要因は理想とのギャップ。サロン見学をすればするほど感じにくくなるそう

――転職を2度経験した阪田さんだからこそ考える、サロン探しのポイントは?

自分の理想の働き方とギャップがないサロンを選ぶことが大切です。

転職や退職につながる1番の要素は、理想とのギャップだと考えています。プライベートの時間を大切にしたい人が残業など拘束時間の長いサロンに入社すれば不満を感じるはずです。なので、まずは自分の理想を考えるところからはじめ、その後は自分の理想に近い複数のサロンに足を運び、雰囲気や実情を確かめる。そうして入社したサロンはギャップを感じにくいのではないかと思います。

――入社前に準備したことは何ですか。

準備したことはありませんでした。というのも、会社から「技術や接客は入社してから教える」と言われていたので何もしなかったです。

――なるほど。逆に取り組んでおけば良かったと後悔したことは?

何度もサロンに足を運ぶことです。僕はサロン見学のとき以外、「sand」のどの店舗にも足を運んでいなかったので交流のあるスタッフがおらず、入社当初は馴染むのに少し時間がかかってしまいました。もっと足を運んでいればスムーズにコミュニケーションもとれて、より効率的に成長できていたのかなと思います。

――転職で求めていたことは得られましたか?

そうですね。まず技術は1から学び直したことによって高くなったと感じています。カリキュラムが充実しているのはもちろんなのですが、周りのスタッフのモチベーションが高い環境なので、常に向上心を持って取り組めているんです。あとはSNSの運用やノウハウも身につけることができて、現在Instagramのフォロワーは1.6万人に到達しています。

転職を経験して同じ美容師の仕事でもサロンが違えばこんなにも世界が変わるのかと感じたんです。ある程度の給料とスタイリストという立場を捨てるのには少し勇気が入りましたが、結果的に得たものの方が多いと思っているので満足しています。

――最後に転職を迷っている方へアドバイスをお願いします。

今の場所では目標を実現するのが難しいというのであれば、今すぐ転職した方がいいと思います。環境を変えることは勇気がいることですが、その一歩の勇気で未来が明るくなると考えれば踏み出せるはずです。その場にとどまっていても、そこで過ごす時間はおそらく良い時間にはならないと思うので、ぜひ行動してみてください。


阪田さんが転職活動を成功させた3つのポイント

1.準備を最低限にとどめ、リラックスした状態で採用試験に臨んだ

2.難しい質問にも転職経験を活かして対応し、自分をアピールした

3.理想の環境を明確に掲げ、勇気を持って転職に踏み出した

2度の転職を経験している阪田さんだからこそ、「辛いと思う原因はギャップ」という言葉に説得力があり、サロン見学の重要さも伝わってきました。美容師として働くことに生きがいを見出し、情熱を注ぐ阪田さんを見習いたいと思う取材でした。これから就活を控えている方、転職を迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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Salon Data

sand S Ginza
住所:東京都中央区銀座2-11-5 陽光銀座セントラルビル3F
電話:03-6264-3311
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